デング熱という日本では聞きなれない病気が、代々木公園での感染に端を発し、8月以降全国に広がっています。デング熱とは、デングウィルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、インフルエンザと似たような症状(高熱、頭痛、筋肉痛)のほか、目の奥の強烈な痛みや皮膚の発疹などを伴います。ウィルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウィルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウィルスが感染します。ヒトからヒトに直接感染する病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。潜伏期間は2~15日(多くは3~7日)です。蚊に刺されないことが一番の予防ですが、もし上記のような症状が疑われる場合は早めに医療機関を受診してください。