今年の夏も猛暑が続いています。
暑い日が続くと身体がだるくなり疲れが取れなくなりますね。
そんな時にふと自動販売機のエナジードリンクが目に入りました・・・
ちょっと待ってください!
今回はエナジードリンクに入っているカフェインの取り方について考えてみたいと思います。
★カフェインとは(内閣府・食品安全委員会より)
カフェインはコーヒー豆や茶葉、カカオ豆等に含まれる天然の食品成分の1つです。
【カフェインを多く含む主な食品と100ml当たりのカフェイン含有量】
食品名 | カフェイン |
コーヒー | 60mg |
紅茶 | 30mg |
せん茶 ウーロン茶 | 20mg |
カフェインを多く添加した清涼飲料水(エナジードリンク)
(製品によって、カフェイン濃度、内容量が異なる) |
32~300mg
(製品1本当たりでは36~150mg) |
※日本では食品に含まれるカフェインに関しての規定はありません。しかし、厚生労働省等の公的機関が多く引用している、カナダ保健省による「悪影響のない最大摂取量」では「健康な成人は1日に400mg」と規定されています。
★ヒトに対する影響(内閣府・食品安全委員会より)
カフェインには適量摂取することにより頭が冴え眠気を覚ます効果があります。
他方、過剰に摂取した場合、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等をもたらすこともあります。
また、米国疾病管理予防センターは、カフェインとアルコールを同時に摂取した場合、カフェインがアルコールによる機能低下を隠してしまうため、結果として過剰摂取となり、アルコールによる健康への悪影響を受けやすくなると指摘しています。
★エナジードリンク(依存対象)の副作用(横浜市ホームページ:若年層に関する依存症の知識と予防より)
カフェインが体内からなくなると、溜まっていた疲労が一気に押し寄せます。
また、日常的にエナジードリンクを飲むと、脳がカフェインの効果を強く記憶し、日々の様々な場面でエナジードリンクを飲むよう指示するため、意志とは関係なく反復して飲む癖がつきます(習慣化)。
次第に身体が効果に慣れてくるため、同じ効果を得るために、だんだん量や頻度が増します(耐性)。
カフェインを日常的に飲んでいると睡眠が不安定になるなどの健康被害が出てくるので、やめようとしたり、量を減らそうとしたりすると、過眠やイライラや集中困難が起きます(離脱症状)。
結果やめられない状態が続き症状が悪化します。
また感情も不安定になり人間関係がうまくいかなくなることもあります。
依存症になる人は意志が弱いといった認識は誤りです。
真面目で責任感も強く完璧主義な人や周囲に相談して解決するのがあまり得意でない人は、依存対象を使用しやすいことがあるかもしれません。
★エナジードリンクについて気をつけること
・自分のカフェインの摂取量を把握し、適量を摂取する。
・アルコールとの併用は避ける。
・依存性があることを認識し、常飲しない。
★関係機関による情報提供
・食品安全委員会ファクトシート「食品中のカフェイン」
・厚生労働省 「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」
・農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
・横浜市 若年層に関する依存症の知識と予防
疲れた時には栄養のある食べ物を摂り、休養をとりましょう!