年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 計算の理論 |
教員名 | 松原 康夫 |
授業概要 | コンピュータ・サイエンスの中で、計算の理論は重要な位置を占める。この授業では計算できるということが何を意味するかについて、いくつかのモデルを考え、結局はそれがある一つのモデルと等価であることを示す。また、計算の手間の問題など、関連のある話題を取り上げる。 |
授業計画 | 計算モデル Nプログラム whileプログラム 原始機能的関数 帰納的関数 Turingマシン 手続きとアルゴリズム 万能Turingマシン 停止問題 計算の複雑さ 多項式時間 指数関数時間 NP問題 |
評価方法 | 基本的に期末試験の成績による。期末試験では、以下の様なポイントを見る。①各計算モデルが理解できているか、②具体的な計算が実行できるか、③計算できるということはどのようなことか、④計算できない問題が存在すること、⑤現実的な意味で計算できるということは何か。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 計算できるということはどういうことだろう?手続きとアルゴリズムの違いは何か?また、原理的に計算できることと、現実的に計算できることの違いを知ろう。 コンピュータの理論的な分野は、高校までの数学とはまったく別世界である。情報科学のエッセンスを味わってみよう。 |
月別アーカイブ: 2013年12月
地域研究H(オセアニア)
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 地域研究H(オセアニア) |
教員名 | 高 鮮徽 |
授業概要 | オーストラリアを中心とするオセアニア地域は、日本にとって重要な通商、経済や文化的交流の相手である。この授業では、オセアニア地域の概要をはじめ、現状の把握を通して基本的なことを学ぶ。授業では、最近のメディアで報道されるオセアニア関係のトピックを取り上げ、その背景について解説を行うことで、オセアニア地域への理解が深まることを目指す。受講者は、グループ分けしたチームによるオセアニアの地域研究、研究課題を決め、調査研究し、最終的に課題プレゼンテーションを行い、レポート作成を行う。それらを通して日本とオセアニア諸国との関係、オセアニア社会に対する正確な認識や理解を深めることを目的とする。 |
授業計画 | 1. 授業のガイダンス 2. オセアニア地域の概要と紹介 3. オセアニア地域の現状 4. オーストラリアの歴史 5. オーストラリアの社会と経済1 6. オーストラリアの社会と経済2 7. ニュージーランドの歴史 8. ニュージーランドの社会と経済 9. パプアニューギニアについて 10. フィジー、トンガ、バヌアツについて 11. ツバル、ソロモン諸島、仏領ニューカレドニアについて 12. その他のオセアニア諸国 13. オセアニアと日本の関係 14. 課題プレゼンテーション 15. まとめ |
評価方法 | オセアニア地域研究への取り組み、プレゼンテーションなど40%、授業態度20%、期末レポート20%ほか |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業では、受講するにあたって、オセアニアの地域研究に取り組み、研究発表を行うなど積極的でかつ自主的な授業への参加が求められる。自分の関心を研究テーマにし、チームで研究課題を遂行することを通して、研究を形作ることを学ぶ。 |
国際平和と国際紛争
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 国際平和と国際紛争 |
教員名 | 中村 恭一 |
授業概要 | 「言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救う」(国連憲章前文)ために創設された国連は、冷戦終結後もなお、国際紛争(民族紛争)の防止と平和構築の上で多くの課題を抱える。国際紛争の歴史、特に戦後国連がかかわってきた国際紛争とそれに対する国連の努力を概観し、国際紛争を防止し、調停する国連の能力を検証すると共に、現代の世界の紛争について自ら調査して発表する演習形式で行う。また自分の選んだテーマについては期末リポートにまとめる。こうした作業を通じて、国際社会が直面する国際紛争、国際平和、国際協力についての理解と調査発表方法の習得を目指す。 |
