コミュニケーション研究4(国際)~国際化とコミュニケーション
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科部
授業の目標・概要
現代日本社会で進行する国際化や、世界的に展開するボーダレス化など、国際的な社会の動きのなかで、新たに芽生えつつある多様な文化現象について、異文化コミュニケーション論や社会学、メディア論などの観点から学びます。
授業のスケジュール
以下のようなテーマを設定して、具体的な文化現象を取り上げながら、解説していきます。みなさんの関心に基づいて、授業時間に議論をしたり、実際に分析を行ったりする場合もあります。
1. 日本の国際化と在日外国人とのコミュニケーション
日本の国際化の歴史を概観し、現代社会における国際化の諸問題について議論した後、インタビュー技法や社会調査によるデータを用いながら、在日外国人との対人コミュニケーションや、異なる文化的背景を持った人とのコミュニケーションについて考察していきます。
2. マス・メディアの中の異文化イメージ
文化的多様性についての理論を概観し、メディア・イメージについて科学的に、また、批判的に研究する一つの手法である内容分析手法やその成果について学びます。その後、日本における外国人イメージや、外国のメディアにおける日本のイメージなど、メディアの中の異文化イメージについて、新聞、雑誌、広告、映画などのメディアを対象に考察していきます。
3. エスニシティとコミュニティ
エスニシティとコミュニティの社会学理論について概観し、日本におけるエスニック・コミュニティが作り出してきた文化やビジネス、エスニック・メディアとよばれる日本の外国語メディアなどの役割や機能などについて考察していきます。町を歩き、人やメディアと出会うなかで、文化変容について考える方法を身に付けます。
4. 国境を越える人と情報
グローバリゼーションとローカリゼーションの拮抗など、現代の国際社会で展開する諸問題について議論しながら、伝統文化の変容や、現在の技術社会がもたらしたボーダレス化など、近代化のなかの文化現象について考察していきます。
コミュニケーション研究4(国際)~国際化とコミュニケーション
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科部
(担当:日吉昭彦)
授業の目標・概要
現代の日本社会で進行する、在日外国人の増加など「内なる国際化」という社会の変動期において、新たに芽生えつつある多様なコミュニケーション現象について、実践的に調査を行ったりフィールドに立つことで、理解を深めていきます。
授業のスケジュール
以下のようなテーマを設定して、具体的なコミュニケーション現象を取り上げながら、解説していきます。みなさんの関心に基づいて、授業時間に議論をしたり、実際に分析を行ったりする場合もあります。
1. 日本の国際化と在日外国人とのコミュニケーション
日本の国際化の歴史を概観し、現代社会における国際化の諸問題について議論した後、インタビュー技法や社会調査によるデータを用いながら、在日外国人との対人コミュニケーションや、異なる文化的背景を持った人とのコミュニケーションについて考察していきます。
2. エスニシティとコミュニティ
エスニシティとコミュニティの社会学理論について概観し、日本におけるエスニック・コミュニティが作り出してきた文化やビジネス、エスニック・メディアとよばれる日本の外国語メディアなどの役割や機能などについて考察していきます。町を歩き、人やメディアと出会うなかで、文化変容について考える方法を身に付けます。
コミュニケーション研究4(国際)~異文化コミュニケーション
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科部
(担当:日吉昭彦)
授業の目標・概要
世界的に展開するボーダレス化やグローバル化などについての理解を深め、異文化コミュニケーション論や社会学、メディア論などの観点から、多様な文化現象を論じる上での諸問題について、考察してゆきます。
授業のスケジュール
以下のようなテーマを設定して、具体的な文化現象を取り上げながら、解説していきます。みなさんの関心に基づいて、授業時間に議論をしたり、実際に分析を行ったりする場合もあります。
1. 国境を越える人と情報
グローバリゼーションとローカリゼーションの拮抗など、現代の国際社会で展開する諸問題について議論しながら、地域文化の変容や、現在の技術社会がもたらしたボーダレス化など、近代化のなかの文化現象について考察していきます。
2. マス・メディアの中の異文化イメージ
