社会調査 II

年度 2009
科目名 社会調査 II
教員名 八ツ橋 武明
授業概要 この授業は社会調査の演習で、実際に調査を行い、報告を作成します。受講には社会調査 I の履修が不可欠で、調査集計法 I の履修済みも望まれます。パソコン利用で社会調査を個人レベルで実施することが出来る環境になったが、社会調査の理論の学習だけでは、まだ実施能力は全く不足で、体験して得られる素養が非常に大きい。そこで社会調査 I の学習を踏まえて、実際に調査を実施・体験して、調査実施の方法とノウハウを修得する。なお調査結果の集計にはパソコンソフトのSPSSを利用する。この利用法を修得するのが「調査集計法 I 」である。「社会調査 I 」、「調査集計法 I 」、「社会調査 II 」の演習の3科目で、一定水準の調査に必要な能力を修得できる組み立てとなっている。授業ではグループを作り、グループ毎にテーマを決めて、具体的な調査項目を決め、それを把握するための設問を作成し、調査票にまとめる。次に実査を行い、回収した調査票のデータをコンピュータに入力して、集計・分析を行う。その結果をグループ毎の報告会で報告し、さらに個人レポートで報告する。創意工夫に努力した学生諸君は、データが語りかけてくる色々な事実に、心を躍らせることであろう。そうなると受講は成功である。
授業計画 適当な人数のグループに分かれ、各グループごとに、次の順序で作業を進めていく。
授業ガイダンス
グループと調査テーマの決定
調査テーマ/仮説の検討1
調査テーマ/仮説の検討2
調査テーマ/仮説の検討3
調査票設計1
調査票設計2
調査票設計3
調査の実施と回答の回収1
調査の実施と回答の回収2
調査票の点検とデータ入力
調査結果の分析1
調査結果の分析2
調査結果の分析3
報告会
評価方法 筆記試験は行わない。共同作業が重要なので、出席点(約20%)、作業貢献(約30%)、授業成果報告(約15%)、個人レポート(約35%)により評価する。
教科書
参考書
メッセージ (1)グループ作業で進め、かつ積み上げ式の能力修得であるので、出席は特に重要である。グループ活動に前向きに取り組んで欲しい。/(2)授業時間以外の取組が必要となることを前提に受講すること。
カテゴリー: 2009

地域研究E(アメリカ)

年度 2009
科目名 地域研究E(アメリカ)
教員名 長谷川 寿美
授業概要 多人種・多民族の構成するアメリカは、その歴史の始まりから「統合」と「多様性」という課題を持ち続けてきた。現代アメリカを構成する人々の歴史を辿ることにより、現代アメリカの問題を考える。
授業計画 多民族国家アメリカ
植民地時代からアメリカ独立へ
黒人奴隷
アメリカ建国から領土拡大へ
西部開拓とフロンティア
アメリカ先住民
南北戦争
19世紀から20世紀へ
新移民
2つの世界大戦
日系人の苦悩
公民権運動
現代アメリカのエスニシティ
アメリカの「多様性」と「統合」
評価方法 出席・授業参加度・授業後の感想・小レポート・期末レポートによる総合評価
教科書
参考書
メッセージ アメリカ合衆国では史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生しました。それがアメリカ史でどれほどの意味を持つものかは、植民地時代の奴隷制度から始まるアメリカ人の歴史を学ぶことよってより明らかになります。現代の問題と関連させながら、アメリカの多民族・多文化について学びましょう。限られた時間の中で、テーマに関連する映画も観ますので、アメリカの一般的な歴史については各自で知識をつけておいてください。
カテゴリー: 2009

