番組制作 I

年度 2010
科目名 番組制作 I
教員名 竹林 紀雄
授業概要 テレビ番組はどのようにして作られているのでしょうか。制作の舞台裏を見せるテレビ番組を観ただけでは、それを正しく知ることは出来ません。この授業では、スタジオ番組の企画から完成までの基本的な制作のプロセスを、実践的かつ総合的に学ぶことを目指します。スタジオ番組には、バラエティー番組、音楽番組、報道番組、情報番組など、様々なジャンルの番組が放送されていますが、あらゆるテレビ番組に共通する基本は同じです。授業では、テレビ番組制作のワークフローを学びながらスタジオ情報番組の収録に取り組んでいただきます。
授業計画 ガイダンス 安全に映像制作演習を行うためのガイドライン
授業内「プロダクション」の意義
テレビ番組の制作プロセス I
テレビ番組の制作プロセス II
テレビ番組の制作プロセス III
ロケーション演習 I
ロケーション演習 II
ポストプロダクション演習 I
ポストプロダクション演習 II
スタジオ演習 I
スタジオ演習 II
スタジオ演習 III
スタジオ演習 IV
完成番組の講評 I
各プロダクションの課題作品(番組)を履修生全員で鑑賞しながら講評する
完成番組の講評 II
各プロダクションの課題作品(番組)を履修生全員で鑑賞しながら講評する
評価方法 課題作品(60%)の完成度と理解度を評価します。これに、出席状況、授業態度、チームワーク能力、責任感等の平常点(40%)を加味して総合的に評価します。
教科書
参考書
メッセージ 受講生はそれぞれが独自の名称(それぞれ自由につけてよい)をもつプロダクション(制作のためのグループ)を立ち上げ、自主的にこれを運営します。ただし、機材や設備を効率よく使用するために、各プロダクションに割り当てられた時間やスケジュールを厳守していただくことを特に求めます。また、スタジオでの演習は危険が伴います。最初に配布する「映像制作演習を行うためのガイドライン」を遵守することを求めます。撮影現場やTVスタジオでの実習におきましては、ふざけたり、はしゃいだりすることなく“真摯な姿勢”で臨んでください。
カテゴリー: 2010

CALL104(TH5)

年度 2010
科目名 CALL104(TH5)
教員名 北野 マグダ・レーナ
授業概要 CALL102を発展させ、CALL教室で、総合的な英語力向上を目指します。特にリーディングとライティングに重点を置き、演習形式で授業を進めます。速読、文法学習、パラグラフ・ライティング等の作業を含めます。教材はALC Net Academyを使用予定です。
授業計画 第1回学習方法のガイダンス
第2回~13回ネットアカデミーを用いたリーディング学習、速読練習、速書練習、多読学習、多書学習、パラグラフ・ライティング練習
第14回テスト
評価方法 授業への出席、積極的な参加、課題への取り組み(50%)、ライティング(25%)、テストの結果(25%)
教科書
参考書
メッセージ たくさんの英語を読み、書くことを通して、英語力を強化していきます。読んだ内容に関して、自分の意見を英語で表現できるようになることを目指します。Net Academy練習問題は授業時間だけでは消化できないので、自習成果も評価の対象となります。
カテゴリー: 2010

