新聞報道論

年度 2010
科目名 新聞報道論
教員名 松野 修
授業概要 現代の新聞について、取材・報道の現状と課題を分かりやすく解説し、同時にネット時代の新聞報道の在り方と読み方を考える素材を提供する。特に取材・報道の実情に関しては、共同通信社会部記者・デスク、論説委員、電子メディア・放送担当の経験・知識を基に最新情報を伝える。学生諸君は学期末には、新聞づくりの仕組みや問題点を把握するとともに、多メディア時代のニュースを読み解く力を自ら育てる方法を習得できる。
授業計画 授業は (1)朝刊の解説 (2)新聞の基礎知識 (3)本論-の3本立てとする。本論は新聞報道概論、紙面解剖、新聞の言葉、取材・報道の現状と課題(言論の自由と新聞の倫理、情報源の明示と秘匿、情報公開と個人情報保護、記者クラブ問題、政治・経済・社会・国際・文化・科学報道、ジャ-ナリスト像など)、新聞の危機と将来-で構成する。
授業ガイダンス 新聞報道概論
新聞紙面の解剖1
新聞紙面の解剖2
新聞の言葉
新聞報道の現状と課題1
新聞報道の現状と課題2
新聞報道の現状と課題3
新聞報道の現状と課題4
新聞報道の現状と課題5
新聞報道の現状と課題6
新聞報道の現状と課題7
ジャーナリスト像
新聞の危機と将来
まとめ
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 出席点50%テスト50%。テストは小論文(事前に提示した複数のテ-マから選んだテーマについて、新聞を実際に読み、その分析結果と自分の見解を試験時間中に記述する)。中間でのリポートや感想文も評価の対象とする。
教科書
参考書
メッセージ 私語は厳禁。「新聞の定点観測」(特定の日を決めて複数の新聞を読んで比較・分析し、自分の見解を記述する)を習慣化することを薦める。
カテゴリー: 2010

スポーツB (火4)

年度 2010
科目名 スポーツB (火4)
教員名 薗部 正人
授業概要 授業の到達目標1.知識・理解の観点:卓球に関する実践方法やルール、スキルを説明し、実践する。2.思考・判断の観点:卓球の動作の特徴を理解し、ゲーム中の空間認識能力や集団的位置認識能力を身をもって判断する。3.関心・意欲の観点:卓球に関心を持ち、技術・戦術・実践の修得に意欲的に取り組むことによりパフォーマンスの向上、ゲームの勝利に寄与する。4.態度の観点:挨拶、教員に対する常識ある言葉使いや態度、他の学生との協調(コミュニケーション)を主眼とし、積極的な授業参加を求める。5.技術・表現の観点:卓球に関して有効に身体が使用できること。ゲーム中、自らの技術を発揮し、ゲームを勝利に導くこと。授業は3学部合同で行い、男女共修で実施します。
授業計画 この授業では、ゲームを中心に行います。ゲームを実際に行うまでのルール説明、基礎練習は、授業時間の前半を使って行います。少しでも長い時間、ゲームができるよう準備・片付け等、協力してください。
オリエンテーション:授業を受けるにあたっての注意点の説明、体慣らし等を行う(初回授業より実技を行います。運動に適した服装および室内シューズを用意すること。)
基礎練習 (ボールになれる。ラケットの種類・使い方の説明 等)
基礎練習 (ストローク、フットワーク等に関する説明および実践)
卓球のルールおよび審判法の習得 (ミニゲームの中で説明)
ストローク、サービス、レシーブの練習、スマッシュの練習
反面ゲーム、ミニゲーム(今まで習得した技術の確認)
シングルス・ゲーム(ラリーを意識したゲーム)
ダブルス・ゲーム(パートナーとの連携を意識したゲーム)
団体戦ゲーム(1チーム5~6人で団体戦をします)
まとめ (本授業で体験した事柄について)
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。(変更の可能性あり)
評価方法 1.知識・理解の観点(20%):ゲーム進行方法およびルールの理解度をレポートにて評価 2.思考・判断の観点(0%):評価に加えず。3.関心・意欲の観点(50%):授業への参加度、ゲーム中の審判法の理解度と実践度。4.態度の観点(20%):授業への参加態度、教員に対する態度、他の学生への配慮度。 5.技術・表現の観点(10%):実技試験、授業内でのゲーム(勝敗等)。なお、欠席・遅刻は以下のように「関心・意欲」「態度」から減点する。欠席:-5、-10、-20、不可、遅刻:-3、-6、-12、-24、不可
教科書
参考書
メッセージ 学生による授業評価の主な結果(最近3年間、5段階評価)は、次の通りである。授業満足度:4.4、授業の楽しさ:4.2、受講生との交流:4.2、授業の意義:4.3、となった。卓球という親しみやすいスポーツ種目を取り入れているため満足度が高くなっていると考えられる。この授業は、受講する学生自身が高い参加意欲を持って望めば、更なる運動量の確保とより高い満足度が得られる。
カテゴリー: 2010

