年度 | 2010 |
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科目名 | 翻訳入門 |
教員名 | 高井 典子 |
授業概要 | 本講義はパートIとパートIIに分かれる。パートIは文法の復習であり、基礎的な事柄の学習が中心となる。したがって、英文法の復習が中心となる。やさしすぎるという印象を持つ人もあるが、受講者の英語のレベルがあまりにも違いすぎるので、これを平均化するためである。パートIIは実際の文章を翻訳することになるので、英語の理解力に加えて日本語の表現能力も問われることになる。本講義は、単に英語が好きだという人には向かない。翻訳とは、英語を理解することも重要であるが、最終的には善し悪しは日本語に翻訳された文章で判断されるので、日本語による表現能力が非常に重要となる。パートIにおいて基本的な文法の復習をした後、パートIIでは翻訳するということの意味を説明する。直訳と意訳の違い、良い翻訳とはどういうもので、悪い翻訳とはどういうものかを説明する。その後、いろいろな例文を示し、翻訳上のテクニックを教える。これらのテクニックは教えられないと、なかなか習得するのは、むずかしい。比較的長い英文も扱う。 |
授業計画 | パートI(第1~12回) 第1回 英文スタイルの問題 第2回 五文型の復習。第五文型の理解がポイント。 第3~4回 関係代名詞と前置詞 第5~6回 完了形。状態と経験を表す。 第7~8回 準動詞。不定詞と分詞の使い方。 第9回 仮定法。この表現は厳密な意味で日本語にはない。 第10回 複数と冠詞 第11~12回 特殊構文 パートII(第13~26回) 第13回 日本語に翻訳するとは、どういう意味か。 第14回 日本語と英語の特徴。動詞の多い言葉と名詞の多い言葉。 第15回 無生物が主語の翻訳。翻訳者泣かせ。 第16回 of名詞の翻訳。びっくりするほどいろいろな訳し方がある。 第17回 所有格の翻訳。 第18回 代名詞。いかに省略するか。 第19回 関係代名詞。 第20回 副詞の訳し方。 第21回 比較の訳し方。日本人は苦手。 第22回 受身の訳し方。 第23回 仮定法(ifのない仮定方を含む)。 第24回 直接話法・間接話法。間接話法は日本語にない。 第25~26回 まとめ ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 成績は、出席点、小試験(20分くらいのものを数回行う)、宿題への積極的取り組み、期末試験から判断する。出席点は積極的に評価する。評価に迷った場合も、参考にする。また毎回、配布する出欠票のなかの質問欄を利用して、この授業に積極的に取り組む姿勢を見せた者も評価の対象とする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | (1)英語習得のポイントはチェーン学習です。ひとつ目の輪にふたつ目の輪をつなげて、そこに三つ目の輪をつなげて、、、というように順序を踏んでじっくりと前に進めていくことが大切です。いきなりジャンプするのはなかなか難しいのです。毎回の授業に丁寧に取り組んでください。(2)翻訳では日本語の表現能力が問われます。よい日本語の文章に触れ、そこから学びましょう。授業では毎回「よい日本語の文章」も紹介していきます。「文章の達人」を目指し、伝えたいことを的確に表現する技術を磨きましょう。(3)ノートと辞書を必ず持参してください。(電子辞書も可。但し、携帯電話は辞書代わりにはなりません。) |