A07 スタジオB
概要
仮想現実からのフィードバックを「刺激」という形で感じることができる触感型ゲームコントローラー「Unlimited Hand」とルームスケール機能を搭載したVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」を用いた脱出ゲームの開発プロジェクトである。プレイヤーは、ゲームから得られる「刺激」とさまざまな手がかりをもとに”仕掛け”を解き、仮想現実で再現された閉鎖空間からの脱出を目指す。プレイヤーは”論理的思考力”を駆使しながらゲームを進行させる。その際、プレイヤーには論理的に物事を考えることの意味を再確認してもらう。
プロジェクトメンバー
- 上野 悠 (プログラマ)
- 黒田 悠太(プロジェクト・マネージャ)
- 鶴岡 将太(デザイン)
- 轟 将貴(デザイン、サウンド)
- 藤田 健吾(ハードウェア・環境構築)
- 山田 竜哉(デザイン)
プロジェクトの背景・目的
昨今、特に若年層に必要な能力(不足している)とされているものに、「論理的思考力(ロジカルシンキング)」がある。日本では若年層にこれらに関する能力の向上・スキルを身につけさせるべく、プログラミング教育の普及推進を行っている。今回私たちが開発する、直観的、視覚的、没入感の高い「触感型ゲームコントローラーとVR HMDを用いた脱出ゲーム開発プロジェクト」は、プレイヤーに対し、これまでにない体験の提供と論理的思考力向上の支援、またはそのきっかけをつくることを目的としている。
プロジェクトの目標
・プレイヤーに対し、これまでにない新しい体験をしてもらうこと、また、論理的思考を駆使して仕掛けを解き閉鎖空間から脱出してもらうこと。
・プレイヤーのICTに関して興味を持ってもらうこと。
・クライアントを対象にこのコンテンツにおける満足度(注目度)調査を実施する。5段階で評価のうち、その評価の平均が3以上。
成果物の概要
触感型ゲームコントローラー「Unlimited Hand」とVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」用いた脱出ゲームである。プレイヤーはこれらのデバイスを装着し、ゲームをプレイする。仮想現実で再現された閉鎖空間を、HTC Viveの特徴的な機能の一つであるルームスケール機能を用いて、自由に移動することができる。仮想現実で再現されたさまざまな仕掛けを解いてき、ゲームを進行させる。プレイヤーは論理的思考力が試される数々の”仕掛け”に対して解決策を考案し、閉鎖空間から脱出を目指す。
成果物の特徴
デザインにおいてはVR技術を最大限に生かしたものとなっている。「触感型ゲームコントローラーとVR HMDを用いた脱出ゲーム開発プロジェクト」は、既存の多くの脱出ゲームとは異なり、「美しさ」に特に重きを置いている。一般的な「脱出ゲーム」は、狭い閉鎖空間が舞台となることが多い。しかし、私たちが開発する脱出ゲームは、どこか懐かしい、夢の中のような、学校の校舎をイメージした不思議で美しい世界を舞台とし、これまでにない全く新しい脱出ゲームである。
画面キャプチャー・コンセプトイラスト・ゲームロゴ