教育課程論

年度 2010
科目名 教育課程論
教員名 松本 浩之
授業概要 教育課程は、生徒たちが望ましい成長発達を遂げるために必要な諸経験を彼らに提供する教育計画であり、教科の学習のみならず、道徳や特別活動をも含んだ学校(教育組織)全体の教育計画である。本講義では、教育課程生成の歴史的起源に遡ることや哲学的な基礎を概観しながら、教育課程の本質にせまる。そして現代社会の維持存続という究極的な課題がつきつけてくる教育課程編成への要請について吟味し、さらに生徒の発達段階への配慮の必要性についても視点を広げたい。そして具体的なカリキュラムの作り方について検討しながら、今後求められていく教育課程編成の方向について展望していくこととする。
授業計画 教育課程の定義【カリキュラムや教育過程との違いは】
教育課程論の基礎(1)【子どもに何を教えるか】
教育課程論の基礎(2)【子どもの何を引き出すか】
教育課程の受ける制約【教育課程はどう変えられてきたか】
教育課程の構成要素(1)【学問の伝統からどう作られるか】
教育課程の構成要素(2)【学習者の特性にどう配慮するか】
教育課程の構成要素(3)【現代社会の課題にどう応えるか】
教育課程の役割【学力形成か人格形成か】
教育課程編成の原理【内部要因と外部要因】
教育課程の古典的類型【教科中心カリキュラムと経験中心カリキュラム】
教育課程への現代的アプローチ【工学的アプローチと羅生門的アプローチ】
小学校の教育課程【小学校学習指導要領の実際】
中学校の教育課程【中学校学習指導要領の実際】
高等学校の教育課程【高等学校学習指導要領の実際】
教育課程の評価【新たな教育課程の編成をめざして】
評価方法 (1)筆記試験 (2)筆記成績に出席率と受講態度を加味して総合的に評価する。
教科書
参考書
メッセージ 学校教育の現場の教員にとって、教育課程とはすでに文部科学省から明示されている学習指導要領によって自明のものでありそれに批判的検討を加えることはタブーであるという風潮が存在することは否定できません。しかしこのような構えでいる限り、一部マスコミの作り出す世論の流れに翻弄され続ける今の教育の危機的状況を打開する道は開かれません。本講義では、「何のための授業なのか」という視点を持ち続けるために教育課程編成の論拠についてしっかり学習した上で、実際の教育実習で役に立つような学習指導要領を基礎にした授業計画・学習指導案の具体的な書き方について扱っていきたいと考えます。
カテゴリー: 2010

情報表現・CG IIA(3Dモデリング)

年度 2010
科目名 情報表現・CG IIA(3Dモデリング)
教員名 高田 哲雄
授業概要 模型や実物によって実物の立体感覚をイメージしてきたデザイナーに、3DCGモデリング技術は表現の飛躍的な革命をもたらしました。キャラクターデザインはもちろんのこと、食器や家具、車や建築物のデザインなどあらゆる分野に活用されており、CGモデリング技術を持っている人材が広く渇望されています。図形の基本から入り、分かり易い人工的な物体の制作から始めます。また自然界の造形は人間の創造力に多くのヒントを与えてくれます。この演習を通して造形の成り立ちを学ぶとともに、自らの造形法”モデリング技術”を身につけます。
授業計画 CGのモデリングとは?(立体空間⇒3次元空間の体験と理解)
キャラクターデザインを構成する要素
基本形態からイメージ豊かな形態へ。(幾何形態と自然形態)
キャラクター形態生成の基礎 (形態の組み合わせ、移動・拡大・回転)
演習:キャラクタ・モデリング(1) (形態の変形。ブーリアン、モディファイヤー)
演習:キャラクター・モデリング(2) (色彩、材質表現)
演習:キャラクター・モデリング(3) (自然界の形態:植物,動物)
演習:キャラクター・モデリング(4) (プロダクト・デザイン→3dMax)
演習:キャラクター・モデリング(5) (フィギュア・デザイン→Poser)
演習:キャラクター・モデリング(6) (想像上の物体,SF空間)
実制作:キャラクター・モデリング :オリジナル・キャラクター
中間合評
中間合評に基づき手直し、継続制作
プレゼンテーション・合評
評価方法 出席と発表、および提出物を重視します。出席点50%、中間プレゼンテーション20%、最終提出30%
教科書
参考書
メッセージ 最もバランスの良い知識は”理論”と”実践”の両面から学んでいくことによって身につくものです。また諸君がこの授業で”技術知識”のみ理解するのではなく”創造力”と”感性”を磨くことを望んでいます。
カテゴリー: 2010