授業計画 | かつては国家主権を尊重することを基本として、国連や国際社会は国内紛争への介入を避けたが、冷戦終結後の世界では、普遍的な人権の尊重および人道的見地からの国際協力の重要性から、国内問題にもしばしば介入する。その結果、国際社会が関心を持つ紛争は実に多様化している。民族問題、宗教問題、人権問題、言語問題、貧困問題、資源問題、環境問題等々が紛争を招き、国際社会の介入が必要となっている。 講義の前半では、こうした国際社会と紛争の現状について、「世界の紛争地図の読み方」(PHP文庫)を基礎テキストとして学ぶ。その中でも、人道的介入という言葉で説明される国際社会の行動や、平和構築、人間の安全保障などの新しい概念についても理解を図る。 講義の後半は、受講者がそれぞれ関心を持つ紛争地域あるいは問題地域を選び、それぞれの関心事について調べ、順次発表していく。すべての受講生は、自分の担当したテーマを期末リポートにまとめる。 |
評価方法 | 日常的な授業参加度(出席率)及び自分が選んだ紛争課題の調査発表内容を重視し、自分の紛争課題については期末リポートも提出する。これらを総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 国際社会との交流ならびに国際社会での活動において英語力は不可欠。何はともあれ、英語による情報収集(知識の吸収)、コミュニケーションの能力をつける機会は国際学部学生の最大の特権と考えて、英語力の習得に励んでほしい。注意:第1回目の授業を休んだものは、受講をキャンセルしたのものとみなすので、やむなく欠席せざるを得なかった場合には必ず理由書を提出すること。 |
ESP III(B)
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | ESP III(B) |
教員名 | 高橋 礼子 |
授業概要 | TOEIC/TOEFLの対策、得点アップを目指したコースです。オンライン英語教材「ネットアカデミーTOEIC演習」を使って、コンピューター上で問題演習を行います。テストの形式に慣れると共に、問題を解くための基本的なスキルを学びます。また、速読やリスニングの練習も行います。 |
授業計画 | 第1回 学習方法のガイダンス第2回~第13回1. ネットアカデミーTOECIC演習を使った問題演習2. リスニング練習3. 速読練習4. 文法学習第14回 テスト |
評価方法 | 1. 授業への出席、積極的な参加(50%) 2. 課題への取り組み(25%) 3. テストの結果(25%) |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 資格試験の得点を、英語学習の一つの指標として、さらなる英語力の向上を目指していきましょう。 |
情報処理B
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 情報処理B |
教員名 | 太田 信宏 |
授業概要 | 現代社会にあふれている膨大な情報を有効活用するためには、データを適切に処理していく能力が求められる。この授業の目的は、データの整理・加工・分析方法の習得である。具体的な学習内容は、表計算ソフトによるデータ表現、情報を主体的に入手するためのアンケート調査とその解析方法、処理したデータを効果的に表現するための技法などである。授業は表計算ソフトおよびデータベースソフトを利用した演習形式で行う。 |
授業計画 | 授業オリエンテーション、表計算ソフトの基本操作、計算式の活用 関数の利用1(合計、平均、最大、最小)、数式のコピーと参照 関数の利用2(件数、順位)、表の書式設定 関数の利用3(検索と条件の指定) グラフ表現1(棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ他) グラフ表現2(3Dグラフ、複合グラフ他) 複数ワークシートの処理、グループ化と3D集計 ピボットテーブルによるデータの検索と加工 アンケート調査と集計 データベース機能(並べ替え、抽出、集計等) データベースソフトの活用と基本知識 データベースの定義とテーブルの作成 フォームの作成とレポート機能 クエリの操作(検索、抽出、加工) イベントとマクロ、まとめ |
評価方法 | 評価の割合は、定期試験45%、授業中の課題45%、出席等の平常点10%として100点換算する。定期試験はPCによる実技試験を行い完成度を総合的に評価する。授業中の課題については、内容・分量・センスを総合的に評価する。100点換算した点数で90点以上をAA、80点以上をA、70点以上をB、60点以上をC、59点以下をDとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業の目的は情報の整理・加工・分析です。表計算ソフトやデータベースソフトを活用して、情報を有効活用する方法を身につけてください。 |
テクニカルライティング
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | テクニカルライティング |
教員名 | 冨永 敦子 |
授業概要 | 本講義では、情報をわかりやすく伝えるための技術について学習します。授業は3日間の集中講義です。e-ラーニングと対面授業とを組み合わせて進めていきます。まず、e-ラーニングで教材を学び、演習課題を作成し、提出します。対面授業では、演習課題についてグループで討論し、作品を再検討します。グループで討論し、再検討することにより、ライティング技術をさらにアップできます。なお、集中講義の日程は後日掲示します。 |
