年度 | 2009 |
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科目名 | 日本国憲法 |
教員名 | 飯野 守 |
授業概要 | 日本の法制上最も重要な日本国憲法について講義しますが、今年度は、いくつかの重点を決めてその部分を若干詳しく講義するというスタイルを取ります。内容は、明治憲法、日本国憲法の基本原理、天皇制、平和主義、基本的人権の総論ほかとします。講義では、いわゆる教科書は使用せず、講義の内容に合わせたプリントを配布します。ただし、テキストとして『デイリー六法』を指定しますので、必ず購入してもらいます(開講時の指示に従って、必ず平成22年(2010年)版を購入して下さい)。また、講義の中で紹介する芦部信喜著『憲法』(岩波書店)は本格的に勉強を進めたい人には必読書ですので、購入して通読することを勧めます。 |
授業計画 | 憲法とは何か 明治憲法の特質 日本国憲法の制定 日本国憲法の基本原理 天皇 日本国憲法の平和主義 平和主義をめぐる最近の動き 基本的人権の総論 I -基本権の主体 基本的人権の総論 II -私人間効力ほか 法の下の平等 人権保障の仕組み |
評価方法 | 定期試験の素点を基に評価を行います。ただし、出席点を加味します。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 現在、憲法は様々な議論にさらされています。そのような議論について考えるうえで最も重要なのは、憲法がどのような基本原理に基づいて存在しているかを知ることだと思います。この講義では、この基本原理を受講者に出来るだけ伝えたいと考えています。皆さんも、社会の動きに良く注意して、問題意識を持って臨んで欲しいと思います。講義では、残念ながら、国会、内閣などのいわゆる統治機構について触れる余裕がありません。基本書などで補って下さい。また、教養科目にある、「法学」も是非履修して下さい。憲法とともに「法学」も履修することによって、法的な思考方法をより良く知ることができることになると思います。 |