マルチメディア・コンテンツ特論

年度 2010
科目名 マルチメディア・コンテンツ特論
教員名 岡野 雅雄
授業概要 現在、さまざまなメディアにおいて、バーバル・コミュニケーションとノン・バーバル・コミュニケーションが融合して用いられる例が増加してきている。 本講では、このような複合的なメッセージについて理解を深め、その効果的な応用方法を知るために、コンテンツの分析のしかたを学んでゆく。 具体的には、コンテンツは何を訴求しているのかという「訴求内容分析」と、受け手がどのような評価・印象を抱くのかという「受容内容分析」の2つの面から代表的な研究方法を概観する。 さらに、さまざまな分析事例について演習形式で検討してゆくので、各学生の持つ課題への応用を考えていってほしい。
授業計画 はじめに
訴求内容分析の方法
受容内容分析の方法
訴求内容分析の研究事例
受容内容分析の研究事例
※上記は、学期授業予定回数と一致するものではありません。
評価方法 出席40%,期末課題60%で評価。※期末課題は、次の基準で評価する。(A)内容(論拠と議論の妥当性)(B)講義との関連性(C)形式
教科書
参考書
メッセージ
カテゴリー: 2010

データモデリング(S)

年度 2010
科目名 データモデリング(S)
教員名 関 哲朗
授業概要 データベースに基礎をおく情報システムにおいて,開発対象となる業務=現実世界を分析し,そのモデル化,システム化を適切に行うことは,とても重要なことです.本講義では,この中でも特にデータのモデル化に理解の軸足を置きながら学習を進めていきます.「データベース」で学習した内容を一歩進めるとともに,いくつかの事例を見ながら情報システム構築におけるデータモデリングの役割について確認していきます.この授業は学習の一部にHIPLUSによるe-lerningを使用します.各回のe-lerninngによる関連学習は,それぞれの対面学習開始以前に完了していなければなりません.e-lerningによる学習分は対面授業(通常の教室における講義)を休講にすることで振り替えます.振替休講については,授業中及びHIPLUSのお知らせ機能(メール同時発信)で予め周知します.対面授業とe-lerningを合わせた総学習(授業)時間は15回×90分で,対面授業のみの場合と同じです.
授業計画 ガイダンス(対面のみ)
この講義の計画と概要をお話しします.
※以下の計画は,進捗によって前週の内容に触れたり,内容が変更になることがあります
データベースとデータモデル(テキスト第1部第1章)(対面のみ)
データベースの役割を復習するとともに,データモデルの意味,データモデリングとは何をすることか,リレーショナルデータベースとの関係などについて概観します.
正規化の知識(テキスト第1部第2章)(対面のみ)
RDBの利用を前提として,データをモデル化するときに正規化の知識は欠かせません.1年次科目で学んだことを確認しながら,正規化に関する学習を進めましょう.
演習1:正規化(テキスト第1部第2章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
テーブルを正規化する手続きを演習で確かめましょう.
ER図の知識(テキスト第1部第2章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
エンティティをまとめ,ER図を作成するための知識を確認しましょう.
演習2:ER図の作成(テキスト第1部第2章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
テーブルの正規化を行い,ER図を作成する手続きを確かめましょう.
データモデリングの実際(テキスト第1部第3章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
ややアドバンストな内容について触れていきます.
<例題学習>商品管理(テキスト第2部第1章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
この回以降は,テキストに示されている事例をもとに,当該システムの一般的な特徴,性質などを知り,そのデータモデルを作成することを学んで行きます.
理解の状況に応じて,6つの例題の内のいくつかを選択して講義する可能性があります.
<例題学習>在庫管理(テキスト第2部第2章)+販売管理(テキスト第2部第3章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
<例題学習>購買管理(テキスト第2部第4章)+<例題学習>取引先管理(テキスト第2部第5章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
<例題学習>会計管理(テキスト第2部第6章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
演習3:総合演習(関連学習e-lerning30分+対面90分)
これまでの学習を総合して,簡単な業務をモデル化して,ER図を完成させてみましょう.
評価方法 出席点については以下のように計算し,総得点33ポイントの2/3以上を取得することが評価(AA,A, B,C,D)の要件です.これを満たさない者の成績は評価される資格のないFとなります. 1)毎回の授業で授業開始時の簡単なテストと終了時の課題提出を行い,合格の場合はそれぞれ1ポイント 2)演習1,2,3については,適切なレポートを提出することで1)に代えて各回2ポイント 3)e-lerningについては,各単元の確認テストに合格(70%以上の正当)することで1ポイントを与えます.評価の要件を満たした者については,出席ポイント,各回対面授業でのテストやe-lerningの単元テスト,演習の回答状況を考慮して成績を付与します.状況に応じて,最終課題を課し,成績の評価に含めることがあります.
教科書
参考書
メッセージ データベースは多くの情報システムで中核的な役割を果たすようになってきています.データベースの構築に興味がある人はもとより,将来SEとして活躍しようとするひとにとっても,情報システム設計の基礎になるものです.この授業は,「データベース」の受講を前提としています.講義内でも復習を行いながら進めていきますが,ER図の描き方,正規化の方法などについては,事前に復習しておくことと良いでしょう.
カテゴリー: 2010

