| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 社会調査の統計学 |
| 教員名 | 日吉 昭彦 |
| 授業概要 | 社会調査の妥当性を保証する基礎となる部分の統計学を学ぶ。記述統計における分布、標本統計における分布と検定・推定の理論、標本抽出の理論、変数間の相関の基本的な理論と適用を学ぶ。統計の理解だけでは、実際の調査・分析がどのようなものか実感がわきにくいため、様々な指標概念の理解と同時に、実際のデータ操作を合わせて進める。そこで学習過程では適宜にSPSSとEXCELおよび調査データを利用して、社会調査が直面する様々な判断の妥当性と限界を考察する能力を育成する。このためにコンピュータ教室を利用する。 |
| 授業計画 | 社会調査をあらしめている統計学の基礎の理論を、じっくり学習します。計算はほとんどコンピュータにさせますので、数字の操作が得意とは言い切れない学生諸君にも対応出来るでしょう。以下の内容で基礎から授業を進めます。 授業ガイダンス:社会調査における統計的問題の概略等 基本統計量とその試算 確率論の基礎1:確率の概念、事例と確率の分布 確率論の基礎2:確率変数と正規分布、母集団と標本統計量、標本分布と出現確率 標本抽出法1:母集団と標本抽出要件、各種抽出法と標本誤差 標本抽出法2:標本抽出の実施 検定・推定理論1:帰無仮説・対立仮説と検定の概念 検定・推定理論2:第一種の過誤と第二種の過誤、両側検定と片側検定 検定・推定理論3:各種の分布関数と検定・推定 クロス集計の検定:χ2乗検定 変数のコントロール:相関関係と因果関係、エラボレーションとその実施 相関係数:ピアソンの積率相関係数と検定、その他各種相関係数と検定 偏相関係数:擬似相関関係と変数の統制 回帰分析の基礎1:単回帰分析と重回帰分析 回帰分析の基礎2:回帰分析の検定 |
| 評価方法 | 授業への積極的な参加と出席を重視します。授業毎の理解度をミニテストやリアクション・ペーパー、中間レポートなどで確認し、それらを総合した平常点を30%とします。また、期末に行うまとめの課題試験を70%として評価します。成績評価の規準は、授業への積極的な参加を前提に、AA)授業内容を特に理解し、社会調査の実施に十分対応し応用できる、A) 授業内容を理解し、社会調査の実施に十分対応し応用できる、B)授業内容の理解あるいは社会調査の実施への対応にやや不足がある、C)授業内容の理解あるいは社会調査の実施への対応に難点がある、D)課題がこなせていない、とします。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 「社会調査士」の資格に必要な科目の一つです。情報社会の急激な進展のなかで、数字を読解するリテラシーを身に付けることは、現代社会の要請でもあるでしょう。統計学を学ぶことで、メディアで伝えられる世論調査の結果を批判的に読み解いたり、選挙の際の当確報道の課題などについて考えるなど、統計データと社会の関係を考察する一つのきっかけになればとも考えています。 |
「2009」カテゴリーアーカイブ
法学
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 法学 |
| 教員名 | 飯野 守 |
| 授業概要 | 春学期の前半部分では、法とは何か、法の解釈とは、といった基礎法的な内容を取り扱います。後半部分では、社会生活を送るうえで必須の知識である民法について講義します。いずれも、できるだけ事例を紹介しながら、話を進めていきたいと思います。講義ではいわゆる教科書は使用しませんが、小型の六法をテキストとして購入してもらいます(必ず開講時の指示に従って購入して下さい)。また、毎回講義に合わせたプリントを用意します。 |
| 授業計画 | イントロダクション 法というものの考え方 法の解釈 I 法の解釈 II 民法の基礎 I -所有権 民法の基礎 II -契約の自由と制限 民法の基礎 III -不法行為 家族生活と法-結婚 家族生活と法-離婚 |
| 評価方法 | 定期試験の素点を基に評価を行います。ただし、出席点を加味します。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 本来なら、法の基礎理論から法の体系までをじっくり講義したいのですが、近頃の受講生には基礎理論や体系が退屈らしく、授業に集中できない人が年々増えているように思います。そこで、できるだけ具体的な事例を紹介しながら講義を進めていくことにします。受講生には、問題意識を持って学ぶことを強く求めます。もちろん、質問は大歓迎です。興味のある人は、さらに「日本国憲法」という科目も学んで下さい。 |
専門ゼミナール II
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 専門ゼミナール II |
| 教員名 | 山口 一美 |
