A03 子育てに興味関心を持ってもらうための母親と乳児の目線で行う育児シミュレーション開発プロジェクト


 

概要

HTCViveを利用し、赤ちゃんの人形にコントローラーを巻き付けることで現実とVR上の仮想現実との動きをリンクさせる。Unityで両親と赤ちゃんの3人家族が実際に生活していると仮定した部屋を作成し、その中で育児体験や危険予測を行う。育児体験では、親(母親)の視点になり、乳児のご飯(ミルク、授乳)やお風呂など、基本的な育児を項目ごとに分類し体験する。危険予測では、乳児視点になり部屋の中を移動することができ、危険な場所に近づくとポップアップによる警告と危険な理由が表示される。

 

プロジェクトメンバー

・吉川 宏樹  プロジェクトマネージャ

・平野 一磨  デザイナ(リーダ)

・藤崎 圭佑  デザイナ

・柳谷 颯   デザイナ

・中山 直樹  プログラマ(リーダ)

・丸山 純平  プログラマ

 

プロジェクトの背景

出生率が1947年に比べ2014年には半分近くまで減少している。
6歳未満児をもつ夫婦の家事育児時間では、女性に比べ男性の時間が半分な上、日本の男性は全体でも群を抜いて短い。
平成22年から26年の年代別死亡事故発生比率で2030件のうち、25%を0歳児が占めている。
また、0歳児の家庭内事故による死亡事故は70%を超えておりその理由として転倒、転落、溺死、窒息などがあげられる。

 

 

プロジェクトの目的

子供を作るのに抵抗がある人が増え、日本の出生率が下がっている。その人たちを対象に育児への興味関心を持ってもらい、赤ちゃんがいる生活を体験することで子育てのイメージを持ってもらう。

また、乳児の死亡事故などが近年多発しているので何が危険につながるのかを理解し、少しでも生活に危険が潜んでいることを理解してもらう。

 

 

プロジェクトの目標

親の視点と赤ちゃんの視点で育児の基礎をVRと人形を連動させる形で疑似体験してもらう。(実際にVRで行うのは自宅内のみのものとする。)

項目として

・1日育児体験(親目線から育児の1日を体験してもらう)

・育児項目ごとの体験(食事、おむつ替え、風呂、寝かしつけを自分で選択して体験できる)

・赤ちゃん目線の危険予測(赤ちゃん視点から部屋を散策しどんなものが危険なのかを理解してもらう)

→危険予測のリプレイ機能(赤ちゃん目線の危険予測で行った動きを第3者視点から確認する)

 

モデル画像