CALL I(B)

年度 2010
科目名 CALL I(B)
教員名 小林 ひろみ
授業概要 CALLの機能を使ってリスニングとリーディングの訓練を行います。トピックはニュース記事から選びますが、全文の英文和訳は実施しません。リーディングでも音声を伴わなければ、ほんとうに使える英語になりません。教材を聞き取ることから始め、次に意味内容の確認をします。その際、トピックの内容によっては辞書だけでは適切な情報が得られずインターネットの利用が必要になるでしょう。最後に直読直解のための英語の質問に答えていきます。
授業計画 授業計画の基本は以下の通りです。
1) まず教材の一部を穴埋めする問題が出ます。音声による理解は、意味がどこで切れるのかなど内容の理解と重要な関連があるからです。辞書は自由に使ってください。解答はその場で行いますので、授業に遅れないようにしてください。
2) 完全な教材ができあがったところで、本文の意味のチェックを全員で話し合いながら行います。
3) 英語による質問に英語で答えるComprehension Checkの課題が宿題として出されます。本文を参照して答えてください。この課題の正解については次の週にコメントを入れながら実施します。
4) 後半ではComprehension Checkの代わりに要約を課すこともあります。
5)トピックの内容は、皆さんのニーズにこたえるために、多様な分野から用意します。希望がある場合は提案してください。
6)音声の穴埋め問題は第1回以降は宿題にし、授業開始後すぐに解答のチェックを実施する予定です。本文の意味の確認はその後になりますが、リスニングの宿題をしてきた人は内容把握がしやすくなるため、その後のComprehension Checkの課題の成績があがることが過去のデータから確認されています。
5)課題として読んだ教材を適切に理解できているかを最終チェックするために授業中に2回テストを実施します。なお、授業中にしたワークや返却されたペーパーは、確認が必要になる場合があるので、学期終了持まで必ず保存しておいてください。
<その他のポイント>
1)課題の保存のために授業には必ずUSBを持ってきてください。
2)課題は必ず自分で訂正してください。そうすることで英語を覚えます。
3)欠席する場合は、publicにあげてある宿題を自分でして翌週提出すれば100%評価とします。
4)入院などの特定の理由がない限り課題提出の1週間以上の遅れは認めません。
評価方法 出席率および授業参加態度20%、通常タスクの平均点50%、最終テスト30%として評価します。平均点は提出されたタスクの総合点を授業日数で割ります。忌引き等の理由を除き、欠席が3分の1以上の場合は評価対象としません。遅刻は授業開始後20分以内までとし、それ以上は欠席扱いです。ただし授業内に提出した課題は100%評価とします。遅刻3回は欠席1回となりますので、注意してください。
教科書
参考書
メッセージ リーディングの上達には読む量が大きく影響するので、できる限りたくさんの量を読みたいと思います。でも内容が分からないままどんどん進むのでは不安になることでしょう。疑問のある時は授業を中断してよいので質問してください。どんな質問でも大歓迎です。読みたい記事などがある場合は、提案してくれれば授業で採用します。
カテゴリー: 2010