授業計画 | <1日目> 1時限目 対面授業:preテスト(必ず受けてください) <1日目> 2時限目 eラーニング:わかりやすい文章の基本練習 <1日目> 3時限目 対面授業:グループワーク <1日目> 4時限目 eラーニング:列挙の記述パターン <1日目> 5時限目 対面授業:グループワーク <2日目> 1時限目 eラーニング:意見と理由の記述パターン <2日目> 2時限目 eラーニング:定義の記述パターン <2日目> 3時限目 対面授業:グループワーク <2日目> 4時限目 対面授業:グループワーク <2日目> 5時限目 eラーニング:長文の構成 <3日目> 1時限目 eラーニング:文献の探し方・引用の仕方 <3日目> 2時限目 eラーニング:電子メールの書き方 <3日目> 3時限目 対面授業:グループワーク <3日目> 4時限目 対面授業:グループワーク <3日目> 5時限目 テスト |
評価方法 | 各単元の演習課題・テスト、対面授業の出席によって総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 情報をわかりやすく伝えるのに必要なのは、論理的思考力と、それを表現できる“技術”です。“技術”は聞いただけでは習得できません。“技術”を習得するには、トレーニングが必要です。「文章を書くのが嫌い」という人も、トレーニング次第で明快な文書を書けるようになれます。本講義では、技術を習得してもらえるように、講義だけでなく、演習課題も用意しました。最後まで頑張ってください。 |
卒業研究
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 卒業研究 |
教員名 | 深瀬 槇雄 |
授業概要 | 極まれに政治がメディアに追随することもあるが、ほとんどの場合、メディアは政治に従い、協力関係を持つことが多い。共産主義や全体主義などの中央集権的体制下のメディア状況が政治に従属的であるのは、当然の運命であるとして、後期資本主義・市場原理経済下にある欧米や日本に於ても、メディアと政治の関係が“情愛あふるる状態”であるのは何故だろうか。「報道は民主主義と自由社会の根本要素」とする原則論の中で説かれる「自由」は、多くの政治家やジャーナリストが好んで用いる言辞である。 しかし、メディアと政治のゲーム・ルールには「報道しない自由」や「誘導する自由」「攻撃の自由」など「負の自由」が含まれていることは、よく知られているところである。本ゼミナールでは、現代社会のメディアと政治の同根同質性を検証し、「メディアの政治化」「政治のメディア化」が進行する今日の世界の具象化を素描する。 |
授業計画 | 教育支援課にお問い合わせ下さい。 |
評価方法 | 研究リポートによる。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 開発や環境など、地域を二分する問題が生じている自治体が増えています。昨年度は、埋立て架橋着工を巡って、県と町が対立している広島県福山市鞆の浦を映像取材し、賛否の両論を記録分析しました。今年度は存続が危ぶまれている「地方空港」を調査し、JAL問題と合わせて縮小する市場に挑戦する新たな動きを分析します。 |
文章演習E
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 文章演習E |
教員名 | 酒井 信 |
授業概要 | この授業では、現在、世界最大の都市圏といわれる「東京圏」が育んできた都市文化について考察しながら、「作品」として批評文を仕上げるトレーニングを行っていく。このために以下のような実践的な課題に取り組んでもらう。課題1、2では狐著『水曜日は狐の書評』を参考にして、プロの書評家の文章を参考にしながら、最新の芥川賞・直木賞の受賞作品の書評を行う。課題3では現代美術の展覧会に行き、小林秀雄の「美を求める心」を参考にして、一つの作品について批評する。課題4では映画『いのちの食べ方』と開高健著『最後の晩餐』を参考に、現代における都市生活と食生活の関係について、考えたことをまとめる。課題5ではレイモンド・チャンドラー著(村上春樹訳)『ロング・グッドバイ』とロバートアルトマン監督「The Long Goodbye」を比較しながら、「友達」とは何か考えたことを批評文(3000~4000字)にまとめる。 |
