英語学 II

年度 2009
科目名 英語学 II
教員名 阿野 幸一
授業概要 英語音声学の基礎的な理論を学ぶとともに、学生自身が正しく英語を発音することができるようになるための訓練を行う。特に、子音と母音の音の作り方を調音音声学の視点から学び、発音記号を見て正しい音を出せるようにする。また、英語教師として教室での音声指導に生かせるように、どのように個々の音を作り出すかを説明できるようにする。さらに、日本語とは異なる英語特有のリズムやイントネーションの特徴についても理解を深め、文レベルでの音声の変化についても習熟するための練習を行う。
授業計画 ガイダンス、英語の音声と日本語の音声
子音と母音、子音の調音方法
個々の子音の発音練習
子音のまとめ、母音の分類
個々の母音の発音練習
様々な音変化
強勢とリズム
イントネーション
評価方法 授業への出席および活動状況50%、発音実技テスト50%
教科書
参考書
メッセージ 英語の子音や母音は、発音の仕方を知ることで正確な音を出すことができるようになります。英語の音声モデルは複数存在するために一つに決めることはできませんが、伝達能力を高めるためには英語母語話者の音声を正しく認識し、発音できるようになることが大切です。このため、授業中は声に出してしっかりと練習し、家庭では反復練習することが必要です。授業は原則として英語で行います。
カテゴリー: 2009

専門ゼミナール IV

年度 2009
科目名 専門ゼミナール IV
教員名 奥田 孝晴
授業概要 ゼミナール III のシラバスを参照のこと。
授業計画 教育支援課にお問い合わせ下さい。
評価方法
教科書
参考書
メッセージ
カテゴリー: 2009

情報技術史(S)

年度 2009
科目名 情報技術史(S)
教員名 広内 哲夫
授業概要 本授業では、“情報技術”と言うキーワードのもとで、これまでの既存の技術(印刷、電信/電話、無線、写真、映画、レコード、計算器械、コンピュータ、衛星通信、インターネットなど)がどのようにして発明されたのか、それらの技術とマスコミ等(出版、新聞、ラジオ/テレビ放送、図書館)の関わり合いは何なのか、それらがどのような原理でマルチメディアとして融合していくのか、などについて古代から近未来までを学際的な立場から講義する予定である。「技術が文化を生み出し、文化が技術の発展を支える」という観点から、科学技術と情報文化、情報社会について講義するので、現在のマルチメディア情報社会を出現させた要因は何であったのかを、歴史的な視点から理解して頂きたい。
授業計画 1.歴史的視点から情報技術を捉える
2.文字の発明と古代の情報蓄積
3.中世キリスト教修道院図書館における情報蓄積
4.ルネッサンスの大発明、活版印刷機
5.科学革命と計算・思考機械への夢
6.産業革命と電気通信装置の発明
7.19世紀における情報記録機器の発明
8.20世紀前半における情報メディアの発展
9.第2次世界大戦の遺産、コンピュータの誕生
10.コンピュータとソフトウェアの発展
11.コンピュータ通信による社会の制御
12.パーソナル・コンピュータの登場
13.情報ネットワーク・システムの構築
14.メディアの融合と世界電子図書館の誕生
評価方法 出席も加味し、学期末の試験で評価する。成績評価の基準は次の通りである。AA)極めて良く解答している。A)良く解答している。B)一応の基準まで解答している。C)最低限の解答である。D)講義を理解した解答とはいえない。
教科書
参考書
メッセージ 人間は生活の中で、いつも身の回りの情報を処理しているが、それは感覚的・無自覚的に行われることも多いため、情報の持つサイバネティクッス的な意義には余り気がつかないものである。しかし、歴史的にはつい最近、コンピュータで情報が処理されるようになってから、情報の本質が理解され始め、多くの文科系学問分野でも情報の概念を用いてその再構築が行われるようになった。例えば、経営学、社会学、心理学の分野では、経営情報学、情報社会学、情報心理学と言ったような学問領域も成立し始めている。情報というキーワードを用いて各学問を横断的に統一できる日も間近いのではないかと思われる。本講義を通して、「情報は本質的に学際的な概念である」ということを理解してもらえれば幸いである。
カテゴリー: 2009

