放送論 I

年度 2009
科目名 放送論 I
教員名 竹林 紀雄
授業概要 今、放送産業の市場規模は四兆円を突破し、放送と通信の連携、放送のデジタル化によって、放送業界は大きな変革の時を迎えています。さらに今後も、モバイル化、ユビキタス化の進展と相まって、放送メディアがさらに多様化し、発展していくことは想像に難くありません。デジタル技術による放送サービスと通信サービスの連携がさらに進めば、画期的な新サービスが提供され、新たに莫大な規模の市場が創造されるであろうと考えられています。この授業では、放送に関わるテクノロジーを踏まえて、放送業界を取り巻く課題や現状を考察すると共に、放送の未来を展望してみたいと思います。
授業計画 放送業界の構造 I
~放送メディアの市場規模とメディア別視聴者数が意味するもの、テレビ局の広告収入の構造(タイム放送料、スポット放送料、番組収入)~
放送業界の構造 II
~系列ネットワーク(キー局とローカル局)のキャッシュフロー~
放送業界の構造 II
~民放と新聞社の関係、番組制作会社の現状と課題~
デジタル化と放送サービスの新展開 I
~デジタル化のメリット、データ放送と双方向サービスの課題と可能性~
デジタル化と放送サービスの新展開 II
~ワンセグ放送の可能性、プラットフォームの役割~
デジタル時代のテレビとインターネットの関係
~デジタルデバイドとSTBの問題、IP方式によるコンテンツ再送信~
多様化する映像コンテンツの視聴方法
~タイムシフト視聴(オンデマンド、サーバー型)、ロケーションフリーTV~
ペイ・テレビの現状と今後の展開
~CS放送の広告収入、専門チャンネル局と地上波局の編成の違い~
地震大国・日本の災害時放送の可能性
~地上波、衛星派、モバイル放送の新展開~
多メディア・多チャンネル時代の映像コンテンツ市場の新展開
~マルチウィンドウリリース戦略、110度CS放送の課題~
多メディア・多チャンネル時代の映像コンテンツ市場の新展開
~コンテンツ属性情報「メタデータ」とは、地上波との組み方~
次世代の超高精細映像がもたらすものとは
~4K、スーパーハイビジョンと通信の連携が生む新サービス~
デジタル時代の放送秩序 I
~放送事業の行政・監督について、マスメディア集中排除原則とは~
デジタル時代の放送秩序 II
~放送番組に含まれる著作権、その課題と展望~
評価方法 定期試験と小リポートにより評価します。ただし、出席状況と授業態度によって20%の範囲で加減します。
教科書
参考書
メッセージ この授業では、最新の放送業界事情を踏まえて、デジタル技術が放送をどのように変えていくのかを学びます。人々の社会生活に多大な影響を与え続けている〝テレビ〟が今後どのような展開を示すのか。これは皆さんが卒業後にどのような分野に進んだとしても重要です。
カテゴリー: 2009

情報化社会(K)

年度 2009
科目名 情報化社会(K)
教員名 岩本 純
授業概要 まず、今日我々が生きている情報化社会を、未来論であった1970年代まで遡り、社会論の系譜を検討する。次いで、情報技術が、企業の組織・階層構造や、そこで働く人々の仕事内容や働き方、働く意味等に、いかなる影響と変化を与えているかを考える。コンピュータの商用利用が始まってから、40年あまりが経過したが、工場労働(ブルーカラーの仕事)と異なって、オフィス労働(ホワイトカラーの仕事)への影響は、近年までその範囲が限定されてきた。1990年代に入って、ようやく小型機を軸とした分散処理方式が、高度化した情報通信技術と結合し、本格化の時期を迎えた。長期の景気低迷、国際的経済環境の変化、少子化・高齢化等による労働力構成の変化等とあいまって、オフィスの事務系業務の情報化が進展してきた。
授業計画 情報とは何か:情報の概念
情報化社会論の系譜
脱工業化社会論以前:産業社会論・大衆社会論
未来論としての情報化社会論
脱工業化社会論から情報化社会論へ
技術革新と情報技術
ビジネス・オートメーション
オフィス・オートメーション
エンジニアリング・エンジニア・テクニシャン
量的情報と質的情報
組織構造とその変化:組織・コミュニケーションの類型
階層構造とその変化:1.中間管理職
階層構造とその変化:2.人的資源管理と評価
多様な働き方(就業形態の多様化)
評価方法 授業中のミニテストおよび定期試験
教科書
参考書
メッセージ
カテゴリー: 2009