| 授業概要 | 専門ゼミナール I の継続学習として、観光事業(旅行、エアライン、ホテル、旅館、飲食業)におけるホスピタリティ・マネジメントについて、学生自身が興味のあるテーマを選択し、グループで研究、討論、発表を行う。これらの学習を通して、ホスピタリティ・マネジメントおよび卒業論文のテーマに関する知識の習得、プレゼンテーション能力、論理的思考の育成を行う。また、フィールドワーク(観光事業訪問)を通して、新しい観光事業ならびに高業績をあげるホスピタリティ・マネジメントのあり方を検討するとともに、観光事業において良質なサービスを提供するために必要だとされている従業員満足について、心理学的な視点から考察する方法を学ぶ。 |
| 授業計画 | ガイダンス 専門ゼミナール II の目的、すすめ方など説明、確認 観光事業とホスピタリティ・マネジメントについて フィールドワークー観光事業訪問:その(1) 学生自身が興味のあるテーマに関わる高業績企業について事前調査、研究、訪問、まとめ フィールドワークー観光事業訪問:その(2) 学生自身が興味のあるテーマに関わる高業績企業について事前調査、研究、訪問、まとめ フィールドワークー観光事業訪問:その(3) 学生自身が興味のあるテーマに関わる高業績企業について事前調査、研究、訪問、まとめ キャリアデザインのための演習 論理的思考とその表現方法を修得する プレゼンテーション能力育成 従業員満足とホスピタリティ・マネジメント 心理学的視点から考察する方法を学ぶ 従業員満足を促進する要因について 従業員満足と顧客満足との関わり 卒論テーマ設定準備 合同合宿 4年生、3年生との合同合宿:グループによる研究発表 |
| 評価方法 | グループ発表、討論の積極的参加、レポート、フィールドワークの参加と報告書の総合評価を行う |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 受講生には、ゼミへの積極的参画を希望します。自分の夢や目標を達成するためにも、受講生自身の能動的な行動が重要です。 |
EIC I(B)
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | EIC I(B) |
| 教員名 | D.スウィナトン |
| 授業概要 | This is a computer room class to improve listening skills by studying movie clips online. You can increase your vocabulary and study English as it is used in different situations. You will read a summary of the movie story and use the online glossary to learn the new vocabulary. This is followed by a listening cloze (fill in the blanks) activity then a comprehension and vocabulary quiz. The interactive format of these activities will enable you to see mistakes and correct your answers. Scores for the activities are stored in a database so you can monitor your results and see your progress. |
| 授業計画 | New Movies: Angels and Demons (the Da Vinci Code Sequel), Harry Potter and the Half Blood Prince, Star Trek, Quantum of Solace. Humans and animals: Charlottes Web, Hotel for Dogs, Marley and Me. Movies in Italy: Duplicity, The Italian Job Pixar classics: Toy Story, Ratatouille, Finding Nemo, The Incredibles. Up – the new Pixar movie. Super heroes: Spiderman, Batman, Iron Man. Johnny Depp movies. New Movie: Public Enemies – Depp plays real life gangster in Chicago. Finding Neverland, Sweeney Todd. Summer Movies. |
| 評価方法 | 80% for weekly online assignments. 20% for a listening exam. |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | Studying with English movies is a good study tool and is also enjoyable. |
