簿記演習 I

年度 2010
科目名 簿記演習 I
教員名 志村 正
授業概要 簿記は企業の取引を体系的に帳簿に記録する方法です。帳簿に記録することによって、企業の財産を管理し、毎期末に企業の成績表に相当する決算書を作成して、利害関係者に報告します。本講義では、簿記の仕組みを例題を用いながら解説します。簿記の初心者はこの簿記演習Ⅰをマスターすることをお勧めします。会計科目の基礎知識となります。プロジェクターによって講義を進めていきます。
授業計画 簿記の仕組みと特徴・目的
財務諸表(1)貸借対照表の構造
財務諸表(2)損益計算書の構造
取引の要素分解
帳簿への記録(1)仕訳
帳簿への記録(2)勘定記入・転記
帳簿への記録(3)練習
伝票会計・帳簿組織
商品売買取引(1)三分法
商品売買取引(2)返品と値引き
商品売買取引(3)商品有高帳
掛け取引
復習と練習問題(1)
復習と練習問題(2)
評価方法 基本的には定期試験によって評価するが、出席状況を加味することもある。
教科書
参考書
メッセージ 簿記は自動車の運転と同じように、毎回の積み重ねと練習によって上達していきます。欠かさずに、遅れずに出席してください。日商簿記検定3級を目指すことをお勧めします。簿記演習 I と秋学期開講の簿記演習Ⅱ をマスターすれば3級の実力がつくレベルになります。記は始めが肝心です。電卓を忘れずに持参してください。携帯使用不可。携帯では、メールをしているのか計算しているのか判断できません。
カテゴリー: 2010

国際政治経済学

年度 2010
科目名 国際政治経済学
教員名 錦田 愛子
授業概要 グローバル化の進展で、国際政治の領域で経済問題の比重がますます大きくなっている。最近、米韓で自由貿易協定(FTA)交渉が妥結した。議会で批准されれば、米韓の間ではヒト、モノ、金、情報がかなり自由に行き来できるようになる。2つの国でありながら、市場的には1つの国のように稼動始めることになる。そうなれば、国家における経済構造も大きく変容する可能性がある。今後、日本においても、多国間でのFTAや経済連携協定(EPA)締結が急速に進めば、日本の経済構造だけでなく、政治構造も変化し、国家の意味も大きく変わるかもしれない。境界がなくなれば、国家も企業も個人も、世界的な視野に立たなければ生き残れなくなる。そういう時代がわれわれは直面しているのかもしれない。この講義では、国家(政治)と市場(経済)の成立から国際政治と世界経済の成立を歴史的に考察する。その歴史的過程において国家(政治)と経済(市場)がどのように交差・融合し、国際政治と世界経済を生み出してきたかを学ぶ。そして、世界経済からグローバル経済への進展が国家の有り方をどう変容させていくのかを考える。
授業計画 1 国際政治経済学を学ぶ意義(第1回)
2 国家と市場の成立(第2~3回)
3 近代国家と資本主義(第4~6回)
4 国際政治と世界経済(第7~8回)
5 世界経済からグローバル経済へ(第9~10回)
6 経済のグローバル化と国家(第11回)
7 国際政治経済をめぐる今日の問題(第12回)
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 原則として3分の2以上の出席、2回以上の試験、レポートなどを総合的に評価する。
教科書
参考書
メッセージ 毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義を進めます。基本的には時代を追った理論の説明となりますが、適宜時事問題をおりこんでいく予定です。関心をもった事柄については、各自、新聞やテレビ、インターネットを通じて情報を集めるなど、積極的な取り組みを期待します。
カテゴリー: 2010