授業計画 | 授業全体の概要と課題文章の説明、成績の評価方法など(ガイダンス) 書評の書き方と批評の基本1(狐著『水曜日は狐の書評』を使用) 課題1「最新の直木賞作品の小説の書評を1200字で作成する」の説明と実習 優秀文を基にした課題1の講評と書評の書き方のまとめ 小林秀雄「美を求める心」を使用して、批評文の書き方と実習 課題2「現代美術の展覧会に行き、小林秀雄の『美を求める心』を参考にして、一つの作品について批評する」の概説と実習 優秀文を基にした課題3の講評と、美術批評の書き方の説明 ドキュメンタリー映画『いのちの食べ方』を見ながら、映画のメモと内容の要約の作成 課題3「映画『いのちの食べ方』と開高健著『最後の晩餐』を参考に、現代における都市生活と食生活の関係について、考えたことをまとめる」の説明と実習 優秀文を基にした課題3の講評と、映像作品の批評とルポルタージュ文の書き方の説明 最終課題「『ロング・グッドバイ』とロバートアルトマン監督「The Long Goodbye」を比較しながら、「友達」とは何か考えたことを批評文(3000~4000字)にまとめる」の概説と実習 『ロング・グッドバイ』とロバートアルトマン監督「The Long Goodbye」の比較と、アメリカの都市文化の概説・メモの作成 最終課題のメモとドラフトを基にしたディスカッション 優秀文を基にした最終課題の講評と、授業のまとめ |
評価方法 | 授業中の小演習の提出を含めた出席点を40%、提出された各課題の出来を60%の割合で評価する。成績評価の基準は、AA(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点以下)とし、合格は、AA、A、B、Cとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 「東京圏」が育んできた都市文化について考察しながら、批評文を「作品」として仕上げるトレーニングを行っていきます。文学の一形式である文芸批評について、その対象となるフィールドの広さと深さを、課題を消化しながら実感してもらえればと思います。 |
ESP III(B)
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | ESP III(B) |
教員名 | 森 幸穂 |
授業概要 | CALL(Computer Assisted Language Learning = コンピューター利用の外国語学習)を利用し、TOEIC/TOEFLの資格試験の対策として、得点力アップにつながる学習及び問題演習を行います。 |
授業計画 | ・ CALLシステムを用いたペアによるTOEIC/TOEFLのための口頭会話練習・文字チャット演習 ・ アルク・ネットアカデミーの教材を利用したTOEIC/TOEFL演習(Unit 1-Unit 10) ・ TOEIC/TOEFLのためのエッセイ・ライティング ・ TOEIC/TOEFLのための文法と語彙学習 |
評価方法 | 出席・活動参加状況50%、 授業中に行う小テスト30%、授業時間外でのアルク・ネットアカデミーの取り組み状況20% |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | Students are expected to participate actively in class. |
文章演習B
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 文章演習B |
教員名 | 野地 安伯 |
授業概要 | 文章演習Aは、文章表現の基礎力を養うものであった。本授業はその内容を踏まえて展開する。「達意の文」を書くことを目標に、随想文、論述文、案内文、紹介文、手紙文などの書き方の講義と実作を行う。提出作品は、添削・評価して返却する。 |
授業計画 | 上記の各種の文章について、2~3時間ずつ演習を行う。割り当てる分量は、それぞれの文章の性質と、受講生の表現力の実態に応じて決める。この中では、論述文を書くことを苦手としている人がかなり見受けられるので、できるかぎり演習の回数を多くしたい。仕上げの時期には、600字程度の文章を時間内に書き上げることを目標にしている。 |
評価方法 | (1)毎回の出席状況を基本とし、これに提出作品の評価を加え、総合的に評価する。(2)「出席点」(単に出席するにとどまらず、積極的に授業を受ける態度を加味した点)を40%、提出作品を60%の割合で評価する。段階は次のようになる。AA)出席点が高く、提出物も授業内容をよく理解した極めて良い作品である。A)出席点が高く、提出物も授業内容を理解した良い作品である。B)出席点が基準に達し、提出物も授業内容をおおむね理解した作品である。C)出席点が低く、提出物の仕上がりの度合が低い。D)出席点が極めて低く、提出物の評価も低い。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | さまざまな種類の文章が書けるということは、実社会において大変役に立つものです。しかし、それを書く訓練を行ったり、添削を受けたりする機会はなかなかないのが実情でしょう。この授業を通して、文章表現力をさらに磨いてください。皆さんの生き生きとした作品に接するのを楽しみにしています。 |