平和学

年度 2010
科目名 平和学
教員名 奥田 孝晴
授業概要 平和学の一つの課題に構造的暴力からの解放というものがあります。権力の非対称構造を背景にして、「目に見えない力」が多くの人々の上に乗りかかり、日々の暮らしが脅かされる、また、そうした構図に私たちもまた無関係ではありえず、しばしば共犯関係を付加されてしまう、ということも少なくありません。本講座では、特に「核」(軍事利用だけでなく、いわゆる平和利用をも含んで)と私たちの暮らしのありようについて、過去から現在、そして未来へとつながる関係性-表象的には「プルトニウム・ロード」とでも命名すべき関係性―を軸として「核と市民社会」の変転を主題とし、「求めるべき平和とは何か」を、あらためて考えていくこととします。
授業計画 講座の概要
「核エネルギー」とは何か?-現代の錬金術・その理論から解放まで
マンハッタン計画と市民社会
ヤルタ、アラモゴード、ポツダム、ヒロシマ、ナガサキ―「冥王の火」の誕生と成長
中間討論(1)
原子力の平和利用、その虚構性
高速増殖炉「もんじゅ」の狂騒
六ヶ所村の風景
原発ビジネスのグローバル化
中間討論(2)
「原子力帝国」と市民社会の変容危機
プルトニウム・ロードの彼方、市民社会の行方
ヒバクシャの“国際化”
総括討論(3)
残された課題:人類はプルトニウムと共存できるのか?
評価方法 出席点(25%)、討論での積極性・意見(25%)、レポート(50%)
教科書
参考書
メッセージ 単なる知識の詰め込みや理解を主眼とするのではなく、「自分だったらこう考える」、「自分だったらこう行動する」といった実践知を磨く講座として、この講座を位置づけて欲しい。また、この講座を1年次の「国際学入門」講座の延長線上にあるものとして意識し、地球市民としての行動指針を模索してくれると、問題の全体像がより鮮明になると期待しています。
カテゴリー: 2010

レジャー産業論

年度 2010
科目名 レジャー産業論
教員名 白土 健
授業概要 講義、教材、ビデオ視聴などを通して、レジャー産業を幅広い観点から学習する。
景気の低迷が今後も続き、経済環境の激変が予測される状況下、レジャー産業各社の明確な経営理念や戦略の確立、それに基づく運営・管理技術を用いた経営を実践することが、早急に求められている。
これが行えるか否かによって、企業の盛衰は決定すると言っても過言ではない。本講義では従来のレジャー産業の経営に対する考え方や手法の問題課題を具体的な事例を示しながら整理し、今後求められるであろう経営姿勢などを研究し、指導する。
授業計画 本授業の進め方とレジャー産業と定義
レジャー産業の社会的な役割
レジャー産業の構造と市場規模
レジャー産業の課題(観光―旅行)
レジャー産業の課題(テーマパーク)
レジャー産業の課題(温泉)
レジャー産業の課題(水族館)
レジャー産業の課題(映画館)
レジャー産業の課題(ギャンブル)
レジャー産業の課題(カラオケ)
レジャー産業の課題(ゲーム)
レジャー産業の課題(スポーツ)
レジャー産業の課題(外食。ホテル)
新しいレジャー
まとめ
評価方法 出席状況と試験成績とをあわせて最終的に評価する
教科書
参考書
メッセージ 勉強は人から聞いて覚えるだけでは、楽しくありませんし、すぐ忘れてしまいます。
役に立つ、本当に身につく勉強をするためには、学んだ上に、質問して、相手の考えを理解することが大事です。そしてそれが、現代の環境に合致するかどうか考えて、その結論を自分一人一人で持つことではないかと考えます。「言われたことをキチンとやる」ではなく、大学生とは「自分の考えを持つ」ことが大事です。どんなことでも知的好奇心を持ちましょう(知りたい、調べてみようの精神で)
カテゴリー: 2010

