年度 | 2010 |
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科目名 | 文章演習C |
教員名 | 塚原 政秀 |
授業概要 | 分かりやすい文章を書くためには、書くことに慣れることが必要です。たくさんの文章を書くことによって書き方のこつが分かってきます。また毎日、活字にできるだけ触れるように努力させます。活字に触れる一番簡単な方法は、毎日、新聞を読むことです。新聞記事は文学作品とは異なり、短い文章で構成されており、5W1Hの中に事実が凝縮されています。読解力を養わなければ、良い文章は書けません。メディアリテラシーを養うためにもテーマは,約半分が新聞を読んでいなければ分からない、今起きている時事問題を中心に取り上げます。作文を書きながら社会の流れを学ぶことにもなります。作文は毎週書きます。またものを書く前提となる要約や自己PRの書き方も練習します。 |
授業計画 | 1,≪授業ガイダンス≫ 作文テーマは必ず前の週に提示します。2009年度春学期のテーマを参考にして下さい。時事問題を中心とするためテーマはそのときに応じて変わります。原則1回600字以内。 2,今後の抱負 3,東京五輪招致 4,SMAPの全裸逮捕 5,あなたが裁判員に選ばれたら 6,政権交代 7,要約第1回 8,要約第2回 9,新型インフルエンザ 10,鳩山総務相更迭 11,臓器移植法案 12,マイケル・ジャクソン急死 13,自己PR 14,まとめの講義・各自意見表明 |
評価方法 | 文章を書く訓練をするので出席点を重視します。出席点40%。あとは授業中に書く作文、小論文で評価します。A○、A,B,Cの4段階で、めったにありませんが、「S」もとても良くできた場合に付けます。テストはしません。A○はみんなに読ませたいほどよくできている。Aはよくできている。Bは一応合格.Cはさらなる努力を。欠席すると出席点だけでなく、作文点も失うので注意を。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 文章上達に近道はない。やはり書くことに慣れること。ほぼ毎回文章を書いてもらいます。パソコンは使わず、原稿用紙に鉛筆で書いてもらいます。ボールペン、万年筆は不可。辞書類の持ち込みは電子辞書を含めて可。むしろ持ってきてください。原稿用紙はB4の大きさのものを必ず持参すること。鉛筆はBか2Bの濃いものでしっかり書いてほしい。メディアリテラシーを学ぶ意味のひとつは、世の中にはさまざまな意見があることを知ることです。文章を書きながら、物事の多様性について学んでほしい。 |
月別アーカイブ: 2013年12月
観光開発特論
年度 | 2010 |
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科目名 | 観光開発特論 |
教員名 | 海津 ゆりえ |
授業概要 | 「観光地」は人が決めた便宜的な地域ラベルである。着地型観光が日本の観光の常識となりつつある今日、観光は非日常的体験から異日常的体験となり、観光地と居住地の境界も曖昧となった。観光地づくりはまちづくりとシンクロし、両者の差異は見えにくいものとなっている。この講義では、観光開発の背景にある計画論に焦点を当て、事例を通して学んでいく。学生自身のケース調査によって理解を深める。 |
授業計画 | 日本の観光史 国土開発と観光政策の歴史 観光開発に関わる法制度 観光需要予測と観光統計 都市・観光開発の計画論 リゾート開発 商業型観光地 古都と温泉観光地 農山漁村観光地 まちなみ型観光地 文化施設型観光地 これからの観光開発論 |
評価方法 | 授業参加状況、レポートによる総合評価。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ |
システム開発の経済性(S)
年度 | 2010 |
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科目名 | システム開発の経済性(S) |
教員名 | 長尾 弘修 |
授業概要 | とかく技術的な面から語られることの多い情報システムとその開発ですが、この授業では「お金の面から」情報システムとその開発運用を解説します。情報システムの開発運用も企業の経営活動のひとつですから、「投資に見合う効果があるかどうか」が問われます。またシステムを企画したユーザーが開発をベンダーに委託する局面では、「システムの規模を想定し見積もりに合意」しなければ始まりません。開発の責任者は、「与えられた予算の中で」開発を完了する必要があります。すなわち、情報システムを「お金の面から」理解することも、SEにとっては必須なのです。 |
