基礎統計

年度 2009
科目名 基礎統計
教員名 牧下 英世
授業概要 高度情報化社会で生活する我々にとって,多くのデータの中から自分に必要なデータにアクセスすることは大切である。しかし,それで満足してはならない。我々がこの世の中を強く生き抜くためには,得たデータを自分に合うように加工するとともに,加工して得られた結果を分析し,そこから予想されることに備えることが重要である。さらに,分析した内容を正確に,かつ,わかりやすく他に説明し伝える術を獲得することも重要である。
本講では,できるだけ統計についての予備知識を前提とせずに理解できるように,統計の基礎的基本的手法を解説する。
授業計画 情報の取り扱い
度数分布表の作成
ヒストグラムと累積多角形の作成
データの記述(中心の尺度:平均、中央値、最頻値、四分位数、不平等の指標)
データの記述(散らばりの尺度:分散と標準偏差,偏差値)
データの基準化
相関関係(点相関,相関表,相関図,相関係数,相関直線,相関係数の性質)
標本分布,総合演習問題
評価方法 授業への毎回の出席を基本とし,学期末に行う定期試験の点数による。出席回数が授業回数の3分の2以上ないと規則により「無資格」評価となる。
教科書
参考書
メッセージ 授業では、理解のために演習問題を適宜取り入れる予定である。その際に,関数電卓が必要である。なお,関数電卓は毎回持参すること。関数電卓は文教サービスで購入できる。
カテゴリー: 2009

宗教学

年度 2009
科目名 宗教学
教員名 山崎 裕子
授業概要 回心の問題は、宗教学のさまざまなテーマのうちの一つである。この授業では、初期キリスト教最大の教父アウグスティヌス(354-430)が、キリスト教徒になる過程を取り上げる。彼は、主著『告白』において、自身の精神遍歴を自伝的に書いており、その内容を考察する。
授業計画 1.アウグスティヌス
2.アウグスティヌスと『告白』
3.告白の意味内容
4.マニ教
5.懐疑論
6.悪の問題(1)
7.悪の問題(2)
8.アンブロシウスとの出会い
9.トッレ・レゲ(取って読みなさい)
10.回心後のアウグスティヌス
11.創造と悪
12.授業内容に関する質疑応答
13.予備日
評価方法 授業中に時々書いてもらう意見と学期末の試験によって評価する。毎回出席を取り(但し、出席点はない)、通算して3分の2以上出席している受講生のみ試験を受ける資格がある。
教科書
参考書
メッセージ アウグスティヌスは聖人であるが、私たちからかけ離れた存在ではなく、青年時代に悩み、迷った末に、自分の道を見出した人物である。彼の思索を追体験することにより、なぜ彼がそれほどにまで悩んだのか、共に考察していきたい。 授業は前に扱った内容を踏まえて毎回『告白』を読み進めていくので、欠席した場合には、取り上げた事柄を友人などから確認しておくことが望ましい。具体的なことのみならず抽象的なことをも考えることが好きな人、そして読書が好きな人に受講してもらいたい。
カテゴリー: 2009

栄養学各論実習

年度 2009
科目名 栄養学各論実習
教員名 庄司 フミ
授業概要 人は生まれてから一生を終えるまでに、心身共にさまざまな変化を遂げます。健康を維持していくためには各時期に適応する栄養のあり方、食生活の仕方を考える必要があります。ここではライフステージ(=人生の各時期:乳幼児期、学童期、青少年期、成人期、老年期)及びライフスタイル(=生活習慣)別の栄養の特性を理解し、必要なエネルギー量、各栄養素の質・量を設定できることを目指します。また、これを満たすための食品構成と実際の食事に展開する献立作成の方法を学びます。さらに、理論を食事管理に生かせる技術を習得するために調理実習と試食、評価も行います。
授業計画 1.概論(講義)
2.乳児期・離乳期の栄養特性(乳児期の調乳、離乳食の食事の与え方の実習)
3.幼児期の栄養特性(幼児期の食事と間食の与え方、保育所給食の献立作成と実習)
4.学童期の栄養特性と学校給食の基準について(学童期の食事と学校給食の献立作成と実習)
5.思春期の栄養特性(思春期の食事と弁当作成時の留意点、献立作成)
6.青年期の栄養特性について(スポーツ栄養を含む)
7.妊産婦・授乳婦の栄養管理について(献立作成と実習)
8.成人期の栄養管理(労働栄養を含む)
9.老年期の栄養特性(献立作成と実習)
10.栄養学各論実習全体のまとめ
11.レポート作成
学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 毎回の出席を基本とし、授業中の態度・活動を含めた出席点を30%とし、授業時(食品構成、献立、実習レポートなど)及び期末の課題レポート提出を70%の割合で評価する。提出物については、(1)期限(遅れた場合は減点、未提出は0点)(2)内容(課題作成法の理解、実習の感想及び考察の内容が適切であるか)の総合評価とする。
教科書
参考書
メッセージ まずは、毎回きちんと出席すること。理解できないところは溜め込まずなるべく早めに質問してください。質問しやすいように努力しますので、皆さんも努力して下さい。
カテゴリー: 2009