文化的多様性についての理論を概観し、メディア・イメージについて科学的に、また、批判的に研究する一つの手法である内容分析手法やその成果について学びます。その後、日本のおける外国人イメージや、外国のメディアにおける日本のイメージなど、メディアの中の異文化イメージについて、新聞、雑誌、広告、映画などのメディアを対象に考察していきます。
コミュニケーション研究法実習C(内容分析)
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科部
(担当:日吉昭彦)
授業の目標・概要
量的内容分析の方法とそれによって得られたデータの解析方法について、実習を交えて解説する。内容分析とは何か、内容分析にできることとできないこと、内容分析の一般的手続き(サンプルの選び方、コーディングシートの作り方・作成上の注意事項、データの集計方法、データの分析方法、結果のまとめ方)などを、質問紙調査との比較を通じながら詳しく学んでいく。また、重回帰分析を中心に、分散分析や因子分析など主要な多変量解析法についても学ぶ。
コミュニケーション研究法実習C(内容分析)
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科部
(担当:日吉昭彦)
授業の目標・概要
量的内容分析の方法とそれによって得られたデータの解析方法について、実習を交えて解説する。内容分析とは何か、内容分析にできることとできないこと、内容分析の一般的手続き(サンプルの選び方、コーディングシートの作り方・作成上の注意事項、データの集計方法、データの分析方法、結果のまとめ方)などを、質問紙調査との比較を通じながら詳しく学んでいく。また、重回帰分析を中心に、分散分析や因子分析など主要な多変量解析法についても学ぶ。
変動する世界
東横学園女子短期大学言語コミュニケーション学科
(担当:日吉昭彦)
授業のねらい
国際化やグローバル化、ボーダレス化といった現象は、常に変化している現代世界を読み解く上で重要なキーワードとなっています。人や情報の国際的な移動のなかで、地域の文化やコミュニティなども変化し、世界の社会変動は私たちの生活にも大きく関連しています。国境を越える人々の移動がますます進展するなかで、多様な背景を持ち合わせる人々が、互いの文化を尊重し理解しあい、共に生きる社会を実現することは新たな世紀を迎えた私たちの課題の一つといえます。この授業は世界の動きから人・文化・社会を考えることをねらいとしています。
授業の内容
主に具体的な事例を示しながら、以下のようなテーマで変動する世界について考えていきたいと思います。
1. 国際化やグローバル化、ボーダレス化という現象について
2. 国境を越える人の移動と社会変動について
3. 国境を越える情報の移動と社会変動について
4. グローバリゼーションとローカリゼーション
5. エスニシティとメディア
6. 異文化とコミュニティ
履修者へのメッセージ
変動する世界について考えるきっかけはさまざまだと思います。エスニック料理店で変動する世界について考えることもあるでしょうし、ポップスやファッションのなかにもグローバリゼーションやエスニシティを考えるきっかけがあるでしょう。発想を自由に広げて「変動する世界」といいうテーマにアプローチしてほしいと思います。
~シラバス~
第 1回 イントロダクション -社会変動と社会科学-
第 2回 国際化とは何か -その概念と歴史-
第 3回 国際化とは何か -日韓文化交流史と韓国映画の現在-
第 4回 グローバル化とその諸問題
第 5回 グローバル化 -旅行会社の成立と金融のグローバル化-
第 6回 ボーダレス化とエスニック・コミュニティ
第 7回 エスニック・コミュニティとエスニック・メディア
第 8回 難民
第 9回 エスニシティと様々な民族の現在
第 10回 情報の歴史と世界の変化
第 11回 南北格差とデジタル・デバイド
第 12回 議論
コミュニケーション論
東京経済大学経営学部
(担当:日吉昭彦)
授業内容
「インフォメーション・テクノロジー」という言葉が時代のキーワードになっている現在、わたしたちが生活する社会環境は急速に変化し、またメディアやジャーナリズムについての視点も新たな発想が模索されています。一方では、時代に流されない人間や文化についての洞察や意思疎通の方法が求められています。
インターネットや携帯電話が普及し、自ら情報発信が容易になり、いつでもどこでも人と繋がることができるようになってきました。ホームページを雑誌のように読んだり、見たり、また聞いたりするスタイルも生まれています。ジャーナリズムがますます身近になったとも考えられます。このとき、これまでのマス・メディアやミニコミなどが、どのようにして編集され、受け手や地域に関わり、どのような産業構造や政策のなかで経営を成立させ、また変容してきたのか、考えていくことで、日常生活のコミュニケーション変革についての理解や応用も深まるでしょう。