授業計画 | Ⅰ 講義ガイダンス 講義の狙い、目標、授業運営上のルール、評価方法などを徹底します。 情報システムとお金を巡る3つの視点について説明します。 Ⅱ ユーザーの見る視点 「投資対効果」 Ⅱ-1 情報システムに関わる投資と経費 情報システムを開発し運用するために必要な投資や経費にはどのようなものが あるのでしょうか。 目に見えないコスト、継続的な投資なども整理しなければなりません。 Ⅱ-2 情報システムの効果 導入する情報システムの種類や目的によって、期待される効果は違います。 定量的に把握できるものもあるし、定性的にしか把握できないものもあります。 Ⅱ-3 問われる投資対効果 1と2から投資に見合う効果があるかどうかを判断します。 その情報システムの寿命をどう想定するかも大切です。 Ⅲ ユーザーとベンダー共通の視点 「見積り」 Ⅲ-1 開発の委託と「見積り」の意味 システムを企画したユーザーと開発を請け負うベンダーの間で、 システムの規模や開発費用について双方が納得できて、合意して、 初めて開発に結びつくのです。 Ⅲ-2 開発工数と人月単価 開発費用は開発工数と人月単価をベースに算出します。 特に人月単価の意味を正しく理解しておく必要があります。 Ⅲ-3 システムの規模の見積り ところでシステムの規模というのは何でしょうか。 画面や帳票の数、システムの範囲や機能、開発に必要な工数、プログラムの 総ステップ数などいろいろな考え方があります。 それらをどう見積るのでしょうか。 Ⅲ-4 FP法による見積り FP(ファンクションポイント)法による見積りの考え方について説明します。 Ⅲ-5 いろいろな見積り技法とその特徴 FP法以外にもいくつかの見積り技法があり、それぞれ特徴があります。 開発すべきアプリケーション、具体化の度合い、経験の有無、工程のどの局面で 見積るのかなどによって使い分けています。 Ⅲ-6 実例研究 実際のユーザーやベンダーではその企業としての標準見積り法を定めた上で、 個別の見積りはその時々の事情に合わせて対応しています。 いくつかの事例を説明します。 Ⅳ 開発責任者の視点 「コストマネージメント」 Ⅳ-1 開発責任者の役割 「開発が成功した」ということはどういうことでしょうか そのために開発責任者は何をすればいいのでしょうか。 Ⅳ-2 コストマネージメント 開発責任者の役割のひとつに、与えられた予算の中で開発する、ということが 挙げられます。これが非常に難しい。何が難しくしているのでしょうか。 Ⅳ-3 EVMを使った工数とコストの管理 計画と実績の差異の評価方法にEVMがあります。 これを使用して工数とコストを管理する方法を説明します。 *上記は、授業の予定回数と必ずしも一致するものではありません |
評価方法 | (1)授業への出席(2)授業中に何回か提出を求めるレポートの内容(3)期末試験この3点で評価します。(1)と(2)に40%、(3)に60%の重みを置きます。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 参加型の授業を目指します。 |
コンピュータ基礎演習
年度 | 2010 |
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科目名 | コンピュータ基礎演習 |
教員名 | 根本 俊男 |
授業概要 | コンピュータはソフトウェア次第で何でもできる夢の機械です.しかし,そのおかげで多少複雑な機械です.これを使いこなすためには現段階では残念ながら何も勉強しなくてもよいというわけにはいきません.実際に触れながら基礎知識を身につけることが必要なのです.当演習では,コンピュータの扱いに余りなれていない学生を対象として,経営情報を学ぶうえで必要な「ツールとしてのパソコンの扱い方・ソフトウェアの使い方」を予備知識の無い段階から扱います.具体的には,コンピュータに慣れることとインターネットの利用,そして,Wordによる文章の作成技法を重点的に学びます.まずは,当演習で基礎スキルをしっかり身に付けてください.そして,次セメスター以降に情報処理基礎スキル群の科目を履修しスキルアップをしていきましょう. |