キャリア研究C

年度 2009
科目名 キャリア研究C
教員名 小林 信武
授業概要 キャリアとは、仕事を通して築いていく人生行路です。職業を選択し職務能力を向上させ生きがいを見出していくことは人生の最重要課題です。人生経験の少ない若者には、「どのような職業を選び如何に能力を向上させていくべきか?」で悩みを抱えるものが少なくない。
本授業では、(1)人生におけるキャリアの位置付け(2)時代の変遷を軸に、社会、職業の実際と課題(3)求められる能力を理解させる。これを受けて、受講生に自己分析に基づいたキャリアデザインをさせる。情報学部生の特性も考慮する。
実施には、eラーニングを活用し受講生に課題を与え考え記述させる。また、放送メディアを活用することにより実際の企業活動の実態も理解させる。
授業計画 キャリア研究とは?
授業の目的、進め方のオリエンテーション
人生とキャリア
人生の特徴とキャリアの位置付け、キャリア形成の諸問題について解説
自分とは?
自分を知ることは出発点、これまでの自分を振り返りこれからの自分を考えよう。
将来の自分とキャリア
キャリアの選択は、「自分に適した職業を選ぶ」と「社会が必要とする職業に適した人を選ぶ」のマッチングです。雇用形態の変化や現状も示す。
時代を知ろう
キャリアはその時代によって大きな影響を受け変遷する。これまでの半世紀の変化と今後の半世紀を考える。
社会を知ろう
社会と人の関係、ビジネス社会の実際について解説する。
職業を知ろう
“職業とは?”はキャリア研究の中心課題。業界や業態、職種を解説。
キャリアと基本能力
キャリアの前提になる自我の確立、基礎力について述べる。
大学時代を如何に過ごすか?
大学時代は社会人になる準備期間。如何に過ごすかが人生をキャリアを左右する。
キャリアパスと能力開発
キャリアパスとそれに必要な基本能力、専門能力の開発について解説。
キャリアデザインをしてみよう
自己分析、興味を持つ業種と職務、基本能力を踏まえ、キャリアデザインさせる。
情報学部生のキャリアデザイン
情報学部生としての特性や優位性を理解させる。
持続的なキャリアアップのために
キャリアは一生の問題、時代や状況の変化の中での対処について解説。
社会とビジネスの実相
テレビ放送番組「企業の履歴書」を放映し、各企業の経営者の経営理念、働く人の生きがい、苦労などを理解させる。各回の授業に組み込む。
評価方法 毎回の出席を基本としアンケート回答を含めた出席点で35%、キャリアデザイン関連の課題で25%、3回予定している課題レポートを40%の割合で評価する。
ただし、成績評価の基準は次の通り。AA)理解度が高く、自己の意見が明確である、A)理解度あるいは意見のいずれかが普通、B)理解度、意見のいずれも普通、C)理解度、意見が不十分、D)理解できていない、また自己の意見が不明
教科書
参考書
メッセージ キャリア形成は、就職という狭い目的でなく一生の課題です。また、個人個人で異なるものです。キャリア“研究”の名の通り、受講生と教官の双方向コミュニケーションで意義のある授業にしよう。
カテゴリー: 2009