コリア語 I

年度 2010
科目名 コリア語 I
教員名 高 鮮徽
授業概要 コリア語は、日本語と語順が同じであるだけでなく共通する語彙も多く、一定のルールを覚えれば、とても上達しやすい外国語の一つである。この授業では、ハングル文字や発音をはじめ、聞き取り、簡単な作文などを書くことを学ぶ。それと同時に、自己紹介やあいさつから基礎的な日常会話を身につけることに学習目標がある。授業では、コリア語の読み、書き、話す、聞くことを繰り返し練習することを通して上達していくことを目指す。さらに、コリア語の背景となるコリア語の世界、すなわち韓国の社会や文化について理解を深めることが求められる。
授業計画 1. 授業のガイダンス
2. 子音と母音の組み合わせと発音1
3. 子音と母音の組み合わせと発音2
4. パッチムについて1
5. パッチムについて2
6. あいさつ、自己紹介、家族の紹介1
7. あいさつ、自己紹介、家族の紹介2
8. 「~は、~です」の文型1
9. 「~は、~です」の文型2
10. 助詞の使い方1
11. 助詞の使い方2
12. 疑問文の作り方1
13. 疑問文の作り方2
14. 「~は、~します」の文型1
15. 「~は、~します」の文型2
16. 「~は、~にあります」の文型1
17. 「~は、~にあります」の文型2
18. 数字の数え方、食事の注文1
19. 数字の数え方、食事の注文2
20. 書き言葉と丁寧語1
21. 書き言葉と丁寧語2
22. 日常生活でよく使う会話1
23. 日常生活でよく使う会話2
24. 歌に見られるコリア語の世界1
25. 歌に見られるコリア語の世界2
26. 詩に見られるコリア語の世界1
27. 詩に見られるコリア語の世界2
28. 映画に見られるコリア語の世界1
29. 映画に見られるコリア語の世界2
30. まとめ
評価方法 授業態度、課題など平常点50%、期末レポート30%ほか
教科書
参考書
メッセージ この授業では、コリア語の基礎を読み、書き、聞く、話すことの練習を重ねて身につけることを目指しています。毎回、宿題やテストがあり、会話は発表させる授業になるので、熱心に取り組む姿勢が求められます。
カテゴリー: 2010

専門ゼミナールⅡ

年度 2010
科目名 専門ゼミナールⅡ
教員名 井上 由佳
授業概要 私たちは日常的に実体験やメディアを通して、様々な文化に接しています。しかし、全ての接触から私たちは文化を知り、学んでいるわけではありません。それでは、身近にある文化施設をどのような場にしていけば、そこを訪れる人々は心を開き、新しい文化を吸収し、生み出していくのでしょうか。本ゼミでは博物館や美術館といったミュージアム、図書館、音楽ホールといった文化施設に注目し、文化を発信しつつ、人々の声を受けとめてさらに進化する、双方向のコミュニケーションを実現する場づくりについて学びます。 ゼミ生には積極的にフィールドに出てもらい、先進的な取り組みを見せる博物館や美術館、科学館といった文化施設を見学してレポートしてもらう予定です。ミュージアム・ツアー、ゼミ合宿には原則として必修参加です。また、学内展示室リニューアル・プロジェクトにも参加してもらいます。
授業計画 3年生の一年間で、ミュージアム(博物館、美術館、科学館、水族館など)に関する基礎的な文献を輪読し、レジュメの作成・発表・ディスカッションをします。また各自のコミュニケーション・スキルを磨くトレーニングを同時に進めます。また合宿を含めたフィールドワークでは、ミュージアム仲間と楽しみながら「問題意識を持って見る」練習をしていきます。3年秋学期には卒業研究に向けた準備を始めます。4年生は卒業研究に取り組みます。
評価方法 ゼミでの発表および議論への参加、レポート等を総合的に評価します。
教科書
参考書
メッセージ フィールドワークやグループ・ディスカッション等を重視するため、協調性と積極性をもった参加を希望します。詳細は受け入れ後に指示。
カテゴリー: 2010

