学園祭も終わり湘南キャンパスでは秋の気配が色濃くなりました。
特に図書館の前に1列に立ち並んでいる樹木の紅葉は目を奪われてしまうほど鮮やかです。ヨーロッパの街並みを再現したような校舎とマッチして、思わず日常を忘れてしまいそうですね。
さて、この樹木の名前をご存知でしょうか。
名前はモミジバフウ(紅葉葉楓)です。
モミジとありますので、モミジの仲間かと思ってしまいますが、モミジはムクロジ科カエデ(楓)属で、モミジバフウはフウ(楓)科フウ(楓)属の仲間です。
モミジバフウは、葉の形が5つから7つに切れていて日本のモミジの形に似ているために、この名が付きました。
「楓」は音読みは「フウ」で、訓読みは「カエデ」です。
| 分類 | 代表的樹木 |
| フウ(楓)科フウ(楓)属 | フウ |
| タイワンフウ | |
| モミジバフウ | |
| ムクロジ科カエデ(楓)属 | イロハモミジ |
| ヤマモミジ | |
| サトウカエデ |
日本へ渡来したのは大正から昭和初期で、アメリカ庭園協会から寄贈されました。
紅葉の美しさは庭木の中でも際立ちます。
紅葉が進むにつれ、緑→オレンジ→赤→紫などと葉色が変化していき、紅葉のグラデーションを楽しむことができます。
また雌雄同株で同じ木にそれぞれの花が咲き、雌花は秋になると非常に特徴のあるトゲトゲしたボール状になった果実となります。
形が面白いので、クリスマスリースなどによく使われているようです。
いつかどこかで、モミジバフウを見かけることがあるでしょう。
その時は湘南キャンパスを思い出してください。
参考文献

