2024_A01: 地方自治体向け災害対策システム開発プロジェクト~茅ヶ崎市を対象として~


概要

本プロジェクトは、茅ヶ崎市内での災害備蓄不足問題を改善することを目的とし、家庭内備蓄の向上および避難所備蓄の効率的な管理と公開を実現するシステムである。本システムの導入により、市民と自治体の協力体制を強化し、災害時の迅速かつ効果的な対応が可能となる。また、備蓄状況を公開することで透明性が向上し、地域全体での防災意識向上を図る。

背景

現在、茅ヶ崎市全体では災害時の備蓄不足が深刻な課題となっており、大規模な災害が発生した際に必要な備蓄が十分に準備されていない状況である。そのため、市民による自己備蓄の促進や、企業などとの協定を通じた備蓄の確保が急務である。市役所では、備蓄可能な物資の量を増やすことや、新たな備蓄方法を検討する必要があるが、現時点では十分な進展が見られていない。また、市民に対して家庭内での備蓄を増やすよう促す取り組みについても、十分な周知が行き届いていない状況である。

このような背景から、災害備蓄不足問題を解決する新たな方策として、本システムの開発が依頼された。本システムは、市民、自治体が連携し、災害備蓄を効率的かつ効果的に管理・拡充する仕組みを提供するものである。

目的

〇起こりうる災害とその対策、必要な物資等の情報を手軽に手にし日頃からの防災対策を可能にする。

〇避難所の状況や、備蓄の残量・配布状況等を確認し、災害時の状況把握をスムーズにする。

〇家庭の不足備蓄や人口データから、市の物資配備をサポートするシステム

目標

〇過去の災害事例から必要な備えを提案するシステムの作成

〇近くの避難所の備蓄を確認し、家庭内で不足分を補えるようなシステムの開発

〇データベース内の避難所備蓄データを利用した帳簿作成機能

想定クライアント

茅ヶ崎市役所

システム内容

各緊急避難所の地図表示と備蓄状況の可視化
各避難所の所在地や備蓄量を地図上で簡単に確認でき、市民が迅速に避難先を選べるようにする。

備蓄情報の追加・更新・管理
避難所の備蓄品目や数量を登録・更新することで、最新の情報を常に把握可能とし、効率的な物資管理を行う。

家庭内備蓄情報の管理
市民が家庭内の備蓄状況を記録し、不足している物資を把握できる機能を提供。これにより、家庭での災害備えを促進する。

システム概要図

メンバー・役割

武川 勇輝:プロジェクトマネージャー
須貝 藍都:プログラマー
小野 響平:プログラマー
鈴木 恵人:デザイナー
恒藤 慶太:デザイナー
成田 隼統:デザイナー