経営データ分析
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 経営データ分析 |
| 教員名 | 松井 美樹 |
| 授業概要 | 経営問題に対する統計分析の適用をスプレッドシート(Excel)上で実現する方法について演習を通じて習得してもらいたいと思います。統計的意思決定問題に対してスプレッドシート・モデルを構築し、適正な判断が下せる能力を養成することを目標とします。 |
| 授業計画 | 代表的な統計分析手法を取り上げ、それをスプレッドシート上で計算するためのフォームを作成する演習に取り組みます。まず授業では例題を取り上げ、その後、各自が選んだ経営データへの適当を試み、最後にプレゼンテーションをしてもらいます。 オリエンテーション 平均と分散 度数分布 確率変数と確率分布 主な確率分布(二項分布、ポワソン分布、超幾何分布、正規分布等) 標本分布(t分布、F分布、χ二乗分布等) 推定(比率、平均値、分散等) 仮説検定(比率、比率の差、平均値、平均値の差、分散、分散比、適合度、分割表、分散分析等) 相関分析と回帰分析 プレゼンテーション |
| 評価方法 | プレゼンテーション50%、演習問題30%、授業態度20% |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 前期の経営統計を履修済みであることを前提に進めます。 |
文章演習A
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 文章演習A |
| 教員名 | 岡野 雅雄 |
| 授業概要 | この科目の目標はコミュニケーションのための実用的な文章技法を獲得することである。いかにして「誤解がなく、わかりやすく」伝えるかに主な目的をおく。そのために、文学的な文章作法とは別に発達を遂げているテクニカル・ライティングのノウハウを取り入れ、着実な実力向上を図りたい。最終的には「作文」から「professional writing」へと脱皮してゆくことを目指す。なお、本科目は「e-ラーニング」を用いる。 |
| 授業計画 | 科目の説明・手書きの場合の表記法 書くことについての全体的説明 用字(1)漢字 用字(2)仮名 用字(3)記述符号・数字など 用字についての総合解説 用語(1)正しい用語 用語(2)コミュニケーション目的に対して適切な用語 用語(3)特に注意の必要な語 用語についての総合解説 文の構成(1)正しい文 文の構成(2)わかりやすい文 文の構成(3)明快な文 文の構成(4)経済的な文 文の構成についての総合解説とまとめ ※上記は、必ずしも学期授業予定回数と一致するものではありません。 |
| 評価方法 | 各単元の課題(80%)および期末課題(20%)による。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 本学科のカリキュラムの特色の一つである「文章演習」の基礎の部分にあたります。後の発展のための確実な基礎を固めましょう。 |
日本国憲法
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 日本国憲法 |
| 教員名 | 飯野 守 |
| 授業概要 | 日本の法制上最も重要な日本国憲法について講義しますが、今年度は、いくつかの重点を決めてその部分を若干詳しく講義するというスタイルを取ります。内容は、明治憲法、日本国憲法の基本原理、天皇制、平和主義、基本的人権の総論ほかとします。講義では、いわゆる教科書は使用せず、講義の内容に合わせたプリントを配布します。ただし、テキストとして『デイリー六法』を指定しますので、必ず購入してもらいます(開講時の指示に従って、必ず平成22年(2010年)版を購入して下さい)。また、講義の中で紹介する芦部信喜著『憲法』(岩波書店)は本格的に勉強を進めたい人には必読書ですので、購入して通読することを勧めます。 |
| 授業計画 | 憲法とは何か 明治憲法の特質 日本国憲法の制定 日本国憲法の基本原理 天皇 日本国憲法の平和主義 平和主義をめぐる最近の動き 基本的人権の総論 I -基本権の主体 基本的人権の総論 II -私人間効力ほか 法の下の平等 人権保障の仕組み |
| 評価方法 | 定期試験の素点を基に評価を行います。ただし、出席点を加味します。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 現在、憲法は様々な議論にさらされています。そのような議論について考えるうえで最も重要なのは、憲法がどのような基本原理に基づいて存在しているかを知ることだと思います。この講義では、この基本原理を受講者に出来るだけ伝えたいと考えています。皆さんも、社会の動きに良く注意して、問題意識を持って臨んで欲しいと思います。講義では、残念ながら、国会、内閣などのいわゆる統治機構について触れる余裕がありません。基本書などで補って下さい。また、教養科目にある、「法学」も是非履修して下さい。憲法とともに「法学」も履修することによって、法的な思考方法をより良く知ることができることになると思います。 |