卒業研究

年度 2010
科目名 卒業研究
教員名 竹林 紀雄
授業概要 受講生各自に1本の卒業制作作品に取り組んでいただきます。デジタル化時代を迎え、これからの映像人には、ジャンルも含めて、変化に対応する柔軟性がより一層もとめられてきます。テレビの画面サイズは、もはや16対9(ワイド)がスタンダードです。この16対9の画面サイズは、映画のビスタサイズとほとんど一致します。そして映画は今、フィルムからデジタルビデオ(24P)に移行しようとしています。つまり、テレビや映画といったジャンルの境界を越えて、映像コンテンツはボーダーレス化を加速させているのです。受講生の1人ひとりが映像クリエイターです。自分自身がコンテンツを作り出す出発点であり、創造的な価値観を構築する中心核です。これまで学んだ映像表現のセオリーを活用し、映像の表現の可能性を拓く独創性の高い卒制作品の制作に取り組んでください。基準をクリアしていると判断した作品は、映像コンテストや映画祭等に積極的に橋渡しをします。 映像作品の「鑑賞」と「制作」により、映像表現への理解を深めます。授業内はもちろんですが、学外でも様々なジャンルの独創的な映像作品を鑑賞し、感性を養っていただきます。卒業制作作品のジャンルは「ドキュメンタリー」に軸足を置きますが、従来のドキュメンタリーの枠にとらわれずに、ドラマの手法やアート的な表現を積極的に取り込んだ「独創性」のある映像作品を期待しています。
授業計画 春学期
春学期ガイダンス
安全に映像制作演習を行うためのガイドライン
卒業制作作品の企画発表
学外実習
※イメージフォーラムフェスティバル
映像表現研究I
映像表現研究II
ラッシュ講評
ラッシュ講評
映像表現研究III
映像表現研究IV
映像表現研究V
映像表現研究VI
卒制作品中間発表I
卒制作品中間発表II
卒制作品中間発表III
秋学期
秋学期ガイダンス
卒制作品初号講評I
卒制作品初号講評II
映像表現研究VII
卒制作品の修正版講評I
卒制作品の修正版講評II
映像表現研究VIII
卒制作品の完成講評I
卒制作品の完成講評II
卒制作品の完成講評III
卒制展の企画
卒業生インタビュー演習I
卒業生インタビュー演習II
卒制展および総括
評価方法 課題作品から完成度と独創性、さらに理解度を評価します(60%)。これに、出席、授業態度、ゼミ課外活動への参加、チームワーク能力、責任感等の平常点(40%)を加味して総合的に評価します。※通常授業よりも欠席や遅刻はマイナス評価とします。
教科書
参考書
メッセージ ゼミの課外活動としては、ゼミ合宿の他にも、主に都内での映像作品の鑑賞や映像フェスティバルへの参加、またテレビ業界や映画業界の方々を学内に迎えての学習会や進路相談等も予定しています。このような課外活動にも積極的に参加することを求めます。
カテゴリー: 2010

EIC101(TH2)

年度 2010
科目名 EIC101(TH2)
教員名 G.ピギン
授業概要 This elementary English course may be coordinated with EIC 102. In most cases the students will have the same teacher for both classes. This will allow the teachers to assign work in one class and have the students turn it in the other. Separate grades will be given for each class, but the work will be coordinated. Students may focus on vocabulary necessary to explain things Japanese as well as to talk about likes and dislikes, hobbies, Japanese culture, Australian culture, United States culture, comparative cultures and/or natural wonders. Discussions, presentations and oral interpretations based on mini lectures or video clips may be included. In classes where teaching duties are shared the teachers, may coordinate their class activities or teach the class as separate classes. Mini lectures or informative videos may be a part of the course.
授業計画 This course will introduce students to the vocabulary and grammar to perform these skills
・Build self-confidence in using English (Week 1 – 3)
・Self-introductions/introducing other students (W. 1 – 3)
・Daily greetings (W. 1 – 3)
・Talking about Japanese culture/things (W. 3 – 11)
・Asking for more information about a topic/pursuing topics (W. 4 – 8)
・Making presentations about Japanese culture (W. 12 – 14)
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 Students will be graded on their attendance and the attitude they show toward their studies (50%) and the quality of their oral presentations and conversations presented in class (50%).
教科書
参考書
メッセージ This course can help you improve your communication skills in English, extend your vocabulary and build confidence in your own English language ability while making new friends and sharing ideas.
カテゴリー: 2010