記号論

年度 2009
科目名 記号論
教員名 岡野 雅雄
授業概要 記号論とは、文字符号や交通信号や地図のようなものだけにとどまらず、我々の身体の発する意味や、ことばや、社会のしきたりなどに至るまで、広く意味作用を扱うものである。人文科学においては、自然科学における数学に相当する基礎理論であり、現代思想や文学理論には欠かせない知識である。この科目では、記号の具体例をみながら、基本的な考え方を身につけてゆくようにしたい。授業の流れとしては、前半で、具体的な記号を題材にしながら、記号論の基本的な考え方を紹介する。後半で、「記号の分類」にしたがって、記号の種類による特性を理解してゆく。
授業計画 「記号」と「記号論」--記号とは何か
記号論の考え方(1)–記号と意味、-記号論の創始者たちの考え方
記号論の考え方(2) 記号のタイプ
記号論の考え方(3)–記号の「体系」性
記号論の考え方(4)–記号の「体系」性(続き)
記号論の考え方(5)–デノテーションとコノテーション
記号論の考え方(6)–メタファーとメトニミー
記号の分類(1)―論理的コード: 言葉を中継するコード
記号の分類(2)―論理的コード: 絵文字など
記号の分類(3)―論理的コード: 実用的コードなど
記号の分類(4)―美的コード
記号の分類(5)―社会的コード
記号論の分析方法
まとめ
評価方法 出席(10%)・中間課題(20%)・期末試験(70%)を評価に用いる。なお、中間課題でe-ラーニングシステム(Hiplus)を使用する。なお、中間課題でe-ラーニングシステム(Hiplus)を使用します。
教科書
参考書
メッセージ この科目は、記号論の基本的な考え方・ものの見方を知ってもらうのが主な目的です。常識的な意味での「記号」よりも幅広い記号現象について理解を深めてもらいたいと思っています。
カテゴリー: 2009

ネットワーク産業論

年度 2009
科目名 ネットワーク産業論
教員名 鳥居 昭夫
授業概要 エネルギー(電力、都市ガス)、電気通信(電話、ブロードバンド)、運輸など、ネットワークを用いて提供する企業に固有の製品戦略、価格戦略を学び、社会的に望ましい公共サービスの提供を実現する方法を考える。
授業計画 イントロダクション(授業概要、ネットワーク産業論で何を学ぶか)
製品戦略1(ネットワーク外部性)
製品戦略2(ソフトとハードの補完性)
規制の経済学(情報の非対称性とエージェンシー問題)
自然独占1(規模の経済性と範囲の経済性.効率的資源配分)
自然独占2(価格形成の手段.限界費用価格形成と平均費用価格形成)
自然独占下の料金規制1(公正報酬率規制、アヴァーチ・ジョンソン効果、総括原価主義)
自然独占下の料金規制2(ピークロード料金論、二部料金、ディズニーランド・ジレンマ)
参入規制 (内部相互補助、増分費用テスト、ラムゼイプライシング)
規制緩和 (インセンティヴ規制,ヤードスティック競争,プライスキャップ規制,規制のコスト)
産業事情1(電力事業)
産業事情2(都市ガス・LPガス事業)
産業事情3(電気通信事業)
産業事情4(テレビ放送)
評価方法 期末に行う試験または期末に課すレポートによる(80点)。出席点を加味する(20点)。
教科書
参考書
メッセージ 経済学的方法をもちいた講義を行うが、予備知識は必要としない。ミクロ経済学を既習であることが望ましい。
カテゴリー: 2009

日本語B

年度 2009
科目名 日本語B
教員名 野村 美穂子
授業概要 「日本語B」の授業は、主に書くことと読むことに関して、これまでに習得した基礎的な日本語力をさらに発展させ、講義を受けレポートを書いて学んでいくという大学での学習生活に不自由のない能力を養うことを目的とする。留学生の日本語作文に見られる誤用の中には「定番」とも言えるものがあり、そのような誤用の分析を通じて書きことばにおける日本語の語感を少しずつ培っていく。評価時には授業で用いた問題をもとに総合的なテストを行う。
授業計画 1.オリエンテーション/自己紹介/授業の進め方の説明
2~12.課題作文のチェック/資料を用いた文章作法の学習
13.中間試験
14~23.課題作文のチェック/資料を用いた文章作法の学習
24.期末試験
評価方法 出席点20%/平常点(課題提出の有無を含む)20%/中間試験25%/期末試験35%
教科書
参考書
メッセージ まず、とにかく欠席しないこと。小クラスのため出欠は一目でわかる。遅刻も良くないが欠席するよりはまし。次に、このクラスは原則として全員が留学生であり、どれだけ間違ったことばをつかっても周囲の反応を気にする必要は全くない。授業中はためらわず積極的に発言しよう。
カテゴリー: 2009

