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12/8(木)情報学部メディア表現学科 特別講義『映画、その官能的カタルシス』開講のお知らせ 特別講師:女優 秋吉久美子 先生

12/8(火)、情報学部メディア表現学科におきまして、50年以上にわたって映画の第一線で活躍を続けられている女優・秋吉久美子先生を招聘し、特別講義『映画、その官能的カタルシス』を開講します。

 

特別講義『映画、その官能的カタルシス』

秋 吉 久 美 子 先生(あきよし くみこ)

 

【 日時 】 128日(木)3時限目13101440 

【 開講科目 】「映画史」(担当教員: 竹林紀雄 教授)

【 形式 】 オンライン※リアルタイム

【 聴講対象 】 情報学部の学生に公開

 

■講義概要

俳優は感情の巧みな翻訳者ではなく、映画はストーリー テーラーではない。求めるものは、観客と俳優、そして、制作サイドの意図するものが圧倒的共感を持って、上映時間をエネルギーで満たすこと。美術、音楽、が、編集のリズムと共に、躍動感で観客に迫り、俳優と観客のボーダー ラインが、いつしかなくなり、融合された共感を通して、カタルシスの現場となることと信じる。これは一女優、秋吉久美子の、演技に対する真摯な思いである。 (秋吉久美子)

 

■担当教員のコメント

日本の映画界は1950年代にはハリウッドにも劣らない映画制作能力を持ちエンターメインとしての地位を確立させた。ところがテレビの普及が日本映画を衰退させた。50年代に11億人いた映画の入場者数だったが、70年代には2億人を割っている。このような背景のなかで彗星のごとく現れたのが、女優・秋吉久美子だ。74年公開の 「赤ちょうちん」、「妹」、「バージンブルース」は当時の大学生や若者に圧倒的に支持された。このことは日本映画が新しいフェーズに入っていく一つのきっかけとなった。その後も秋吉久美子の自由な発想と独創的な演技は日本映画が新しい表現を切り拓いていくことに大きな貢献を果たした。 (竹林紀雄 教授)

 

秋吉久美子.jpg

■秋吉久美子 先生

【 プロフィール 】

1972年 女優デビュー。

1973年 「十六歳の戦争」で初主演

 1974年 「赤ちょうちん」、「妹」、「バージンブルース」(11回ゴールデンアロー映画新人賞、プロデューサー協会新人賞)

1976年 「さらば夏の光よ」、「あにいもうと」(19回ブルーリボン賞主演女優賞、第1回報知映画賞主演女優賞、第31回毎日映画コンクール女優演技賞)、「晩夏」アジア映画賞主演女優賞、「下町のおんな 風子」文部省芸術選奨放送部門新人賞

1977年 「男はつらいよ寅次郎物語」(日刊スポーツ映画大賞助演女優賞)

1989年 「異人たちとの夏」(第62回キネマ旬報賞助演女優賞、第44回毎日映画コンクール女優助演賞、第31回ブルーリボン賞助演女優賞、第13回くまもと映画祭女優賞)

1990年  「誘惑者」(国際評論家賞、東京国際映画祭さくらシルバー賞)

1995年  「深い河」(モントリオール映画祭作品賞、第19回山路ふみ子映画賞女優賞、第5回日本映画評論家賞女優賞、第19回日本アカデミー賞優秀主演女優賞)

2005年 「透光の樹」(第14回日本映画評論家賞主演女優賞)

2013年 『「わたし」の人生(みち)我が命のタンゴ』(モナコ国際映画祭主演女優賞)

等、国内外の映画賞を数多く受賞。

以来、50年以上にわたって映画の第一線で活躍している。

早稲田大学大学院修士課程修了。

 

■聴講希望・問い合わせ

 情報学部メディア表現学科 竹林紀雄 教授

 メール:noritake@bunkyo.ac.jp

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