授業計画 | オリエンテーション:端末室の使い方,コンピュータの起動・終了方法,キーボード・マウスの使い方,Web閲覧 コンピュータの仕組み(その1:CPU,メモリ,HD)・スペック表の見方,日本語入力の基礎 コンピュータの仕組み(その2:OS),USBメモリの使い方,FDの使い方,日本語入力の応用,e-learningシステムの使い方 電子メールの使い方(その1:To,CC,BCC,Subject,送信,返信),ブラインドタッチの基礎 電子メールの使い方(その2:電子メールの作法,署名挿入法,添付の仕方),ブラインドタッチ演習 インターネットの基礎,ネチケット(その1:ネット上での問題),ブラインドタッチ演習 検索エンジンの利用法,ネチケット(その2:著作権),ブラインドタッチ演習 ブラインドタッチの修得度確認,officeとは, MS Wordの使い方(その1) 文字の入力と編集 Wordによる文章作成作法(その1)文章の入力・保存・開く,エクスプローラの使い方,ネットワークコンピュータの利用法 Wordによる文章作成作法(その2)ビジネス文章の書き方 Wordによる文章作成作法(その3)広報文章の書き方,図形描画機能の利用 Wordによる文章作成作法(その4)表機能の利用,グラフの作成 表計算ソフトExcelの基礎,コンピュータ利用に関するその他のトピック,まとめ |
評価方法 | 演習への積極的な参加及び各項目毎の習得度により評価します.演習なので出席状況は特に重要な成績評価の要素になります.欠席・遅刻は大きな減点です.習熟度は,コンピュータに慣れ,ネチケットを理解したうえでインターネットを活用でき,文章を短時間で適切に作成できることを観点に測定します. |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | ▼本演習を履修する際の注意:この「コンピュータ基礎演習」はコンピュータに慣れていない者を対象とした科目です.よって,既に基礎を身につけた者を対象とするカリキュラム表にある選択必修科目III(例えば,「プレゼンテーション」,「データ処理I」,「Webページ作成」など)との同時履修はできません.また,選択必修IIIに該当する科目の単位修得後に履修することもできません.履修の際は注意してください.▼メッセージ:経営情報学科での4年間はコンピュータ無しでは考えられません.当演習を通して早くコンピュータ利用に慣れ経営情報の真髄に到達できる勉強に励んでください. |
社会学原論 II
年度 | 2010 |
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科目名 | 社会学原論 II |
教員名 | 日吉 昭彦 |
授業概要 | この授業は、メディアを介在した人間の相互作用という観点から、社会学を学ぶメディア社会学の各論です。社会変動やコミュニティ、ポスト・コロニアリズムなど、社会学のキーワードをテーマとして、メディア社会学の研究の成果を学ぶとともに、実践的な社会学的アプローチを身に付けることも合わせて目標とします。 まずはじめに、メディア論的アプローチやシカゴ学派の社会学のアプローチ、文化社会学のアプローチから、メディア社会学の考え方について学びます。次に、社会的現実のメディアへの反映という観点から、現実社会の変化や変動についてメディアから学ぶアプローチを紹介します。また、人々の主体的な情報行動という観点から、コミュニティを創出するメディアの役割や機能について学びます。最後に、人やモノ、情報の国際移動が盛んになるグローバル化のなかで、国境を越えて人々のつながりや絆を創造=想像するメディアの諸相を学びます。 |
授業計画 | イントロダクション ~メディアから社会を学ぶ~ A. メディア社会学の考え方 メディア論とメディア社会学 シカゴ学派の社会学からのアプローチ メディア・スタディーズと文化社会学からのアプローチ B. メディアに反映する社会変動と社会運動 メディアのなかのエスニシティ・イメージとアイデンティティ 女性雑誌とフェミニズム研究 ステレオタイプとメディアの文化多様性 C. 地域メディアとコミュニティ 地域メディアの発展と個性の時代 広報のメディア社会学 エスニシティの空間を創出するエスニック・メディア D. 人と情報の国際移動とポスト・コロニアリズム 文化社会学におけるディアスポラ概念 海外在住ベトナム系住民のメディア実践とグローバル社会 韓流ブームの社会学的考察 |