社会観の流れ

年度 2009
科目名 社会観の流れ
教員名 友安 弘
授業概要 ●紀元前から今日まで,西洋・東洋にわたる種々の社会観を辿っていく.多くの優れた思想家たちの思考を追体験して,現代世界と日本社会を見る目を養い,同時に自分自身を見つめることを目的とする.●社会思想史という限られた領域にとらわれず,哲学・心理学・宗教学・美術・経済学など範囲を広げて共に考えていく.
授業計画 「社会思想」に対する視座
日本における「自然法」や「社会契約」に対する意識・・・ホッブス,ロック,ルソー
日本における「社会」(1)・・・「社会」と「世間」・・・和辻哲郎と人間,「間柄的存在としての人間」
日本における「社会」(2)・・・対人恐怖症と「間」
プラトン登場の背景(1)・・・古代ギリシア概観
プラトン登場の背景(2)・・・古代ギリシア思想
プラトン登場の背景(3)・・・アテネの荒廃とプラトン・・・詩人の排斥,ホメロス批判,民主主義批判
オングとプラトン・・・歴史の発展段階説(オング,コント,モーガン,ドイツ歴史学派,エンゲルス,マルクス,ヒックス,ロストウ,リースマン,クラーク,ダニエル・ベル)
『国家』の概略,正義
イデア論・・・洞窟の喩え,太陽の喩え,線分の喩え
国家論・・・3種の型の人間,3つの階級による組織,国家と4つの徳,魂の3つの部分と4つの徳,鉄人政治,政治形態の変化
B.ラッセルとプラトン批判
K.ポパーとプラトン批判
F.A.ハイエクと自由主義
F.ニーチェとプラトン
ショーペンハウアーと古代インド思想
M.ハイデガーとプラトン
ヨーロッパ中世とロマネスク美術・・・新プラトン主義
ヨーロッパ・ルネサンスと遠近法
遠近法と日本・・・中国の画法と日本の画法,日本の絵画の画面構成
日本の文化(道教,神仙思想,山岳信仰,神,神楽,能)
評価方法 ●テスト及び出席状況.●古今及び西洋・東洋における社会観に関する基礎的な知識を習得すること.
教科書
参考書
メッセージ 社会についての認識は,同時に自分自身とは何かという問題とかかわりがあることを理解してもらいたい.
カテゴリー: 2009

Webページ作成

年度 2009
科目名 Webページ作成
教員名 金 必中
授業概要 インターネット環境の整備と進展によって、情報ネットワーク社会がより一層身近に感じられるようになっているが、その情報ネットワーク社会は今後もさらに進展し、個人や組織の活動に多大な影響を与えると考えられる。そのような環境においては、インターネットを上手く利用し情報収集することはいうまでもなく、インターネットを通じて自分の方から情報や意見を発信し情報交換を行うことも非常に大切である。したがって、本授業は、講義と実習を通じて、Webページの仕組みを理解し、専門ソフトウェアの力を借りることなく自分のWebページを作成し公開することを、目標としている。
授業計画 授業ガイダンス
WebページとHTMLの仕組み
HTMLテキストの作成と修飾
色の作り方と配色
画像データの処理と掲載
図形処理
表組の作成
URLの仕組みとリンク
フレームの設定
スタイルシート(CSS)
JavaScript
Webページの設計と作成
Webページの公開と運営
発表会
※ 学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 毎回の出席を基本とし、授業中の活動を含めた出席点を40%、課題やレポートを20%、自分のWebページの作成を40%の割合で評価する。ただし、成績評価は次のとおり。AA) 形式に不備が無く内容が特に優れている、A) 形式に不備が無く内容が良い、B) 形式は満たしているが内容がやや不足している、C) 形式・内容ともに若干の難点がある、D) 課題をこなせていない。
教科書
参考書
メッセージ 本授業の履修には、「コンピュータ基礎演習」習得に相当する知識を必要とする。
カテゴリー: 2009