ドイツ語 I

年度 2009
科目名 ドイツ語 I
教員名 梶谷 雄二
授業概要 ドイツ語の入門編です。1.ビデオ鑑賞などによるドイツ事情の学習。2.数字、時間の言い方、日付けの言い方、挨拶の仕方などの会話練習。3.テキスト学習。文法説明はeラーニングの画面で説明を行い、テキストの練習問題、ネット上の練習問題などを行って、ドイツ語の文法をしっかりと身につけします。ときおり小テストを行うことがあります。文章読解は、私の出す課題を自主的にやっていただいて、私が添削をするという形で練習します。課題の提出がほぼ終わった時点で、文章の解説をします。ドイツ語の辞書が自由に引けるようになるためには、文法の知識が確実に身に付いていることが必要です。文章を読みながら、文法知識の応用力を高めていきましょう。以上の三つの点をポイントに授業を進めていきます。この授業は現在ドイツ語学習者に求められるものを全般的に身につけ、秋に行なわれる4級試験に合格できることも視野に入れて進めていきます。
授業計画 1A課 名前は? 文の仕組1
1A課 名前は? 動詞1
1A課 名前は? 練習問題
1B課 明日、ヒマ? 文の仕組2
1B課 明日、ヒマ? 動詞2
1B課 明日、ヒマ? 練習問題
2A課 私、ケーキ! 名詞
2A課 私、ケーキ! 冠詞
2A課 私、ケーキ! 練習問題
2B課 私の家族よ! 所有冠詞
2B課 私の家族よ! 否定冠詞
2B課 私の家族よ! 練習問題
中間試験
3A課 カッセルへ 動詞3
3A課 カッセルへ 動詞4
3A課 カッセルへ 練習問題
3B課 赤頭巾ちゃん 3格の用法
3B課 赤頭巾ちゃん 人称代名詞
3B課 赤頭巾ちゃん 練習問題
4A課 エルベ川 前置詞1
4A課 エルベ川 前置詞2
4A課 エルベ川 練習問題
4B課 電話するよ 助動詞
4B課 電話するよ 分離動詞
4B課 電話するよ 練習問題
期末試験
評価方法 定期試験の結果(40%)、小テストなど(20%)、出席(10%)、授業態度(10%)、随時行う発音テスト(20%) 以下は成績評価の基準です。AA:授業に積極的に参加し、内容を的確に理解し、独検4級に合格可能。A:授業に熱心に取り組み、理解・運用ともに充分である。 B:授業に参加しているが、内容の理解・運用がやや不足している。 C:授業に参加しているが、内容の理解・運用に不十分な点が多い。 D評価:授業参加が不十分で、内容が理解できていない。
教科書
参考書
メッセージ 決して厳しい授業にするつもりはありませんが、新たに外国語を学ぶことは決して容易ではありませんし、また、朝一番の授業なので毎回出席するのは大変ですが、ドイツ語を新しい外国語として知りたいという意欲を持って参加して欲しいと思っています。
カテゴリー: 2009

ハードウェア(E)