インターネット英語B

年度 2009
科目名 インターネット英語B
教員名 高橋 信弘
授業概要 近年のインターネットの爆発的な普及によって、国際的通信メディアとしての電子メール、Webなどのインターネットワークを通じて、さまざまなビジネスの場面に応じて英語を使いこなす柔軟な能力が国際企業から求められている。したがって、本授業は国際企業(ソニー)の社員英語教育基礎研修で使用した『英語度胸』のビデオを見ながら「英語を仕事に使える能力」を培いながら、インターネット英語としてのインターネットワークを駆使して、国際コミュニケーションの実践英語の知識、技術、ノウハウを習得することを目的とする。授業は大部分が演習と実習を伴うのでPC教室で行う。
授業計画 1. 国際ビジネス・コミュニケーションとインターネット英語の役割
2. 国際ビジネス・コミュニケーションと会議英語
3. 国際コミュニケーションを駆使するためのヒヤリングとデックテーションの演習
4. 「英語を仕事に使える能力」を育成するための「仕事現場の英会話」の表現と基礎:(1)品質管理(2)倉庫管理(3)商談(4)生産管理
5. ビデオによる国際電話とビジネス英語表現の演習
6. 英語の語彙力増進(講義と演習)
7. インターネット英語の用語と語彙辞書( I )の制作(実習)
8. 日本語と英語のプレゼンテーションの原稿作成(実習)
9. パワーポイントを活用して英文と日本文での企画書作成
10. 英文と日本文での企画書のプレゼンテーションの演習
11. 基本的な英語電子メールの文書作成(講義、演習)
評価方法 1.課題の提出した制作物とレポート30%、小テストと定期試験40%、出席回数率と授業の積極的な参加度30%。の総合評価2.欠席日数、遅刻は評価減点対象になる。3.課題の提出日の期限過ぎたものは評価減点対象になる。
教科書
参考書
メッセージ 1.遅刻が30分経過した受講者は欠席扱いにする。
2.テキストや本の著作権上、他人のフロッピーやテキストの使用やコピーは評価の対象外として評価しない。
カテゴリー: 2009

ゼミナール III

年度 2009
科目名 ゼミナール III
教員名 関 哲朗
授業概要 ゼミナール I , II に引き続き,情報システム構築に関連する知識を深めていきます.併せて,各自の設定したテーマに従って,調査,研究の方法について学習していきます.
授業計画 情報システム開発に関する話題から,各自の興味あるテーマを選定します.
調査,研究の成果を順次発表し,これを全員でディスカッションすることで内容を深めていきます.
必要に応じて学外の専門家の意見を聞く機会を設けます.
評価方法 出席状況,発表の姿勢・内容,ディスカッションへの参加状況などを総合的に評価します.
教科書
参考書
メッセージ 情報システム構築やソフトウエア構築の世界は,最近になって本格的に「いかに作るか」ということを真剣に考え始めた「新しい分野」です.自分から進んで調べ,学ぶことで最先端の知識を獲得するチャンスでもあります.これまでに知識量はともかくとして,「ここから始めたい」という意欲ある人,卒業研究を履修したいと考える人を歓迎します.一方で,プログラミングテクニックやハードウエアの知識に興味のある人には向かないかもしれません.
カテゴリー: 2009

専門ゼミナール IV

年度 2009
科目名 専門ゼミナール IV
教員名 藤井 美文
授業概要 ゼミナール III 同様、卒論のためのグループ学習あるいは個人学習。
授業計画 卒論生のテーマ設定や学習状況による。
評価方法
教科書
参考書
メッセージ
カテゴリー: 2009