マーケティング・コミュニケーション論

年度 2009
科目名 マーケティング・コミュニケーション論
教員名 横内 清光
授業概要 マーケティング・コミュニケーションとは、広い意味では広告の表現活動全般を意味する。しかし本講座では、主として「商品広告」の分野、その中でも「ブランド理論」に特定したい。最新の広告活動は、マーケティングとコミュニケーションの両分野の理論変革ともに、I T 革命の影響下にあり、商品戦略・情報戦略・販売戦略が統合化された、グローバルでスピーディーな展開が要求されている。本講はこれからの企業経営を左右すると云われる「ブランド戦略」を学ぶことで、企業のマーケティング傾向を探る。教科書には定評ある「ブランドー価値の創造ー」=石井淳蔵著を選び、平明で分かりやすいマーケティング・コミュニケーションの講座としたい。
授業計画 マーケティングの革命=IMC(ブランドが重要になった理由)
いまなぜ、日本企業でも「ブランド」が注目されているのか。ブランド理論の導入を行う。
広告活動の変容=4Pから4Cへ(商品設計からコミュニケーション活動まで)
「クルマは造るより売る方が難しい」と言った社長がいた。消費者側からの発想が大切な時代。
関係づくりの市場活動(生活者を巻き込んで行く技術)
顧客とどんな関係を結ぶか。強いブランドには「伝導師」がいる。
ブランド・ビルディングの要請(ブランドとは何か)
グリコ「ポッキー」の開発歴史を学ぶ。名前=ブランドこそ、その商品の将来を決める。
ブランド・コミュニケーション(ブランドを創る側の熱意)
イッセイ三宅のブランドづくりから、モード(流行)と商品の関係を探る。
広告表現とブランドイメージの関係(ブランド価値を高めるコミュニケーション活動)
コカコーラの珍事件。みんなが「この味がいい」と言ったのに、変えることができなかった。
ブランドの4タイプ。(名前の付け方には法則性がある)
技術軸と使用機能軸で位置づけた4タイプのブランド。そこから戦略・組織も見えてくる。
ブランド・アイデンティティの理論(なにがアイデンティティになるのか)
ブランド・アイデンティティの三角形理論から見た、「そのブランドらしさ」。
企業戦略としてのブランド資産(ブランド・エクイティという考え方)
例えば松下電気産業は「パナソニック」と社名を変えた。どうして? これは損なのか得なのか。
価値を作り出すイメージ戦略(広告以外のブランド戦略)
Webによって、ブランド戦略はどう変わってくるのか。口コミの力は効果が高い。
ブランドのメッセージ効果(最近の広告事例から)
トヨタの「レクサス」キャンペーン。アメリカの事例、日本での事例。その違いは?
コーポレート・コミュニケーションへの展開(複数ブランドから企業ブランドへ)
最近のケースから、コーポレート・ブランドを重要視し始めた理由を探る。
ブランド・イメージの危うさ(鮮度管理とブランドの永続性)
定番とレア。長生きすさせるためのブランド強化戦略。ブランドは永遠です。
切れ目のない顧客との関係づくり。社内組織はどのように対応すればいいのか。
ブランド。マーケティング対応の組織とは?
ブランド広告と販売促進型広告の相克について。
売上確保をしながらブランドを育てていくことに矛盾はないのか?ブランド価値とは結局なんなのか?
評価方法 記述式の期末試験で学習内容と思考力を評価する。出席点は10%の範囲内で総合評価に加算。
教科書
参考書
メッセージ みなさんが興味を持つ「ブランド」とは、いったい何者なのでしょう。マーケティングとブランドとの関係を解明することで、これからのマーケティング・コミュニケーションの本質が見えてきます。「コーポレート・コミュニケーション論」も併せて受講することを勧めます。
カテゴリー: 2009

基礎英語表現A

年度 2009
科目名 基礎英語表現A
教員名 原田・江連
授業概要 英語基礎表現Aの目的は英語を実際に使いながら英語での会話コミュニケーションを楽しみ、自信を深めることにあります。クラスでは、自分について、自分の普段の生活について英語で楽しく会話をしていきます。英語に自信がなくても心配ありません。英語が苦手な人でも大丈夫です。教師やテキストが英会話を楽しめるように優しくガイドします。このクラスでは英語を使うことにより英語学習を進めていきます。このクラスのキーワードは「楽しむ」ということです。
授業計画 前期は会話と文法をバランスよく学びます。前半(火曜日)では、英語の基礎事項、とりわけ動詞を中心とした英語の文の構造を理解し、実際のコミュニケーションで使えるようにします。授業では特に円滑なコミュニケーションに必要な事項を絞って重点的に練習していきます。実際に使われた例を映像や音声教材から学び実践します。授業の後半(金曜日)では、会話に役立つ表現を使ってクラスの人と会話をします。また、みなさんが英語をもっと好きになるよう、英語の映画・アニメ・マンガを観たり、読んだりしながら、英語の世界を楽しみます。授業の内容は以下の通りです。
1.授業ガイダンス
2.自己紹介;英語のしくみ、肯定文・否定文・疑問文
3.幼少時代;文型1
4.住まい;文型2
5.日常生活;時制1 (現在・過去・未来形)
6.休日;時制2 (完了形・進行形)
7.食生活;中間考査
8.健康;助動詞1
9.通学;助動詞2
10.学校;受動態
11.アルバイト;動名詞・不定詞1
12.読書;動名詞・不定詞2
13.音楽;分詞
14.期末考査
評価方法 AA)授業に積極的に参加・貢献し、小テスト、中間・期末考査で90%以上の点数を獲得した A)授業に積極的に参加・貢献し、小テスト、中間・期末考査で80%以上の点数を獲得した B)授業に参加・貢献し、小テスト、中間・期末考査で70%以上の点数を獲得した C)授業への参加・貢献がややとぼしいが、小テスト、中間・期末考査で、60%以上の点数を獲得した D)授業への参加がとぼしく、小テストや定期考査の点数も60%未満である
教科書
参考書
メッセージ 国際共通語である英語を駆使できることの意義は計り知れません。積極的に授業に参加して、英語を受信・発信するために必要な基礎力(文法・語彙・表現力・聴解力)を身につけてください。みなさんが楽しみながら英語力を伸ばすことができる授業を目指しますので一緒にがんばりましょう。
カテゴリー: 2009

