メタバース渋谷


“Metaverse Shibuya”

鈴木克磨,北山若葉,西海大愛,福嶋穂倖,村山栞菜,吉野択海

背景・目的

近年「メタバース」という言葉が社会的に注目を集めているが、その広まりの中でゲームユーザーとビジネスユーザーの間では「メタバース」の認識に若干の齟齬があると考える。
ゲームユーザーは、現実とは異なる世界として、以前から仮想空間をメタバースの世界に慣れ親しんでいる。対して、ビジネスユーザーは、現実世界の代替や拡張としてメタバースを新たに活用しようとしている。つまり「メタバース」の見え方に差異がある。
そこで本プロジェクトでは、そのギャップに対して、情報システムで使われることの多い技術を活用して、リアルタイム性の高い現実世界のデータを持ち込んだゲームを開発することで分野横断的な技術活用というテーマに挑戦した。

展示内容

ワールド基盤として用いた国土交通省が主導する 3D 都市モデル「PLATEAU」が用いられたゲームやメタバースはいくつかの前例が見られたが、それらは「回遊体験」「買い物体験」といった形によるゲーミフィケーションとしての側面が強い。また、都市モデルを除くと現実に則したデータの持ち込みは、スポンサーによる広告や出店という形でしか見られなかった。
本プロジェクトでは、それらを受けてリアルタイム性の高い人流データを物体検出によって取得し、そのデータをプロパティとして組み込んだゲームを開発した。

開発環境・プログラミング言語・利用ライブラリ等

開発環境:Unity
プログラミング言語:C#,Python
ライブラリ:YOLOv5,OpenCV
オープンデータ基盤:PLATEAU(国土交通省による3D都市モデル)
動画ストリーミング:YouTube API

ゲームの未来に寄与する要素

本システムは、通常ならば情報システムに用いられることの多い技術をゲームに持ち込み、現実世界のリアルタイムな情報をゲームのプロパティとして組み込むことができた。このような展開を行うことで、現実世界と密接に連動したリアルタイム性を提供することが可能となる。

展示内容紹介