英語表現A

年度 2010
科目名 英語表現A
教員名 関口 幸代
授業概要 このクラスは、「英語で書く」「英語で発表する」ということを実践的に練習していくクラスです。グループでトピックを選び、調査を行い、調査の結果を英文でまとめ、webpage等の媒体で発表します。トピックはみなさんの関心のあること、英語で語ってみたいことならなんでも構いません。対象となるオーディエンスは英語圏の学生です。完成したwebsiteを見てもらい、フィードバックをもらいます。
この活動を通してみなさんは、英語で情報を発信・共有します。自分の意見を発信するために英語表現を調べ、運用することになります。websiteとして公表することでオーディエンスを意識しなければなりませんから、自分の考えをわかりやすく提示する英文パラグラフの書き方を習得することも目指します。クラスはコンピュタ教室で行ないます。クラス内では、コンテンツを英語でまとめ、様々なメディアを使用し、英語の基礎力アップをはかります。
また、最終週では、完成したwebsiteについてプレゼンテーションを行ないます。クラス内活動で、基礎的な英語プレゼンテーションの練習も行います。効果的な話し方、発表の構成、視覚にアピールする資料の作成と利用の仕方を学び、様々なメディアを活用した英語でのプレゼンテーションスキルの習得を目指します。
注1)website以外の媒体で発表も可。相談してください。
注2)webpageを作ったことがない人でも大丈夫。クラス内で作成しますし、簡単なソフトを使用しますからすぐできるようになります。
授業計画 14週の授業計画は下記のスケジュールで行ないます。最初の授業で授業概要、到達目標、成績評価方法、コースツール、コンピュタの活用について説明します。
Week 1-2 グループ・トピックの決定 リサーチプラン作成
Week 3-5 リサーチ 英文コンテンツ作成開始 プレゼンテーションの練習
Week 6 中間発表のための準備
Week 7 中間発表
Week 8 -10 リサーチ・英文コンテンツ作成 最終発表のための準備
Week 11-12英文コンテンツ校正 websiteの完成
Week 13-14 最終発表
評価方法 授業への参加・貢献(出席、クラス・グループ活動への参加・貢献度)、毎週の課題 中間・最終発表 Websiteコンテンツ
教科書
参考書
メッセージ 「英語で書く」「英語で発表する」ことに苦手意識を持っている人も多いと思いますが、このwebpage作成活動を通して、様々なメディアを利用して、自分の発信したいことを英語にしてみる練習を始めてみましょう。
カテゴリー: 2010

データモデリング(E)

年度 2010
科目名 データモデリング(E)
教員名 関 哲朗
授業概要 データベースに基礎をおく情報システムにおいて,開発対象となる業務=現実世界を分析し,そのモデル化,システム化を適切に行うことは,とても重要なことです.本講義では,この中でも特にデータのモデル化に理解の軸足を置きながら学習を進めていきます.「データベース」で学習した内容を一歩進めるとともに,いくつかの事例を見ながら情報システム構築におけるデータモデリングの役割について確認していきます.この授業は学習の一部にHIPLUSによるe-lerningを使用します.各回のe-lerninngによる関連学習は,それぞれの対面学習開始以前に完了していなければなりません.e-lerningによる学習分は対面授業(通常の教室における講義)を休講にすることで振り替えます.振替休講については,授業中及びHIPLUSのお知らせ機能(メール同時発信)で予め周知します.対面授業とe-lerningを合わせた総学習(授業)時間は15回×90分で,対面授業のみの場合と同じです.
授業計画 ガイダンス(対面のみ)
この講義の計画と概要をお話しします.
※以下の計画は,進捗によって前週の内容に触れたり,内容が変更になることがあります
データベースとデータモデル(テキスト第1部第1章)(対面のみ)
データベースの役割を復習するとともに,データモデルの意味,データモデリングとは何をすることか,リレーショナルデータベースとの関係などについて概観します.
正規化の知識(テキスト第1部第2章)(対面のみ)
RDBの利用を前提として,データをモデル化するときに正規化の知識は欠かせません.1年次科目で学んだことを確認しながら,正規化に関する学習を進めましょう.
演習1:正規化(テキスト第1部第2章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
テーブルを正規化する手続きを演習で確かめましょう.
ER図の知識(テキスト第1部第2章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
エンティティをまとめ,ER図を作成するための知識を確認しましょう.
演習2:ER図の作成(テキスト第1部第2章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
テーブルの正規化を行い,ER図を作成する手続きを確かめましょう.
データモデリングの実際(テキスト第1部第3章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
ややアドバンストな内容について触れていきます.
<例題学習>商品管理(テキスト第2部第1章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
この回以降は,テキストに示されている事例をもとに,当該システムの一般的な特徴,性質などを知り,そのデータモデルを作成することを学んで行きます.
理解の状況に応じて,6つの例題の内のいくつかを選択して講義する可能性があります.
<例題学習>在庫管理(テキスト第2部第2章)+販売管理(テキスト第2部第3章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
<例題学習>購買管理(テキスト第2部第4章)+<例題学習>取引先管理(テキスト第2部第5章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
<例題学習>会計管理(テキスト第2部第6章)(関連学習e-lerning30分+対面90分)
演習3:総合演習(関連学習e-lerning30分+対面90分)
これまでの学習を総合して,簡単な業務をモデル化して,ER図を完成させてみましょう.
評価方法 出席点については以下のように計算し,総得点33ポイントの2/3以上を取得することが評価(AA,A, B,C,D)の要件です.これを満たさない者の成績は評価される資格のないFとなります. 1)毎回の授業で授業開始時の簡単なテストと終了時の課題提出を行い,合格の場合はそれぞれ1ポイント 2)演習1,2,3については,適切なレポートを提出することで1)に代えて各回2ポイント 3)e-lerningについては,各単元の確認テストに合格(70%以上の正当)することで1ポイントを与えます.評価の要件を満たした者については,出席ポイント,各回対面授業でのテストやe-lerningの単元テスト,演習の回答状況を考慮して成績を付与します.状況に応じて,最終課題を課し,成績の評価に含めることがあります.
教科書
参考書
メッセージ データベースは多くの情報システムで中核的な役割を果たすようになってきています.データベースの構築に興味がある人はもとより,将来SEとして活躍しようとするひとにとっても,情報システム設計の基礎になるものです.この授業は,「データベース」の受講を前提としています.講義内でも復習を行いながら進めていきますが,ER図の描き方,正規化の方法などについては,事前に復習しておくことと良いでしょう.
カテゴリー: 2010