資源と国際協力

年度 2010
科目名 資源と国際協力
教員名 林  薫
授業概要 本講義では資源と国際協力について学びます。資源というと石油や希少金属のような鉱物資源や水資源を思い浮かべることが多いと思いますが、どんな貴重な資源であっても、地下に眠っているだけでは資源としての価値はありません。人々が発見、採掘、精製・加工、販売することによってはじめて、その有用性が利用可能になり、価値をもつようになるのです。ということは、資源の本質は「人々の働きかけ」です。最近資源を「はたらきかけの対象となる可能性の束」(佐藤仁2008)とする考え方も出てきています。この授業では働きかけることができる人々の能力も含めて資源と考えて、資源概念を拡張しながら、人々の生活をよくするためにはどのような方法が考えられるか、それに対する国際的な協力(介入)はいかにあるべきかなどについて考えます。何かが「ない」と不平をいうことは簡単ですが、不平をいうだけでは発展の可能性は閉ざされてしまいます。むしろ、何かが「ある」ということを発見することが重要です。「働きかけができる能力の涵養」と「働きかける対象を見出すための気づき」の重要性を理解できることをこの授業の達成目標とします。
授業計画 第1部 資源と開発
資源は人々を幸せにするか? 資源の罠
東ティモールの独立と国際政治
オランダ病
資源をめぐる国際政治
大国の石油戦略
資源に翻弄される国々
産油国の興亡
資源国の開発課題
開発と資源制約
化石燃料依存をどのように脱するか
枯渇する水資源
第2部 資源としての人々の力
東アジアの成長からの教訓
人的資源の重要性
地域資源の維持とコミュニティー
共有資源の管理とコミュニティーの役割
地域資源の発見
「気づき」はどのようにして起こるか
外部者の役割・「風の人」と「土」の人
第3部 援助の新しいパラダイムを目指して
参加型開発とエンパワメント
戦後日本の「生活改善アプローチ」に学ぶ
日常生活からはじまる資源の発見、はたらきかけ、保全
援助を行う場合に留意すべきこと
(上記授業計画は実際の学期授業回数・回次とは一致していません)
評価方法 レポートおよび試験の平均点で評価します。レポートや試験の実施方法については授業中に指示します。授業への貢献(プラス面=よい質問等、マイナス面=私語等)も考慮します。資源と開発、国際協力に関して、授業の目標とする知識・知見を習得したかどうかを評価の基準とします。一応の基準は以下の通り:資源と開発・国際協力に関して必要な知識・自ら考える能力を習得できた場合AA、能力はまだ努力を有するが知識は習得できた場合A、知識・能力とも多少不足しているが概ね習得できた場合B、一層の努力を要するが今後の発展に期待できる場合C、達成度から見てもう一度履修することが適当と思われる場合D。
教科書
参考書
メッセージ この授業の内容は難しいかも知れません。しかし、「資源」の概念を拡張することさえ理解できれば応用範囲が広がります。みなさんは「自分には○○がない、△△もない・・」と「ないないづくし」をしていませんか。この授業のメッセージは「自分には□□がある、××もある」と「あるあるづくし」に転換できるようになることです。これによって自分の可能性が大きく広がります。自分の資源(リソース)に気づき、これを発展させることによって元気になりましょう!」
カテゴリー: 2010