評価方法 | 授業への出席やシラバスのテーマに関連したレポートなどを総合した平常点を50%、期末に行う試験を50%の割合で評価します。成績評価の規準は、授業への積極的な参加を前提に、試験においてAA)授業内容の理解と独創性を合わせ持ち、出題意図に則した論述となっている、A)授業内容を理解し、出題意図に則した論述となっている、B)授業内容の理解あるいは論述の仕方などでやや不足がある、C)授業内容の理解と論述の仕方などで難点がある、D)課題がこなせていない、とします。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 新しいメディアの動向にアンテナを張って授業に臨んでほしいと思います。また、批判的なまなざしで日常からメディアに接することや、暮らしのなかにある情報の積極的な利用者になって、日常生活のなかでメディア社会学の実践を行ってほしいと思います。 |
e-ビジネス
年度 | 2010 |
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科目名 | e-ビジネス |
教員名 | 幡鎌 博 |
授業概要 | eビジネスと電子商取引の基礎を学びます。BtoCのポータル・ネットショップ・モールの戦略や手法、ネット広告、CGMのマーケティングへの活用の考え方や手法、金融や物流のネット対応、BtoBの調達・仲介などを、事例とともに学習します。また、それらのeビジネスの裏側で、どのような電子商取引が行なわれているかや、電子商取引に使われる技術(セキュリティやXML技術など)、将来の電子商取引の展望、クリック&モルタル(マルチチャネル販売)、ビジネス方法特許についても学習します。 |
授業計画 | eビジネスの全体像 BtoCのポータル・主要ネットショップ・モールの戦略や手法 ネットショップの構築方法 ネット広告、CGMのマーケティングへの活用の考え方や手法 金融や物流のネット対応 BtoBの調達・仲介 クリック&モルタル(マルチチャネル販売) 特定の業種でのeビジネスと電子商取引 電子商取引に使われる技術(セキュリティ、XML技術、コンテンツ配信など) ビジネス方法特許 |
評価方法 | レポート、小テスト(2回)、課題、出席状況により評価する。毎回の出席を基本とし、授業の出席と課題とを合わせて20%、小テストを30%、期末のレポートを50%の割合で評価する。ただし、成績評価の基準は、次のとおり。AA)内容が特に優れている。A)授業内容を十分に理解していて、内容が適切である。B)授業内容を理解しているが、内容がやや不足である。C)授業内容を理解しているが、内容がだいぶ不足しているか若干の難点がある。D)レポート課題がこなせていない(自分の意見がほとんどない、または、全く不適切な内容)など、授業内容をほとんど理解できていないと推定される場合。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この科目を勉強することで、eビジネスの一般利用者側だけでなく、eビジネス提供者側(ネットショップ等)や企業での電子商取引利用者側の視点から、ネットやシステム利用の基礎知識を得ることができます。 |
情報技術史(S)
年度 | 2010 |
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科目名 | 情報技術史(S) |
教員名 | 広内 哲夫 |
授業概要 | 本授業では、“情報技術”と言うキーワードのもとで、これまでの既存の技術(印刷、電信/電話、無線、写真、映画、レコード、計算器械、コンピュータ、衛星通信、インターネットなど)がどのようにして発明されたのか、それらの技術とマスコミ等(出版、新聞、ラジオ/テレビ放送、図書館)の関わり合いは何なのか、それらがどのような原理でマルチメディアとして融合していくのか、などについて古代から近未来までを学際的な立場から講義する予定である。「技術が文化を生み出し、文化が技術の発展を支える」という観点から、科学技術と情報文化、情報社会について講義するので、現在のマルチメディア情報社会を出現させた要因は何であったのかを、歴史的な視点から理解して頂きたい。 |
授業計画 | 1.歴史的視点から情報技術を捉える 2.文字の発明と古代の情報蓄積 3.中世キリスト教修道院図書館における情報蓄積 4.ルネッサンスの大発明、活版印刷機 5.科学革命と計算・思考機械への夢 6.産業革命と電気通信装置の発明 7.19世紀における情報記録機器の発明 8.20世紀前半における情報メディアの発展 9.第2次世界大戦の遺産、コンピュータの誕生 10.コンピュータとソフトウェアの発展 11.コンピュータ通信による社会の制御 12.パーソナル・コンピュータの登場 13.情報ネットワーク・システムの構築 14.メディアの融合と世界電子図書館の誕生 上記の授業内容は体系的な全体計画であり、学期の授業予定回数と必ずしも一致するものではありません。 |