外国史B

年度 2009
科目名 外国史B
教員名 尾崎 修治
授業概要 二〇世紀の「三十年戦争」ともいわれる第一次世界大戦と第二次世界大戦の惨禍は、ヨーロッパ社会に衝撃を与え、その後のヨーロッパの社会、国際政治での取り組みに大きな影響を及ぼしました。二度にわたって大戦争を生じさせてしまった当時のヨーロッパ社会の問題点、そして二〇世紀後半の「戦後」の国際社会はどのように変わっていったのか、ヨーロッパ諸国を中心にアメリカ合衆国やソ連などを視野に入れて考察を行ないます。
授業計画 十九世紀末のヨーロッパ社会
欧米諸国の帝国主義
第一次世界大戦の勃発
総力戦
社会主義国家ソ連の誕生
アメリカの参戦と大戦の終結
ヴェルサイユ講和条約とドイツ
アメリカの大衆消費社会
世界恐慌とナチズムの台頭
ナチ体制下のドイツ国民
第二次世界大戦とホロコースト
東西冷戦のはじまり
評価方法 3分の2以上の出席が、単位取得の前提です。評価は、学期末の試験の点数を基準とし、出席状況に応じて加点、減点をします。
教科書
参考書
メッセージ 歴史に対する自分なりの「問い」をつかんだり、今の社会への問題意識を明確にしていくことが、将来教職などで自分からメッセージを発するようになったときの支えになります。興味を感じたテーマから、関連文献にも積極的に取組んでください。
カテゴリー: 2009