国際食文化論

年度 2010
科目名 国際食文化論
教員名 横川 潤
授業概要 「食」について「国際」的に考え、皆さんと意見を交換します。日本の「食」を見ると、デパ地下やスーパーでは世界各国の食品がそろっていますし、街には外国料理のレストランがあふれています。海外旅行は食文化を知るチャンスではありますが、日本にいても食を国際的に考えることはできるのです。この授業では、そうした身近な話題をとりあげながら、主としてビジュアル教材を用い、世界の食について学びます。また実習として、レストラン紹介記事の執筆や、ツアープラン・旅程表の作成を行います。授業のまとめとして、各自が「食文化を探る旅」と題して旅行企画を立案し、プレゼンテーション(研究発表)します
授業計画 「食文化」とは何か~「アベセデスマップ」
「ワイン」はフランスが最高か~「フランス」の食と文化
「トマトソース」はいつ登場したか~「イタリア」の食と文化
「麺」を発明したのは誰か~「アジア」の食文化
「スシ」は世界の共通語か~「日本食」の国際化
「醤油」は日本固有なのか~「調味料・香辛料」の文化
「茶」を飲む理由とは何か~「飲料」の文化
「ビール」が旨い国はどこか~「ドイツ・オーストリア・ベルギー」の食と文化
「アメリカワイン」は美味しいのか~「アメリカ」の食と文化
「アメリカ料理」は大味なのか~「ニューヨーク」の食と文化
実習~レストラン紹介記事を書こう
プレゼンテーション準備(1)~「旅行先」を決めよう
プレゼンテーション準備(2)~「旅程表」を作ろう
プレゼンテーション(全6~7回)
ビデオ視聴~「カップラーメン」はなぜアメリカで成功したのか
評価方法 評価方法 授業の後半30分程度を毎回ミニレポートの作成にあて、提出してもらいます(必ずB5のレポート用紙を使用してください)。ミニレポートはすべて採点・講評し、基本的に次回の授業時に返却します。授業最終回に全返却レポートを再回収し、平常点を確定します(計40点)。紛失分は欠席とみなしますので十分に注意して下さい。中間・期末プロジェクトとして、プレゼンテーション(研究発表)を実施します(計40点)。また授業とプレゼンテーションの理解度をはかるため小テストを行います(20点)。
教科書
参考書
メッセージ 「食」は誰もがすることであり、また一生続けることです。将来、フードサービスやホテル、トラベルやエアラインといった仕事につきたい方はもちろん、教養や趣味として「食」を学びたい方も歓迎します。日々の食事こそ、世界を知り、日本を知り、そして自分を知る手がかりですから、ファミレスやファストフード、コンビニなどを利用しながら、「食文化」について考えていきたいと思います。
カテゴリー: 2010

専門ゼミナールⅠ

年度 2010
科目名 専門ゼミナールⅠ
教員名 井上 由佳
授業概要 私たちは日常的に実体験やメディアを通して、様々な文化に接しています。しかし、全ての接触から私たちは文化を知り、学んでいるわけではありません。それでは、身近にある文化施設をどのような場にしていけば、そこを訪れる人々は心を開き、新しい文化を吸収し、生み出していくのでしょうか。本ゼミでは博物館や美術館といったミュージアム、図書館、音楽ホールといった文化施設に注目し、文化を発信しつつ、人々の声を受けとめてさらに進化する、双方向のコミュニケーションを実現する場づくりについて学びます。 ゼミ生には積極的にフィールドに出てもらい、先進的な取り組みを見せる博物館や美術館、科学館といった文化施設を見学してレポートしてもらう予定です。ミュージアム・ツアー、ゼミ合宿には原則として必修参加です。また、学内展示室リニューアル・プロジェクトにも参加してもらいます。
授業計画 3年生の一年間で、ミュージアム(博物館、美術館、科学館、水族館など)に関する基礎的な文献を輪読し、レジュメの作成・発表・ディスカッションをします。また各自のコミュニケーション・スキルを磨くトレーニングを同時に進めます。また合宿を含めたフィールドワークでは、ミュージアム仲間と楽しみながら「問題意識を持って見る」練習をしていきます。3年秋学期には卒業研究に向けた準備を始めます。4年生は卒業研究に取り組みます。
評価方法 出席点、グループワークへの参加、レポート等を総合的に評価します。
教科書
参考書
メッセージ フィールドワークやグループ・ディスカッション等を重視するため、協調性と積極性をもった参加を希望します。詳細は受け入れ後に指示。
カテゴリー: 2010