評価方法 | 出席も加味し、学期末の試験で評価する。成績評価の基準は次の通りである。AA)極めて良く解答している。A)良く解答している。B)一応の基準まで解答している。C)最低限の解答である。D)講義を理解した解答とはいえない。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 人間は生活の中で、いつも身の回りの情報を処理しているが、それは感覚的・無自覚的に行われることも多いため、情報の持つサイバネティクッス的な意義には余り気がつかないものである。しかし、歴史的にはつい最近、コンピュータで情報が処理されるようになってから、情報の本質が理解され始め、多くの文科系学問分野でも情報の概念を用いてその再構築が行われるようになった。例えば、経営学、社会学、心理学の分野では、経営情報学、情報社会学、情報心理学と言ったような学問領域も成立し始めている。情報というキーワードを用いて各学問を横断的に統一できる日も間近いのではないかと思われる。本講義を通して、「情報は本質的に学際的な概念である」ということを理解してもらえれば幸いである。 |
専門ゼミナール III
年度 | 2010 |
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科目名 | 専門ゼミナール III |
教員名 | 川名 幸夫 |
授業概要 | 卒業論文作成のための準備と9月のレジュメ発表にむけて準備します。各自のテーマ選定・先行事例研究・文献調査・調査方法・仮説設定・論文の構成までを質疑応答、ゼミ内討議を重ねながらすすめます。テキストの「論文ワークブック」は論文作成のための技術面のサポートとして使用します。 |
授業計画 | ガイダンス 興味のあるテーマおよび領域の確認 テーマの先行事例研究 文献調査 テーマに関する仮説設定 仮説の検証 テーマ決定 調査方法・分析方法の決定 レジュメ作成 |
評価方法 | 発表や討議への積極的な参加、取り組み内容などを総合評価します。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 一生の思い出となるような卒業論文を期待しています。 |
数学科教育法 II
年度 | 2010 |
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科目名 | 数学科教育法 II |
教員名 | 牧下 英世 |
授業概要 | 中学校数学と関連させながら高校数学の教育内容の理解を深める。そして高校数学の必要性を具体的に明らかにする。また,項目を絞って,学ぶ必然性を強調するような学習指導案を作成し,教育実習のための模擬授業を実施する。 |
授業計画 | ガイダンス:高校数学を学ぶ必然性を考えるとともに,授業目標を考察する。また,授業方針と授業形態を説明するとともに,全員で共通な理解を目指す。 講義と演習:高校数学について(1)「数列」(高校数学B 2年次)の扱い方を中心に,身の回りのある[数列」について考察する。 講義と演習:高校数学について(2)「微分・積分」(高校数学 II 2年次)の扱い方を中心に,その概念について考察する。 講義と演習:テクノロジーを活用した数学を体感する。グラフ関数電卓を中心に 学習指導案の作成(1):「二次関数」(高校数学1 1年次)を導入例として 学習指導案の作成(2):「図形と計量」(高校数学I 1年次)を導入例として 学習指導案の作成(3):「図形と方程式」(高校数学II 2年次)大学入試問題とからめて 模擬授業(1):中学校数学との関わりを重視した模擬授業をめざす。授業(30分×2=60分)と研究協議(30分):題材「確率」 模擬授業(2):身の回りの現象に目を向けた模擬授業をめざす。授業(30分×2=60分)と研究協議(30分):題材「指数関数」 模擬授業(3):微分の必要性に焦点を当てた模擬授業をめざす。授業(30分×2=60分)と研究協議(30分):題材「微分・積分」 模擬授業(4):理科との関連を意識した模擬授業をめざす。有向線分の具体例を日常に求めながら、ベクトル概念を抽出する。授業(30分×2=60分)と研究協議(30分):題材「 ベクトル」 日本数学教育史(1)について―20世紀初頭の世界的な数学教育改造運動(ペリー運動)を中心に 日本数学教育史(2)について―20世紀中葉の世界的な数学教育改造運動(現代化運動)を中心に 学習指導要領に示された高等学校数学の内容について 定期考査 |