専門ゼミナール III

年度 2010
科目名 専門ゼミナール III
教員名 中村 恭一
授業概要 ゼミIIで取り組んだそれぞれのテーマ研究を発展させる。同時に就職活動も行うために、特に英語力養成を中心にゼミ活動を行う。
授業計画 教育支援課にお問い合わせ下さい。
評価方法 ゼミIIに同じ
教科書
参考書
メッセージ 就職活動に励むと共に、卒論に向けた研究はこの時期に大半の準備が終わるように心掛けること。
カテゴリー: 2010

フランス語II

年度 2010
科目名 フランス語II
教員名 駿河 昌樹
授業概要 前期のフランス語Ⅰに引き続いて、フランス語の基礎を学ぶ。この段階の学習においては、動詞及びそれらの直接法現在形の学習が毎週多く出てくるようになるため、学習興味が削がれやすい。地道な努力の継続が必要とされるところだが、教科書以外に練習プリントを用意して提出を求めることで、この段階を効果的に超えていく試みを続けたい。なお、詳細については授業内で説明する。
授業計画 ・発音とつづりの復習
・冠詞の復習
・名詞の性と数
・否定文と疑問文
・数字の復習
・大事な動詞の復習
・基本的な単語の復習
確認テスト(1)
・動詞venir
・近い過去の表し方
・命令形
・deと定冠詞の縮約
・第2群動詞(ir動詞)
・非人称構文
・時間の表現
確認テスト(2)
・動詞vouloir
・関係代名詞quiとque
・動詞pouvoir
・比較級と最上級
・動詞faire
・疑問代名詞
確認テスト(3)
・動詞prendre
・人称代名詞
・代名動詞
・過去分詞
・複合過去形
評価方法 外国語には「慣れ」が大事。慣れることが勉強なんです。だから、とにかく出席しましょう。あとは心配なし。確認のためのテストもしますが、イヤな感じのテストはしないつもり。
教科書
参考書
メッセージ せっかくフランスの言葉を学んでいるんですから、フランスのモノをもっと見たり聞いたりしてましょう。フランスはヨーロッパ全体の入口です。そればかりか、アラブやアフリカにもすぐに広がっていきます。日本にはたまたま生まれただけ、今いるだけ。そんな気持ちで、世界にどんどん視野を広げていってください。
カテゴリー: 2010

社会科・地歴科教育法 I

年度 2010
科目名 社会科・地歴科教育法 I
教員名 奥田 孝晴
授業概要 この講座では主に中学校「地理分野」・「歴史分野」と高等学校地歴科の学習指導要領の概説を解説し、内容を理解することを中心的課題とする。「歴史とは過去との対話である」とのE.H.カーの言葉を待つまでもなく、歴史教育の目標の一つは過去の経験から学び、それを今日/未来へと役立てることにある。また、地理教育は人間諸活動の基本的舞台となる各地域の特性を学び、文化芸術や生産流通などの営みの基礎を理解することに主眼がおかれる。いわば、人類を取り巻く「時空間」の総合的学習こそが地歴教育の醍醐味である。ことに将来の教員を目指す国際学部学生諸君にとっては、学部の他の専門科目との学際的勉強を通じて、ダイナミックでスケールの大きな「モノの見方」が獲得されることを期待したい。
授業計画 戦後日本の地理・歴史教育の変遷概説(~高校社会科時代)
戦後日本の地理・歴史教育の変遷概説(高校地歴科誕生以降)
中学校社会科「地理分野」・「歴史分野」カリキュラムの内容と構造
高等学校地歴科カリキュラムの内容と構造
「歴史」とは何か-歴史教育に関する諸学説(1)
「歴史」とは何か-歴史教育に関する諸学説(2)
「地理」とは何か-地理教育に関する諸学説(1)
「地理」とは何か-地理教育に関する諸学説(2)
教科教育法/授業実践例研究(1)
教科教育法/授業実践例研究(2)
教科教育法/授業実践例研究(3)
地歴科教育の国際比較研究(1)
地歴科教育の国際比較研究(2)
地歴科教育の国際比較研究(3)
まとめと総括
評価方法 出席、課題発表、期末レポートなどを総合的に評価する。
教科書
参考書
メッセージ 私が生まれ育った名古屋は江戸時代の尾張藩にあたります。18世紀の後期、その藩校「明倫館」を開いた人物は細井平洲という人で、米沢藩(山形県)の名君上杉鷹山の先生であったことでも名高い人です。その平洲の言葉に「師泣かずんば、弟子また泣かず」というものがあります。先生が真摯に学問を究め、真理に感動することがなければ、弟子の学問観・人生観に影響を与えることはできないという、ある意味で凄味のある言葉です。この境地までには行かないにしても、少なくとも教育者を自負する者にはその「裾野」に辿り着くだけの意地と情熱が必要が気がします。そう、「先生」を志す皆さんにも、また私自身にも・・・
カテゴリー: 2010