卒業研究

年度 2009
科目名 卒業研究
教員名 中條 安芸子
授業概要 ゼミナールIIIに引き続いて、自分のテーマについてリサーチ、データの分析、プレゼンテーション、論文の作成を行っていく。テーマは、経済や経営に関することならば特に制限は設けない。原則としてゼミナールIIならびにIIIで取り組んだテーマを継続する。卒業研究の時間では、発表や討議などを通じて、自分の研究を深めていくことにする。また、それぞれのテーマに関連する教材や、社会的に重視されている話題に関係する教材なども視聴して、それについての討論も行う。独自のテーマについて卒業論文の作成が目標である。
授業計画 個人研究のテーマについて(夏休みの進捗状況の発表)
個人研究の論文の中間提出(その1)
研究テーマに関する教材の視聴と討論(その1)
研究テーマに関する教材の視聴と討論(その2)
個人研究の中間発表(その1)
個人研究の発表会(その1)(ゼミナール II と合同)
個人研究の発表会(その2)ならびに論文の中間提出(その2)
研究テーマに関する教材の視聴と討論(その3)
個人研究の中間発表(その2)
個人研究の論文の中間提出(その3)
個人研究のまとめ
評価方法 自分の研究テーマについて、十分なサーベイとデータの分析を踏まえた上で、オリジナル性をもった研究が行えたかを評価する。評価は何回かの発表と討論・途中提出の課題(全体の5割)、学期末に提出する論文(全体の5割)による。
教科書
参考書
メッセージ これまで取り組んできた個人研究のテーマについて、論文の形にまとめていきます。これまでのレポートよりも、さらに分析的な視点とオリジナル性が要求されます。卒業研究の授業が始まる前の夏休み中にも、よく準備をしておいてください。レポート・論文の書き方や資料収集の方法は、ゼミナールIならびにIII で学んだことをよく参考にして下さい。
カテゴリー: 2009

アジア太平洋経済論

年度 2009
科目名 アジア太平洋経済論
教員名 奥田 孝晴
授業概要 高度経済成長から通貨金融危機へと今日のアジア経済は大きな変動に見舞われている。かつて「貧困と停滞」のシンボル的存在であったアジア発展途上諸国の急激な経済発展がもたらした社会・経済変動に関わる諸問題点を取り上げ、「アジア太平洋共同体」の今後と、21世紀の日本を含む環太平洋経済のあり方を考えたい。あつかう地域は東アジア(中国、台湾、朝鮮半島)、東南アジア(ASEAN諸国)が中心だが、「トータルな経済領域」としてのアジア太平洋地域経済を総合的かつ構造的に把握する視点を重視する。
授業計画 アジア太平洋経済の特徴と概況
NIESの経済発展と現段階
ASEAN経済の背景と軌跡
アジア通貨金融危機の構造と打開策
中国の改革開放政策
ヴェトナムの「ドイモイ」について
局地経済圏の生成と社会的変動
アジア太平洋共同体の展望
「アジアと日本」再考
評価方法 出席状況、授業での積極性(課題、発問に積極的に答えて欲しい)、及び学期末に出すレポート課題などを総合的に評価する。特に皆勤者には敬意とともに「ボーナス点」をあげたい。
教科書
参考書
メッセージ この講座は単なる時事問題の解説ではありません。経済発展と社会変動の相互的影響を、主として国際経済学の諸知識をもとにして解析していくのが目的です。またアジア太平洋地域の政治、文化、歴史などについても言及していきます。こうしたことに興味関心のある学生諸君に受講を期待しています。特に、「日本とアジア」、「自分の暮らしとアジア太平洋地域の人々の暮らし」といった、真面目かつ知的テーマを考えたい人向き。
カテゴリー: 2009

