2025_B07: 自動販売機業者に向けた 補充支援システム開発プロジェクト


概要

近年、自動販売機業界では IoT 対応機の増加やデータ活用が進む一方で、依然として非対応機や古い運用フローが残っている。補充ルートは担当者の経験や勘に依存する場面が多く、燃料費高騰・人手不足・作業時間の増加が重なり、業務効率化の必要性が高まっている。
大手メーカーは自社専用の高度な管理システムを保有している場合があるものの、外部には提供されていないことが多く、中小規模の運営会社や委託オペレーターでは導入コストの問題から効率化が進みにくい現状がある。
こうした状況を踏まえ、本プロジェクトでは想定クライアントとしてSUNTORYホールディングスを設定し、規模を問わず利用可能な Web ベースの巡回ルート作成システムの開発を目指す。作成機能として、地図上で自動販売機の位置情報を登録し、適切な巡回順序を計算・可視化でき、補充情報の送信も可能となるアプリケーションを設計・実装することを目的とする。これにより、多様な事業者が導入しやすい汎用的なルート作成環境を提供することを目指す。

プロジェクトの目的

本プロジェクトでは、自動販売機の位置情報をもとに、Web上で最短巡回ルートを自動計算・提示するシステムの構築を行う。
これにより、補充作業の効率化・移動コストの削減を実現する。

プロジェクトの到達目標

「本プロジェクトでは以下の機能、性能要件を目標とする。
■ 《機能要件》
・アカウント管理機能(登録/ログイン/データ保存)が正しく動作すること
・登録した地点情報がデータベースに保存・編集・削除できること
・選択した地点のみを対象としたルート生成・更新処理が正しく動作すること
・地点の登録順序編集UIが正しく機能し、それに応じてルートが自動再計算されること
・OSRMからのステップ情報を日本語化し、マーカーハイライトと連動して正しく表示されること
■ 《性能要件》
・地点操作に対して、UIが1秒以内に反映されること
・ステップ情報表示がユーザー操作に対して0.5秒以内に更新されること
・アカウント切り替え時に、そのアカウントに紐づくマーカー情報が正しく再読み込みされること」

メンバーと役割

佐藤大賀 システム開発 プロジェクトマネージャー
安本大致 システム開発
榎田昇太郎 デザイン開発
北村笠悟 システム開発
室井聡志 システム開発
川崎雄翔 デザイン開発

業務フロー図

システム構成図

画面遷移図

画面イメージ