栄養教育総論

年度 2010
科目名 栄養教育総論
教員名 秋吉 美穂子・杉山 みち子
授業概要 栄養教育に関わる基礎学問領域について概要を理解する。栄養教育の概念と基本的な理論や手法を理解し、栄養マネジメントにおける栄養アセスメント、栄養教育プログラムの計画立案・実施、評価の基本を学習すると同時に、行動変容に必要な健康行動理論やカウンセリング及びコミュニケーションの基本を習得して、栄養教育の実践活動が展開できるようにする。ヒューマンサービスの一環として、医療・保健分野におけるチームの一員として栄養教育を担うことが出来る総合的能力を得る。
授業計画 第1回:序論;栄養教育の理念と管理栄養士の役割、保健・福祉・医療制度における栄養教育(杉山)
第2回:栄養教育と栄養ケア・マネジメント(杉山)
第3回:栄養教育の展開とQOL、行動変容(杉山)
第4回:栄養教育のアセスメント;理論と手法(秋吉)
第5回:計画;栄養計画の立案と作成の要点(秋吉)
第6回:実施;チーム医療としての連携と栄養教育の展開(秋吉)
第7回:評価;栄養教育の評価の意義と種類及び評価のデザイン(秋吉)
第8回:科学的根拠に基づいた栄養情報収集(杉山)
第9回:行動変容のステージ理論や健康信念モデル等(杉山)
第10回:プリシード・プロシードモデル (杉山)
第11回:社会的学習理論(杉山)
第12回:栄養カウンセリングの基本的考え方と技法(秋吉)
第13回:カウンセリングの栄養教育への応用(秋吉)
第14回:栄養教育のためのコニュニケーション(秋吉)
第15回:まとめ(秋吉)
評価方法 授業は講義形式で行い、成績は試験と出席および授業態度で総合評価する。
教科書
参考書
メッセージ 現代社会において、栄養教育を担う管理栄養士の役割はとても重要です。総論では、栄養教育の理論や手法に加え、ヒトの心を意識した栄養教育が実践できる管理栄養士になるための基本事項を十分理解しましょう。何事も基本が大切です。各論につながる重要な授業ですので、しっかり学んで下さい。栄養教育に欠かせない行動理論やカウンセリングの基本も習得しましょう。(オムニバス方式/全15回)(杉山みち子/7回)(秋吉美穂子/8回)成績評価の基準は、AA(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点),C(69点~60点),D(59点以下)とし、合格は、AA、A、B、Cとします。
カテゴリー: 2010

ビジネス倫理

年度 2010
科目名 ビジネス倫理
教員名 小坂 勝昭
授業概要 最近、船場吉兆、白い恋人、不二家、赤福と賞味期限切れの商品をレッテルを貼り替えて店頭に出したり、産地偽装など、消費者の猛烈な反発を招き、ミートホープ、吉兆は倒産と険しい道のりを歩んでいることは記憶に新しい。10年前に三菱自工がリコール隠しを経営者が指揮して欠陥車で死亡者がでた。今年ようやく結審し、有罪が言い渡されたことが報じられた。また、数年前から最近までにマンションの構造耐震性をごまかした建築士と建設会社の結託が世間を驚かせ有罪判決を受けている。こうした犯罪がなぜ繰り返し起きるのか。ホリエモンのライブドアの粉飾決算の後も、粉飾決算が跡を絶たない。いつまでこうした犯罪が続くのか。先進国日本の評価に響くこのような企業不祥事から我々は何を学ぶことができるのか。石田梅岩の石門心学の普及など、江戸時代の商家の家訓は現代でも通用する内容をもち、ビジネスにとって何が重要かを示唆するものである。その商家の家訓には、正直と誠実、勤倹節約を示唆する内容が読み取れる。他方、西洋のM・ウエーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』においても誠実さと勤倹節約が説かれており、こうした文化の中から資本主義が成長してきたとウエーバーは考えた。この講義では、ビジネス倫理の比較社会学的研究を行なう。
授業計画 ビジネス倫理とは何か。
石田梅岩の石門心学の役割。
江戸時代の商家の家訓。
日本企業の反倫理的行為は何故なくならないのか。
「談合」に支配されてきた建設業界と官僚との癒着。
資本主義は崩壊するのか。
評価方法 出席点と期末リポート
教科書
参考書
メッセージ 現代のような企業倫理が崩壊している時代にあっては、古典的なビジネス倫理のあり方についての勉強は大変大切である。アメリカの大学では、ビジネス倫理の講座は非常に一般的であるのに対して、日本の大学では最近ようやくこのような講義が行われるようになってきた。
カテゴリー: 2010