日本事情

年度 2009
科目名 日本事情
教員名 清水 道子
授業概要 日本人の日常の生活、文化、歴史、年中行事について考察することによって、日本人の考え方や生き方をよりよく理解することを目的とする。学生による発表を中心に授業を進めていく。
授業計画 生け花/花火/和菓子/歌舞伎/カラオケ/団体旅行/畳/浮世絵/能/おみくじ/温泉/マンガ/満員電車/源氏物語/富士山/文楽/天皇/愛想笑い/茶道/桜/酒/結納/自動販売機/神道/地震/受験戦争/正月/日の丸/日本国憲法/ひらがな/制服/すし/相撲等
評価方法 出席、発表、レポートによる評価とする。
教科書
参考書
メッセージ テーマは、学生の興味のあるものも取り上げたいので、追加もあり得る。テーマについての意見を求めることもあるので、準備をして積極的に臨んでほしい。また発表者は、必ず発表資料を作成すること。
カテゴリー: 2009

開発と国際協力

年度 2009
科目名 開発と国際協力
教員名 林 薫
授業概要 本講義では開発と国際協力について学びます。まず、なぜ現在「豊かな国」「貧しい国」の差があるのかについて考えます。大きな歴史的な視野に立って現在の国際システムがどのように形成されてきたかを考えます。次に、「国が豊かになる」あるい「国を豊かにする」ということの意味と、それに対してどのような手段、方法が有効なのかについて考え、内発的な「発展」と外からの働きかけ「開発」の意味の違いを考えます。以上のステップを通じて基礎知識を得たところで、「開発」「発展」のために具体的な方法論を学びます。援助の手法、分野別、課題別の問題点などについて知識を深めます。開発と国際協力に関する基礎的な知識および自ら考えることができるという意味での見識の獲得を達成目標とします。
授業計画 「豊かさ」と「貧しさ」の 指標
国民所得統計・社会指標とその国際比較
歴史的に見た「豊かな国」「貧しい国」
現在の先進国・途上国の格差はどのようにしてできあがったか
産業革命・植民地
植民地の独立とその課題・国の建設をどのように進めるか
戦後経済体制と援助
ブレトンウッズ体制・マーシャルプラン・コロンボプラン
1960年代における援助体制の確立
新興国の独立と開発戦略
1970年代における開発と援助
緑の革命とBHN・冷戦下の援助
1980年代における開発と援助
構造調整 国を豊かにするのは市場か政府か?
1990年代・冷戦の終結と国際関係・援助の意義付けの変化
21世紀の開発と援助
貧困の削減
日本の開発途上国としての経験
援助の仕組み・手法
無償援助と有償援助、資金協力と技術協力
開発と援助のプレーヤ
政府、NGO、民間企業、ボランティア それぞれの役割
分野別課題
インフラ、保健衛生、教育、産業育成
地域別課題
アフリカ、アジア、中南米
(以上の授業計画は実際の学期授業回数・回次とは必ずしも一致しません。また、シラバスは1月に作成していますが、授業は9月からですので、この間の世界情勢の変化、新たな動き、新しい理論等を加えて、授業内容を変更することがあります)
評価方法 出席(50%)、レポートもしくは授業内で実施する試験(50%)で評価します。レポートや試験の実施方法については授業中に指示します。授業への貢献(プラス面=よい質問等、マイナス面=私語等)も考慮します。授業への積極的参加への度合い(出席を含む)および期末のレポートで評価を行う。法論を学びます。援助の手法、分野別、課題別の問題点などについて知識を深めます。開発と国際協力に関する基礎的な知識と見識が獲得できたかどうか評価の基準とします。一応の基準は以下の通り:開発と国際協力に関して必要な知識・見識を習得できた場合AA、見識はまだ努力を有するが知識は習得できた場合A、知識・見識とも多少不足しているが概ね習得できた場合B、一層の努力を要するが今後の発展に期待できる場合C、達成度から見てもう一度履修することが適当と思われる場合D。
教科書
参考書
メッセージ 本授業では開発の基本を学びます。授業は極力客観的なデータを用い、開発援助の実像を明らかにしながら、基礎的な知識・見識の獲得を目指します。ジャーナリズムなどで流されている援助に関する言説から一歩置いたところで、開発ち国際協力あるいは援助とはどういうものか、冷静かつ客観的な目で見て考えてみてください。
カテゴリー: 2009