年度 2009
科目名 ハードウェア(E)
教員名 植村 明生
授業概要 総授業の前半では、コンピュータの最も基本的な原理・動作である1と0(あるいはHighとLow)の2値による論理的思考をもとに、ディジタル回路に必要な基礎知識と論理回路を構成する基本論理素子の論理式、真理値表、論理回路図を理解させ、基本的な考え方や手法について教授する。また、組合せ論理回路や順序論理回路などを解説する。総授業の後半では、それらを包含する応用としてのロボットを実際に組み立てる実習を行うことにより、計測・制御を含むハードウェアの全体像を学ぶ。
授業計画 ディジタル信号
数系1(2進数、10進数、16進数)
数系2(数系の基数変換と加減法)
数系3(補数を用いた減算)
情報のコード化(BCDコード)
基本論理回路
基本論理素子1(ANDゲート・ORゲート・NOTゲート・XORゲート・他)
基本論理素子2(各ゲートの論理式・真理値表・論理回路図)
論理代数(ベン図・ブール代数・加法標準形)
論理圧縮(カルノー図)
組合せ論理回路
符号変換回路(エンコーダ・デコーダ)
選択回路・比較回路(マルチプレクサ・コンパレータ)
算術演算回路(半加算器・全加算器)
順序論理回路
フリップフロップ(RS-FF・D-FF・JK-FF・T-FF)
教育用ロボット製作
教育用ロボットの製作(その1)
教育用ロボットの製作(その2)
教育用ロボットの製作(その3)
教育用ロボットの製作(その4)
教育用ロボットの製作(その5)
教育用ロボットの製作(その6)
教育用ロボットの製作(その7)
教育用ロボットの製作(その8)
評価方法 学期末のペーパーテストと、製作した教育用ロボットにおける評価点と共に、課題提出状況や授業中の小テストに基づく授業態度点、および出席点の3項目を総合して評価する。
教科書
参考書
メッセージ この授業では、ロボットを実際に製作するので、テキスト教科書代程度のロボット教材費が必要になります。製作実習では半田づけも行います。よって、集中力と根気が必要になります。本授業を機に「ものづくり」に興味を持っていただければ嬉しいですね。
カテゴリー: 2009

自然科学概論

年度 2009
科目名 自然科学概論
教員名 中村 恵理子
授業概要 自然科学は自然の成り立ちやしくみを科学的に理解していく学問である。授業では,近年,注目されている「地球温暖化問題」を取り上げて,地球環境を科学的な視点で捉えていく。地球上では,人間を含めさまざまな生き物たちがお互いに関係し合い,また,自然環境に適応して生態系を形成している。しかし,近年,増え続ける地球環境問題によって,この生態系が大きく崩れかけている。そこで,地球環境の基本的なしくみを学ぶとともに、地球温暖化によって地球が直面している現状を科学的に理解し、今後,私たちが地球の一員としてどう生きていくべきか考えていく。
授業計画 授業ガイダンス
自然科学とは?
地球環境問題とは?
さまざまな地球環境問題
解決への道筋~オゾン層破壊を例にして
地球温暖化問題
本当に暑くなっているのか?
温暖化はなぜ起こる?
1) 温暖化のしくみ
2) 二酸化炭素ガスの増加問題とは?
3) 森林の減少問題とは?
温暖化でどう変わる?
1) 地球における炭素循環
2) 崩れていく生態系のバランス
3) 人間社会への影響
私たちができることは何だろうか?
1) さまざまな温暖化対策
2) 日常生活における対策とは?
評価方法 毎回の出席を基本とし,授業中の活動(小テストおよび課題提出)を2割,定期試験を8割の割合で評価する。定期試験は記述式の問題を出題予定である。成績評価の基準は次のとおり。AA)授業内容を十分に理解し,試験の解答内容が特に優れている。A) 授業内容を十分に理解し,出題問題の意図に応じた解答が作成されている。B) 授業内容を理解しているが,解答内容がやや不足である。C) 授業内容の理解度がやや不足し解答内容について若干の難点がある。D) 授業内容の理解度が不足し,出題意図に応じた解答ができていない。
教科書
参考書
メッセージ 近年,「地球温暖化」という言葉はマスコミでも頻繁に取り上げられ,私たちの日常生活に浸透しつつある。しかし,一体、どのような問題か、または、何が問題なのか、皆さんは知っているだろうか?授業では,地球温暖化問題を通じ,地球の成り立ちや地球環境のしくみを学び,私たちも地球の一員であることを再認識してもらいたい。そして,その知識を生かし,現実に抱える環境問題にどのように対処していくべきなのか,一人一人がしっかりとした意見を言えるようになってもらいたい。なお,この授業では,高校までの生物の知識を必要とするが,随時,基礎的な内容も説明しながら進めていく。少しでも関心のある学生にはぜひ受講してもらいたい。
カテゴリー: 2009