記号論

年度 2009
科目名 記号論
教員名 岡野 雅雄
授業概要 記号論とは、文字符号や交通信号や地図のようなものだけにとどまらず、我々の身体の発する意味や、ことばや、社会のしきたりなどに至るまで、広く意味作用を扱うものである。人文科学においては、自然科学における数学に相当する基礎理論であり、現代思想や文学理論には欠かせない知識である。この科目では、記号の具体例をみながら、基本的な考え方を身につけてゆくようにしたい。授業の流れとしては、前半で、具体的な記号を題材にしながら、記号論の基本的な考え方を紹介する。後半で、「記号の分類」にしたがって、記号の種類による特性を理解してゆく。
授業計画 「記号」と「記号論」--記号とは何か
記号論の考え方(1)–記号と意味、-記号論の創始者たちの考え方
記号論の考え方(2) 記号のタイプ
記号論の考え方(3)–記号の「体系」性
記号論の考え方(4)–記号の「体系」性(続き)
記号論の考え方(5)–デノテーションとコノテーション
記号論の考え方(6)–メタファーとメトニミー
記号の分類(1)―論理的コード: 言葉を中継するコード
記号の分類(2)―論理的コード: 絵文字など
記号の分類(3)―論理的コード: 実用的コードなど
記号の分類(4)―美的コード
記号の分類(5)―社会的コード
記号論の分析方法
まとめ
※上記は、必ずしも学期授業予定回数と一致するものではありません。
評価方法 中間課題(20%)・期末試験(80%)を評価に用いる。なお、中間課題でe-ラーニングシステム(Hiplus)を使用する。なお、中間課題でe-ラーニングシステム(Hiplus)を使用します。
教科書
参考書
メッセージ この科目は、記号論の基本的な考え方・ものの見方を知ってもらうのが主な目的です。常識的な意味での「記号」よりも幅広い記号現象について理解を深めてもらいたいと思っています。
カテゴリー: 2009

日本語表現法 II

年度 2009
科目名 日本語表現法 II
教員名 山崎 貞子
授業概要 日本語の「書く」「話す」について実践的に学び、より豊かな言語表現に発展させる。「書く」ことでは、テーマの設定と材料の組み立て方、論理の展開や資料の活用方法などに留意して文章を書くこと、「話す」ことでは、主張をわかりやすく伝えることを目標とする。テーマに応じた文章の作成や論述テストを行いながら、書く力を高めていく。授業中の口頭発表を通して、実践的に話し方を磨く。
授業計画 オリエンテーション
話しことばについて、共通語と方言、挨拶や話し方などを取り上げる。
発声・アクセントなどスピーチの技術について学び、口頭発表を行う。
わかりやすい文章を書くために、説明の順序、語句の選択、修飾語の位置などを理解する。
論理的な文章を書くために、主張と論拠を中心に文章の基本構成を理解する。
討議における発言の基本を理解し 、国際化時代の日本語について話し合う。
第1回論述テスト
レポートを書くために条件に従って内容を考え、テーマの設定や準備について学ぶ。
テーマの検証方法や資料の分析について学び、アンケートを作成する。
全体の構成を組み立て、表題と要旨、論理展開などを考える。
テーマに沿って、図表を活用して文章を仕上げる。
第2回論述テスト
論文の書き方について、書式、先行研究、引用、 参考文献などを取り上げる。
まとめ
評価方法 出席点30%、授業中の課題(論述テスト2回、口頭発表1回)30%、期末レポート40%の割合で評価する。ただし、成績評価の基準は次の通り。AA)課題・レポートの形式に不備がなく内容が特に優れている。A)課題・レポートの形式に不備がなく出題意図に応じた内容である。B)課題・レポートの形式は満たしているが内容がやや不足である。C)課題・レポートの形式・内容とも若干の難点がある。D)課題・レポートの形式が不備で、内容が不充分である。
教科書
参考書
メッセージ 国内にはカタカナ語が溢れ、海外には日本語が進出しています。国際化の中で、日本語の現状を捉え、正しい言語観を養う必要が高まっています。現代に求められる日本語の運用能力を高めるために、「書く」「話す」を中心に表現法を学んでいきましょう。
カテゴリー: 2009