翻訳入門

年度 2010
科目名 翻訳入門
教員名 高井 典子
授業概要 本講義はパートIとパートIIに分かれる。パートIは文法の復習であり、基礎的な事柄の学習が中心となる。したがって、英文法の復習が中心となる。やさしすぎるという印象を持つ人もあるが、受講者の英語のレベルがあまりにも違いすぎるので、これを平均化するためである。パートIIは実際の文章を翻訳することになるので、英語の理解力に加えて日本語の表現能力も問われることになる。本講義は、単に英語が好きだという人には向かない。翻訳とは、英語を理解することも重要であるが、最終的には善し悪しは日本語に翻訳された文章で判断されるので、日本語による表現能力が非常に重要となる。パートIにおいて基本的な文法の復習をした後、パートIIでは翻訳するということの意味を説明する。直訳と意訳の違い、良い翻訳とはどういうもので、悪い翻訳とはどういうものかを説明する。その後、いろいろな例文を示し、翻訳上のテクニックを教える。これらのテクニックは教えられないと、なかなか習得するのは、むずかしい。比較的長い英文も扱う。
授業計画 パートI(第1~12回)
第1回 英文スタイルの問題
第2回 五文型の復習。第五文型の理解がポイント。
第3~4回 関係代名詞と前置詞
第5~6回 完了形。状態と経験を表す。
第7~8回 準動詞。不定詞と分詞の使い方。
第9回 仮定法。この表現は厳密な意味で日本語にはない。
第10回 複数と冠詞
第11~12回 特殊構文
パートII(第13~26回)
第13回 日本語に翻訳するとは、どういう意味か。
第14回 日本語と英語の特徴。動詞の多い言葉と名詞の多い言葉。
第15回 無生物が主語の翻訳。翻訳者泣かせ。
第16回 of名詞の翻訳。びっくりするほどいろいろな訳し方がある。
第17回 所有格の翻訳。
第18回 代名詞。いかに省略するか。
第19回 関係代名詞。
第20回 副詞の訳し方。
第21回 比較の訳し方。日本人は苦手。
第22回 受身の訳し方。
第23回 仮定法(ifのない仮定方を含む)。
第24回 直接話法・間接話法。間接話法は日本語にない。
第25~26回 まとめ
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 成績は、出席点、小試験(20分くらいのものを数回行う)、宿題への積極的取り組み、期末試験から判断する。出席点は積極的に評価する。評価に迷った場合も、参考にする。また毎回、配布する出欠票のなかの質問欄を利用して、この授業に積極的に取り組む姿勢を見せた者も評価の対象とする。
教科書
参考書
メッセージ (1)英語習得のポイントはチェーン学習です。ひとつ目の輪にふたつ目の輪をつなげて、そこに三つ目の輪をつなげて、、、というように順序を踏んでじっくりと前に進めていくことが大切です。いきなりジャンプするのはなかなか難しいのです。毎回の授業に丁寧に取り組んでください。(2)翻訳では日本語の表現能力が問われます。よい日本語の文章に触れ、そこから学びましょう。授業では毎回「よい日本語の文章」も紹介していきます。「文章の達人」を目指し、伝えたいことを的確に表現する技術を磨きましょう。(3)ノートと辞書を必ず持参してください。(電子辞書も可。但し、携帯電話は辞書代わりにはなりません。)
カテゴリー: 2010