開発と国際協力

年度 2010
科目名 開発と国際協力
教員名 林  薫
授業概要 本講義では開発と国際協力について学びます。まず、なぜ現在「豊かな国」「貧しい国」の差があるのかについて考えます。大きな歴史的な視野に立って現在の国際システムがどのように形成されてきたかを考えます。次に、「国が豊かになる」あるい「国を豊かにする」ということの意味と、それに対してどのような手段、方法が有効なのかについて考え、内発的な「発展」と外からの働きかけ「開発」の意味の違いを考えます。以上のステップを通じて基礎知識を得たところで、「開発」「発展」のために具体的な方法論を学びます。援助の手法、分野別、課題別の問題点などについて知識を深めます。開発と国際協力に関する基礎的な知識および自ら考えることができるという意味での見識の獲得を達成目標とします。
授業計画 「豊かさ」と「貧しさ」の 指標
国民所得統計・社会指標とその国際比較
歴史的に見た「豊かな国」「貧しい国」
現在の先進国・途上国の格差はどのようにしてできあがったか
産業革命・植民地
植民地の独立とその課題・国の建設をどのように進めるか
戦後経済体制と援助
ブレトンウッズ体制・マーシャルプラン・コロンボプラン
1960年代における援助体制の確立
新興国の独立と開発戦略
1970年代における開発と援助
緑の革命とBHN・冷戦下の援助
1980年代における開発と援助
構造調整 国を豊かにするのは市場か政府か?
1990年代・冷戦の終結と国際関係・援助の意義付けの変化
21世紀の開発と援助
貧困の削減
新しいパラダイム(エンパワーメント/キャパシティ・ディヴェロップメント/内発的成長論/社会関係資本)
日本の開発途上国としての経験
援助の仕組み・手法
無償援助と有償援助、資金協力と技術協力
開発と援助のプレーヤ
政府、NGO、民間企業、ボランティア それぞれの役割
分野別課題・地域別課題
インフラ、保健衛生、教育、産業育成
アフリカ、アジア、中南米
(以上の授業計画は実際の学期授業回数・回次とは必ずしも一致しません)
評価方法 レポートおよび試験で評価します。レポートや試験の実施方法については授業中に指示します。授業への貢献(プラス面=よい質問等、マイナス面=私語等)も考慮します。授業への積極的参加への度合い(出席を含む)および期末のレポートで評価を行う。法論を学びます。援助の手法、分野別、課題別の問題点などについて知識を深めます。開発と国際協力に関する基礎的な知識と見識が獲得できたかどうか評価の基準とします。一応の基準は以下の通り:開発と国際協力に関して必要な知識・見識を習得できた場合AA、見識はまだ努力を有するが知識は習得できた場合A、知識・見識とも多少不足しているが概ね習得できた場合B、一層の努力を要するが今後の発展に期待できる場合C、達成度から見てもう一度履修することが適当と思われる場合D。
教科書
参考書
メッセージ 本授業では開発の基本を学びます。授業は極力客観的なデータを用い、開発援助の実像を明らかにしながら、基礎的な知識・見識の獲得を目指します。ジャーナリズムなどで流されている援助に関する言説から一歩置いたところで、開発ち国際協力あるいは援助とはどういうものか、冷静かつ客観的な目で見て考えてみてください。
カテゴリー: 2010

フランス語II

年度 2010
科目名 フランス語II
教員名 駿河 昌樹
授業概要 前期のフランス語Ⅰに引き続いて、フランス語の基礎を学ぶ。この段階の学習においては、動詞及びそれらの直接法現在形の学習が毎週多く出てくるようになるため、学習興味が削がれやすい。地道な努力の継続が必要とされるところだが、教科書以外に練習プリントを用意して提出を求めることで、この段階を効果的に超えていく試みを続けたい。なお、詳細については授業内で説明する。
授業計画 ・発音とつづりの復習
・冠詞の復習
・名詞の性と数
・否定文と疑問文
・数字の復習
・大事な動詞の復習
・基本的な単語の復習
確認テスト(1)
・動詞venir
・近い過去の表し方
・命令形
・deと定冠詞の縮約
・第2群動詞(ir動詞)
・非人称構文
・時間の表現
確認テスト(2)
・動詞vouloir
・関係代名詞quiとque
・動詞pouvoir
・比較級と最上級
・動詞faire
・疑問代名詞
確認テスト(3)
・動詞prendre
・人称代名詞
・代名動詞
・過去分詞
・複合過去形
評価方法 外国語には「慣れ」が大事。慣れることが勉強なんです。だから、とにかく出席しましょう。あとは心配なし。確認のためのテストもしますが、イヤな感じのテストはしないつもり。
教科書
参考書
メッセージ せっかくフランスの言葉を学んでいるんですから、フランスのモノをもっと見たり聞いたりしてましょう。フランスはヨーロッパ全体の入口です。そればかりか、アラブやアフリカにもすぐに広がっていきます。日本にはたまたま生まれただけ、今いるだけ。そんな気持ちで、世界にどんどん視野を広げていってください。
カテゴリー: 2010