情報学特殊講義B

年度 2009
科目名 情報学特殊講義B
教員名 深瀬 槙雄
授業概要 出版,映画,TV,イベントなどを企画運営する人々の中で,最も重要な役割と責任を持つプロデューサーとは,どんな職種なのだろうか.「人・もの・金をシキル悪役」とののしられたり,「成功請負人」と称されたり,「時代のメッセンジャー」とたたえられたり,プロデューサーは多面的顔を持つ怪物です.本講では,各種メディアや催事(イベント),産業界におけるプロデューサーの仕事を歴史的にたどりながら,現代の魔物,プロデューサーを照射します.
授業計画 宗教都市「高野山」を創った男,空海
茶の総合者 千利休
芸術村「鷹ヶ峰」を創った本阿弥光悦
烏丸光廣,沢庵,遠州(寛永文化)
幕末のプロデューサー,陸奥宗広・宗光,坂本竜馬
民芸運動の創始者 柳宗悦
イタリア ネオ・レアリスモ(ロベルト・ロッセリーニ、ヴィットリオ・デ・シーカ)
現代のプロデューサー(映画・TV)
亀井文夫のドキュメンタリー映画
NHK特集のコンセプト
評価方法 期末リポートによる.
教科書
参考書
メッセージ 表に出ないのがプロデューサーと云われた頃と違い,現代のプロデューサーの仕事は,戦線の前面に出ての陣頭指揮となっています.仕事の質も量も,プロデューサー次第.孤独な帝王とも云われるプロデューサーの仕事の魅力をさぐってみましょう.
カテゴリー: 2009

確率統計

年度 2009
科目名 確率統計
教員名 中條 安芸子
授業概要 納品された製品に不良品がいくつ含まれていたらメーカーに返品するか、店に来る客数をどう予測するか、製品の寿命はどれくらいか、などの問題を解決するには、確率分布を知る必要がある。この講義では、確率の考え方、主要な確率分布の特徴と活用方法などを理解することが目標である。
授業計画 古典的確率
場合の数と確率
確率の定義
順列と組み合わせの考え方
複数の事象の確率
加法定理と乗法定理について
条件付き確率について
期待値
確率モデルとは
確率モデルの必要性
ベルヌーイ試行
その条件と実際の事象へのあてはめ
確率分布とその活用
2項分布(1):あてはまる事象と実際の計算や確率多角形
2項分布(2):応用例(男子の出生確率、メレの第1問題)
2項分布(3):商品の抜き取り検査
ポアソン分布(1):あてはまる事象と実際の計算や確率多角形
ポアソン分布(2):例で見る適合性の判断の仕方
ポアソン分布(3):在庫管理
幾何分布:あてはまる事象と実際の計算や確率多角形、分布の特徴
この授業のまとめ
評価方法 確率の考え方、確率モデルの必要性、授業中に紹介した確率分布の考え方と内容、検証方法などが理解できているか、を評価する。評価は学期末に行う定期試験による。試験の得点が60点以上で単位修得。出席点や練習問題などの平常点はない。出席は学生証によるデータ入力と毎回の練習問題の提出により確認している。出席回数が授業回数の3分の2以上ないと規則により「無資格」評価となる。
教科書
参考書
メッセージ 本講では、毎回練習問題の提出を求めるので、必ず関数電卓を持参すること。春学期に開講している「統計の見方」で学んだ内容が、一部前提となるところがあります。なるべく「統計の見方」をあらかじめ受講してから、この科目を履修してください。 受講生への伝達事項や授業に関する情報は、http://www.bunkyo.ac.jp/~nakajo/を参照のこと。必ずこのサイトを使って授業の予習と復習をすること。授業のポイントや練習問題の解答、などを公開しています。
カテゴリー: 2009

言語表現

年度 2009
科目名 言語表現
教員名 岡野 雅雄
授業概要 この科目では、言語による表現について、音声言語と書記言語の二つの面から見ます。まず、言語学から言語表現のしくみについて整理し、その後、言語表現のさまざまな面について理解を深めて行きます。さらに、言語表現の組み立てや理解について学び、効果的コミュニケーションのための基礎とすることを目指します。
授業計画 言語表現のしくみ
談話コミュニケーション
言語表現の原則
言語表現の決まりとスタイル
対人関係から見た表現(敬語その他)
言語表現のさまざま
会話の言語表現
議論の言語表現
言語表現の構成と理解
情報を組み立てる
談話を作り出す
談話を理解する
現代社会における言語表現
※上記は、必ずしも学期授業予定回数と一致するものではありません。
評価方法 中間課題(20%)・期末試験(80%)を評価に用いる。なお、中間レポートにはe-ラーニングシステム(Hiplus)を使用します。
教科書
参考書
メッセージ この科目は目的に合ったコミュニケーションを行うための基礎を得ることを目指しますが、実用的なノウハウではなく、理論的な内容に重点を置きます。この科目で得た知識を具体的な場面に当てはめて考えてゆくと有意義でしょう。
カテゴリー: 2009