評価方法 | 課題図書の読後考察と感想 15% , 担当テーマの発表 25%,課題レポート 25% ,定期考査 35% |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 「好きこそものの上手なれ」という諺がある。教職,数学科を目指す者は,数学が好きであることが必要だと思う。特に,ものごとを数学的に考えることを好きでないと数学の教師は務まらない。好きである以上に,「数学ができること」が要求される。これからの数学教育では,生徒に対して事象を数学的活動を通していかに指導していくのかが重要なポイントになっていく。そのためには,数学問題演習,授業研究,教材研究だけでなく,現場の生きた授業を参考にしながら,自らの数学教育観を確立することが重要になる。そのためにも,本講座では講義だけでなく現役教師の算数・数学教育研究会や講演に積極的に出かけていくことを予定している。主体的かつ積極的に参加して欲しい。 |
国際法
年度 | 2010 |
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科目名 | 国際法 |
教員名 | 中田 達也 |
授業概要 | ニュースや新聞で知る国際的な問題には、国際法との関連が深い問題が多々ある。こうした問題の何がどのように国際法との関連をもっているのかを解説する。その際、そうした諸問題が国際法全体の中で位置づけられるようにする。講義形式としては、第一に、国際法の体系と論理のありようを学んでゆく。これは、通常の教科書の目次にもあるような内容から適宜選定しながら、分かり易く解説する。第二に、そうした体系を大まかに掴んだ後で、個別の問題を国際法全体の論理の中に位置づけて解説してゆく。その際、授業を通して、学生の関心が高い分野を積極的に取り上げてゆく。学生に語りかける授業を旨としたい。 |
授業計画 | 第 1回 オリエンテーション(文献紹介)について 第 2回 国際法における民法概念と刑法概念について 第 3回 国際法の歴史と発展について 第 4回 国際法の法構造について 第 5回 国際法の定立について 第 6回 国際法の法源について(1) 第 7回 国際法の法源について(2) 第 8回 国際法の適用と国際裁判所 第 9回 国際判例の意義(国際司法裁判所の勧告的意見を含む。)について 第10回 強行規範と国際公序について 第11回 映画「ミッドナイト・エクスプレス」の国際法的解説 第12回 映画鑑賞(ミッドナイト・エクスプレス) 第13回 沈没船と国際法について 第14回 テロリズムと国際法について 第15回 宇宙法について 第16回 南極をめぐる国際法について 第17回 子供の人権条約について 第18回 反ドーピング条約について 第19回 捕鯨問題について 第20回 海賊版規制のための条約について 第21回 教科書問題と国際法について *うち第2回と第3回について2回連続授業。残りは、試験対策及び学生からの質疑応答。本年度は、『国際法からはじめよう』著者・佐々木将人氏においで戴いて、国内法と国際法の相違を浮き彫りにして戴き、それに中田が講義を付け加えるという形態を採った。 ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 授業で取り上げるトピックの中から、任意に一題を選択して、1,500字で論理を展開することを目標とする。出席点は試験の加点事由として考慮する。1,500字の対象には、救済措置も用意する。より良い答案を作るよう、互いに努力する環境を作り上げてゆきたい。日本語を絞ることも併せて学ぶ。見解に根拠を示して論理を展開しているかどうかを最大の基準とする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 本講義には、単位に関係のない学生でも聴きに来てくれる学生もいる。講義を通じて、たくさんの学生と思い出を作ってきた。正門近くの木の机でも、カフェテリアでも、講義室でも、テラスでも、多くの質問に答えてきた。今年も、教室で「共有の空間」を創ってゆきたい。この出逢いをいつまでも大切に守ってゆきたい。 |