知的財産管理

年度 2009
科目名 知的財産管理
教員名 中川 淨宗
授業概要 本講義は、主として、著作権法、特許法、実用新案法、意匠法、商標法、そして不正競争防止法からなるいわゆる知的財産法を初めて学ぶ学生を対象としています。本講義の目的は、個々の知的財産権を取得するためのそれぞれの要件と手続、取得した知的財産権の効力とその効力が制限される場合、知的財産権の侵害の態様とその救済、そして知的財産に関する不正な競争を防止する不正競争防止法について基本的な理解を得るとともに、知的財産を管理する手法を学習することにあります。
本講義では、知的財産そしてそれを管理することが単に重要であるというだけでなく、知的財産法制度自体がどのようになっているのか、その詳細を学び理解することにより、知的財産管理についての学習を将来への糧とするとともに、これからの知的財産管理のあり方について一緒に考えていきたいと思います。
授業計画 【知的財産法全体】 本講義の目的・概要、講義の進め方、成績評価方法、知的財産法の体系
【著作権管理(1)】 著作物の要件、著作物の種類、著作者
【著作権管理(2)】 著作権の効力
【著作権管理(3)】 著作隣接権、著作権の制限、著作権の消滅
【著作権管理(4)】 他人の著作物の利用、著作権の侵害と救済、パブリシティ権
【特許権管理(1)】 特許を取得するための要件
【特許権管理(2)】 特許を取得するための手続、特許権の効力と制限、特許権の消滅
【特許権管理(3)・実用新案権管理】 他人の特許発明の利用、特許権の侵害、実用新案権の概要
【意匠権管理(1)】 意匠権を取得するための要件と手続
【意匠権管理(2)・商標権管理(1)】 意匠権の侵害と救済、特殊な意匠、商標権の概要
【商標権管理(2)】 商標権を取得するための要件と手続
【商標権管理(3)】 商標権の効力と制限、商標権の消滅、商標権の侵害と救済
【不正競争防止法】 不正競争防止法が保護する知的財産の管理
評価方法 全体的な評価方法及び評価の割合としては、期末試験60%、講義に取組む姿勢20%、レポート10%、及び出席状況10%で評価を行います。
【1.期末試験】 期末試験の出題範囲は講義の全内容から出題します。しっかりと復習して臨んで下さい。
【2.講義に取組む姿勢】 積極的に発言する姿勢等を評価します。私語並びに居眠り等の講義への取組み姿勢が不真面目な受講者については、他の受講者の迷惑になるので、退出等して頂きます。
【3.レポート】 全日程の半ば頃に、知的財産に関する訴訟の判決文を簡単にまとめた教材を用意します。この教材を読み自らの見解を述べるレポートを課します。
【4.出席状況】 欠席は、就職活動等の理由の如何を問わず、欠席として扱います。欠席の多い受講者は単位の取得が困難になるので、十分に注意して下さい。
教科書
参考書
メッセージ 【1.教材】 講義は、講義の際に配布するプリントとテキストを用いて展開していきます。配布するプリントはファイルを行い、毎回、持参して下さい。使用書についても、毎回、使用しますので、持参して下さい。
【2.質問】 講義の内容に関する事項であれば、講義中でも積極的に質問して下さい。講義の内容以外でも、知的財産権に関することであれば、講義の前後の休憩時間等いつでも質問して下さい。
【3.必要となる知識等】 本講義を受講するにあたり、特に必須の予備知識等が求められることはありません。知的財産法そして知的財産管理への関心の高さだけあれば十分です。
カテゴリー: 2009

卒業研究

年度 2009
科目名 卒業研究
教員名 下平 丕作士
授業概要 (1)概要:本ゼミでは、情報技術の利用の現状と人間・産業・社会に及ぼしている影響について調べ、その問題点はなにか、今後どのように利用・活用していったらよいかについて研究する。対象とする分野は、コンピュータ技術、情報通信ネットワーク、画像処理、画像圧縮、人工知能、知能ロボットなどである。(2)目標:興味を持った分野の利用状況を調べ、問題点について自分の意見を加えて論文をまとめる。または、システムの制作・開発を行ってもよい。(3)背景・重要性:今日、コンピュータと情報ネットワークの利用の進展は、情報の処理と伝達のスピードの飛躍的な向上をもたらし、ディジタル革命といわれる産業革命に匹敵するような影響を人間・産業・社会に及ぼしつつある。しかしながら、日本は情報技術の開発は世界でも一流であるが、その利用はアメリカなどに比べてはるかに遅れている。企業活動や個人生活の効率や利便性を向上させるために、情報技術をどのように利用・活用したらよいか、新しいアイデアをだすことが求められている。一方、情報技術の普及は様々な恩恵をもたらすと同時に、様々な弊害ももたらしている。したがって、情報技術の習得と併せて、その利用方法を研究することはきわめて重要である。
授業計画 (1)概要説明
情報技術の利用・活用法の研究の重要性と研究の進め方について説明する。
(2)論文作成
各人が興味を持っている分野の情報技術について研究テーマを選定し、研究方針を定めて目標規定文を作成しつつ、文献調査と考察を行い、レポートとしてまとめる。または、システムの制作・開発を行う。
(3)卒業後の進路
参考となる図書や資料の紹介を行い、進路を決めるためのアドバイスを行う。
評価方法 論文の内容による。または、制作・開発した成果物の内容による。
教科書
参考書
メッセージ 学校教育では、講義を聞いて教えられた知識や技術を覚えることが主になっている。しかし、社会にでて必要となるのは、自ら問題点を発掘し、それについて調べ、その改善・解決方法を考案・開発し、説得力のある文書としてまとめ、発表できる能力である。ゼミでは、そのためのノウハウが習得できるようにしたい。単なる技術者ではなく、将来管理者・経営者になることを目指す人に向いている。
カテゴリー: 2009