偏微分・重積分

年度 2009
科目名 偏微分・重積分
教員名 鈴木 昇一
授業概要 2変数以上の関数を微分したり,積分したりするのは,1変数の関数の微分,積分よりも途方もなく難しくなる.多数の概念,幾何学的描像が次々と登場する.現象の描写,解析に不可欠な道具である.本授業では,諸例を交え,多変数解析学,ベクトル解析学,微分幾何学,リーマン幾何学,微分可能多様体論,外微分形式論の基礎が説明される. コンピュータ・グラフィクス,ゲームの数学,マルティメディア情報処理の基礎としても,意味がある.
授業計画 1.偏微分の合成則
2.全微分 方向微分 接平面 法線ベクトル
3.重積分の積分順序の交換 多変数関数の極大・極小の求め方 ヘッシアン ヤコビアン
4.線積分 面積分 ガウスの定理
5.グリーンの定理 ストークスの定理
6.ラクランジユの未定乗数法
学期授業予定回数と必ずしも一致するものではありません.
評価方法 ペーパテスト・レポート・出席状況を総合的に評価する.
教科書
参考書
メッセージ 世の中の現象を分析する時には,多変数の関数を必然的に取り扱わなければならない.1変数の関数を微分したり,積分したりするのと異なり,多変数の関数を微分・積分するとき,様々な特異な面が現れる.目が覚め,新しい見方ができるように,できるようになる.
カテゴリー: 2009

ミクロ経済学

年度 2009
科目名 ミクロ経済学
教員名 鳥居 昭夫
授業概要 ミクロ経済学では限られた資源(資本、労働、原材料など)をいかに効率的に市場で配分するかについてのメカニズムを学ぶ。ミクロ経済学で用いられる基本的概念、分析ツールの習得を通じて、現実の経済で生じているさまざまな問題を理解する。
授業計画 イントロダクション(ミクロ経済学で何を学ぶか)
企業の最大化行動、売上と限界収入
費用の表し方と限界費用・平均費用
利潤最大化、市場の需要と個別企業への需要、供給関数
競争均衡と独占
消費者余剰・生産者余剰・デッドウェイト・ロス
需要の価格弾力性と長期均衡
非協力ゲームの表わし方
ゲームの解き方 I :支配する戦略の発見と囚人のジレンマ
ゲームの解き方 II :後ろから解く(バックワード・インダクション)
ゲームの解き方 III :ナッシュ均衡
サブゲーム完全均衡と繰り返しゲーム
不完備情報ゲーム
完全ベイジアン均衡
評価方法 期末試験による(80点)。出席点を加味する(20点)。
教科書
参考書
メッセージ 3年次に産業組織論、ネットワーク産業論を履修する予定の学生は必ず履修すること。
カテゴリー: 2009

経営学

年度 2009
科目名 経営学
教員名 坪井 順一
授業概要 講義の目的は、経営とは何かを考えてもらうことにある。そのために、企業活動の結果である商品を題材として企業活動を知ってもらいたい。身近にある商品が、どのようにして作られ、流通し、価格が決定されているかを知ることで、企業とは何かを考えてもらいたい。実際の様々な商品を例に取り、授業を進めていく。入門として、経営学に関心を持ってくれるような授業にしたい。
授業計画 身の回りの商品の実像(1)
身の回りの商品の実像(2)
労働・技術の意味
経済・経営の意味
経営の概念と企業の概念
資本の運動について
労働力の商品化について
企業の形態と会社の設立
大企業と中小企業
株式会社の機関
コ-ポレ-ト・ガバナンスについて
委員会設置会社と監査役設置会社
近代化と日本的経営
評価方法 試験結果と出席点を考慮して決定する。
教科書
参考書
メッセージ 身近な商品の実像を知ることで、商品に対する意識が変わってくると思う。「知ること」によって、何をどのように考えるかは皆さん次第である。
カテゴリー: 2009

現代社会と環境

年度 2009
科目名 現代社会と環境
教員名 藤井 美文
授業概要 この授業では、現代社会において環境が大きなテーマになってきた背景を産業革命以降の産業社会の発展の中で議論するとともに、現代社会と環境のかかわりを、経済・市場と環境、社会・意志決定と環境、国際関係と環境といった視点から議論する中で、日常生活と環境問題をより具体的に考える。
授業計画 産業革命と現代社会の登場
大量生産、アメリカンシステムの登場
フォードシステムと大量生産・消費社会のメカニズム
産業社会とエネルギー
環境問題の登場
環境問題の歴史(産業公害)
都市公害と地球規模の環境問題
現代の環境問題とは?
環境問題と経済発展
経済とエネルギー・環境
環境クズネッツ曲線
現代社会における経済とエネルギー・経済の結びつき
環境問題と社会・意志決定
レイチェルカーソンと環境アセスメント
リスク社会
市民社会と環境
環境問題と国際関係
グローバリゼーションと環境問題
国際関係における環境問題
日常生活と環境問題
日常生活と環境改善1
日常生活と環境改善2
評価方法 出席と課題、試験を総合して評価する。
教科書
参考書
メッセージ 環境問題をできる限り日常生活に投影して、環境問題にどのように関わっていけるかを考えたい。
カテゴリー: 2009