歴史学
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 歴史学 |
| 教員名 | 尾崎 修治 |
| 授業概要 | ヨーロッパ社会のなかでキリスト教は重要な意味をもっています。無論、ヨーロッパ近代社会の出現とともに「脱宗教化」が進み、教会のもっていた地位や権威が揺らいでいったことも事実です。それでも今なお、キリスト教が、ヨーロッパの人々の思考やモラルを根底で支え、政治や社会、文化に影響を与えていることをみてとることができます。そのキリスト教と教会に焦点をあてることで、ヨーロッパ史への理解を深めることをめざします。 |
| 授業計画 | キリスト教の成立 ローマ帝国におけるキリスト教 中世のキリスト教(1):ローマ・カトリック教会の成立 中世のキリスト教(2):村の教会 中世のキリスト教(3):民衆の信仰と「異端」 宗教改革の思想 近世キリスト教の諸問題 フランス革命における「非キリスト教化」運動 近代国家とキリスト教 19世紀の信仰復興 ナチ体制と教会 現代国家における教会 |
| 評価方法 | 3分の2以上の出席が単位取得の前提です。評価は、学期末試験の点数を基準とし、出席状況に応じて加点、減点をします。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 歴史とは、時間を超えた「異文化」との出会いではないかと思います。それを知ることで、自分のなかで当たり前だったことが崩れるという面白さがあります。授業であげる参考文献などを積極的に読んで、新たな関心を見つけてください。。 |
プロデューサー論
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | プロデューサー論 |
| 教員名 | 深瀬 槇雄 |
| 授業概要 | 出版,映画,TV,イベントなどを企画運営する人々の中で,最も重要な役割と責任を持つプロデューサーとは,どんな職種なのだろうか.「人・もの・金をシキル悪役」とののしられたり,「成功請負人」と称されたり,「時代のメッセンジャー」とたたえられたり,プロデューサーは多面的顔を持つ怪物です.本講では,各種メディアや催事(イベント),産業界におけるプロデューサーの仕事を歴史的にたどりながら,現代の魔物,プロデューサーの姿を照射します. |
| 授業計画 | 宗教都市「高野山」を創った男,空海 茶の総合者 千利休 芸術村「鷹ヶ峰」を創った本阿弥光悦 烏丸光廣,沢庵,遠州(寛永文化) 幕末のプロデューサー,陸奥宗広・宗光,坂本竜馬 民芸運動の創始者 柳宗悦 イタリア ネオ・レアリスモ(ロベルト・ロッセリーニ、ヴィットリオ・デ・シーカ) 現代のプロデューサー(映画・TV) 亀井文夫のドキュメンタリー映画 NHK特集のコンセプト |
| 評価方法 | 期末リポートによる. |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 表に出ないのがプロデューサーと云われた頃と違い,現代のプロデューサーの仕事は,戦線の前面に出ての陣頭指揮となっています.仕事の質も量も,プロデューサー次第.孤独な帝王とも云われるプロデューサーの仕事の魅力をさぐってみましょう. |
数理モデル演習
| 年度 | 2009 |
|---|---|
| 科目名 | 数理モデル演習 |
| 教員名 | 根本 俊男 |
| 授業概要 | 春学期開設の「数理モデル特論」に続き,経営、生産、行政など様々な分野で生じる問題に対し、問題を把握するそして問題解決策を導く数理的な手法について考えたい.特に,本演習では,社会において生じる様々な現象を「数理モデル」として,より詳細には代表的な,行為のモデル,過程のモデル,構造のモデルを網羅的に演習形式で扱っていく.様々な問題をモデルとして捉えるという社会科学の重要なスキルをこの演習を通じ体得し,今後の修士論文作成をはじめとする,研究活動の基盤を形成して欲しい. |
| 授業計画 | オリエンテーション:モデルとは 行為のモデル 過程のモデル 構造のモデル ミクロなモデル メゾなモデル マクロなモデル 対象ごとの典型的なモデル 市場モデル 都市モデル 社会モデル モデルを扱う研究の方法 まとめ |
| 評価方法 | 数理モデルの基盤知識の理解度に加え,演習での発表状況・参加状況を総合し成績評価を行います. |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 春学期開設「数理モデル特論」を履修済みであることを前提に演習を行いますが,科学的な研究とはどのようなものかを学びたい者は前記科目を履修したかどうかにかかわらずこの演習で学んで欲しい.演習では考えてもらう場面が多くあります.「考える」ために必要なエネルギーを十分蓄えて参加してください.また,発表を毎回課す予定です.発表準備に取り組む十分な時間を確保しておいてください. |