年度 | 2010 |
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科目名 | 国際政治経済学 |
教員名 | 錦田 愛子 |
授業概要 | グローバル化の進展で、国際政治の領域で経済問題の比重がますます大きくなっている。最近、米韓で自由貿易協定(FTA)交渉が妥結した。議会で批准されれば、米韓の間ではヒト、モノ、金、情報がかなり自由に行き来できるようになる。2つの国でありながら、市場的には1つの国のように稼動始めることになる。そうなれば、国家における経済構造も大きく変容する可能性がある。今後、日本においても、多国間でのFTAや経済連携協定(EPA)締結が急速に進めば、日本の経済構造だけでなく、政治構造も変化し、国家の意味も大きく変わるかもしれない。境界がなくなれば、国家も企業も個人も、世界的な視野に立たなければ生き残れなくなる。そういう時代がわれわれは直面しているのかもしれない。この講義では、国家(政治)と市場(経済)の成立から国際政治と世界経済の成立を歴史的に考察する。その歴史的過程において国家(政治)と経済(市場)がどのように交差・融合し、国際政治と世界経済を生み出してきたかを学ぶ。そして、世界経済からグローバル経済への進展が国家の有り方をどう変容させていくのかを考える。 |
授業計画 | 1 国際政治経済学を学ぶ意義(第1回) 2 国家と市場の成立(第2~3回) 3 近代国家と資本主義(第4~6回) 4 国際政治と世界経済(第7~8回) 5 世界経済からグローバル経済へ(第9~10回) 6 経済のグローバル化と国家(第11回) 7 国際政治経済をめぐる今日の問題(第12回) ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 原則として3分の2以上の出席、2回以上の試験、レポートなどを総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義を進めます。基本的には時代を追った理論の説明となりますが、適宜時事問題をおりこんでいく予定です。関心をもった事柄については、各自、新聞やテレビ、インターネットを通じて情報を集めるなど、積極的な取り組みを期待します。 |