2025_B04: 小学校に向けた道徳教育支援アプリケーション開発プロジェクト


概要

児童一人一人の道徳的な判断力や心情、実践意欲などの道徳性を養う重要な教育科目である道徳科の教育では、文部科学省によると、近年小学校で道徳教育を実施するにあたって、「適切な教材入手が難しい」、「指導方法が不明慮」、「指導効果の把握が難点」など、様々な課題を抱えている。
そこで本プロジェクトでは、これらの課題を解決するための有用的な機能に加え、道徳教育のよりよい充実意図を補助する機能を備えたWebアプリケーションを開発した。例えば、道徳教育の指導方法の確立や指導効果の把握を支援するための機能として、道徳科の授業にて児童が発問などに対して考えた意見や感想を双方が閲覧できる「意見共有機能」や、AIを用いてそれらの意見や感想をもとに道徳的思考に対する傾向などの分析を行う「ふりかえり内容分析機能」を実装した。
さらに、道徳科の授業毎において扱う適切な教材の入手を支援するための機能として、各道徳科の授業で取り上げる題材に沿い必要となる教材の提案を行う「教材提案機能」に加え、道徳教育のよりよい充実を図るための別葉の作成を補助する「年間計画ナビ機能」などを実装した。
以上の機能を統合したWebアプリケーションを開発し、道徳教育の課題解決を図る。

プロジェクトの目的

・教諭側面:道徳教育時に適切な教材の入手や指導方法の確立、加えて道徳教育の指導による効果の把握を支援すること。よりよい教育充実実現のための計画作成を補助すること。
・児童側面:日々の道徳教育から、積極的に他者の意見や感想に触れられる状況を作り出し、新たな道徳性の養成に活かすこと。

プロジェクトの到達目標

・AIを用いて授業テーマ別に児童が考え入力した意見や感想をクラス単位での思考傾向・今後養うべき視点別に分析できること。
・AIを用いて道徳科の授業別テーマに沿った内容を扱う教材を提案できること。
・道徳教育のよりよい充実実現のための別葉作成を補助できること。
・児童が他者の意見や感想に目を通しやすい環境を整備し、提供すること。

想定クライアントとエンドユーザ

「想定クライアント」は「教育委員会」、「エンドユーザ」は「小学校教諭」と「児童」とする。

メンバーと役割

馬場羚雅:プロジェクトマネージャ
小野祐:プログラマ
栗原佑旗:プログラマ
田中紫苑:プログラマ
大野琴子:デザイナー
齋藤真綾:デザイナー

システム構成図

画面遷移図

画面イメージ

動作イメージ