こうした現代社会を、コミュニケーションとは何か、考えながら読み解き、さまざまな専門領域の成果を吸収して発展してきたコミュニケーション論にアプローチします。この講議では、今、起きている出来事からコミュニケーション環境について知り、コミュニケーション理論の歴史や基礎をふまえながら、コミュニケーションについて考えていきます。
教科書
田村紀雄、林利隆 編 『ジャーナリズムを学ぶ人のために』(世界思想社)
授業計画
1. コミュニケーションと科学
2. コミュニケーションと情報
3. コミュニケーションとメディア
4. コミュニケーションとジャーナリズム
5. コミュニケーションと政策
6. コミュニケーションと文化
7. コミュニケーションと経営
8. コミュニケーションと地域
9. コミュニケーションと技術
10. コミュニケーションとネットワーク
11. コミュニケーションと表現
12. コミュニケーションと身体
~前期~
第 1回 イントロダクション -人間の「営為」の発展と科学-
第 2回 コミュニケーションという言葉の意味
第 3回 サイバネティックスとコミュニケーションの数学的モデル
第 4回 シュラムのマスコミュニケーション論と情報の二段の流れモデル
第 5回 イノベーション普及の理論
第 6回 情報への接触と情報探索
第 7回 コミュニケーションと意味論・記号論
第 8回 コミュニケーションを阻害する心理的要因
第 9回 ディス・コミュニケーションの社会心理学 -孤独とうそ-
第 10回 ディス・コミュニケーションの社会心理学 -魅力と攻撃-
第 11回 情報とメディアの文明史
第 12回 テスト
~後期~
第 13回 後期イントロダクション -国境とコミュニケーション-
第 14回 アメリカ同時多発テロ事件とマスメディア -言論の自由の歴史-
第 15回 言論の自由の理念と知る権利
第 16回 ジャーナリズムにみる「自由/平等/秩序」の概念
第 17回 戦争とジャーナリズム1 日本の新聞史から
第 18回 戦争とジャーナリズム2 日本の新聞史から
第 19回 戦争とジャーナリズム3 日本の新聞史から
第 20回 テレビの発展とコミュニケーション政策
第 21回 情報化社会の到来と「見る」メディア
第 22回 ニューメディアとコミュニケーション政策
第 23回 コンピューター・メディア
第 24回 デジタル・ディバイドと地域メディア(予定)
第 25回 テスト
※アメリカ同時多発テロ事件の後、「戦争とジャーナリズム」について考える必要があると思い、シラバスから少し離れて進んできました。
コミュニケーション論
東京経済大学
(担当:日吉昭彦)
授業表題
コミュニケーションとジャーナリズム
授業内容
この講議は、新聞学を基礎として発展してきた、コミュニケーション論の概説です。さまざまなコミュニケーション・メディアの歴史をふまえつつ、ニュースや情報を伝えるジャーナリズム活動とその理念について考察していきます。メディア環境が急速に変化する現在、時代に流されない人間や文化についての洞察や意思疎通の方法を、コミュニケーション論の基礎から学ぶことが目標です。
第一に、現在の日本のマスメディアの成り立ちを知るため、日本のジャーナリズム史について解説します。
第二に、実証的なコミュニケーション科学の発展の礎になったアメリカのコミュニケーション論の理論史を解説します。
第三に、言論・表現の自由や客観報道、知る権利、メディアにアクセスする権利、メディア・リテラシーなど、ジャーナリズムに関する基本的な考え方を解説します。
マスメディア産業の経営や、メディアによる広報活動などに関しても、上記の概説を通じて理解することも合わせて目標とします。
教科書
田村紀雄、林利隆 編 『ジャーナリズムを学ぶ人のために』(世界思想社)
授業計画
1. イントロダクション
2. 情報の文化史
3. 日本におけるマスコミの発祥
4. 戦争と日本のマスコミの歴史
5 戦後日本のマス・メディアの発展と大衆社会
6 ネットワーク社会の到来と日常生活の変容
7 コミュニケーション・モデルとコミュニケーション理論
8 マス・コミュニケーションの送り手研究
9 マス・コミュニケーションのメッセージ研究
10 マス・コミュニケーションの効果・影響研究 その1
11 マス・コミュニケーションの効果・影響研究 その2
12 言論・表現の自由
13 ニュースと客観報道
14 メディア・リテラシーとアクセス権
コミュニケーション論
東京経済大学
(担当:日吉昭彦)
授業表題
コミュニケーションとグローバル化
授業内容
近代におけるマス・コミュニケーションの発達や、21世紀のITの発展によって、現代社会は情報化が急速に進行しています。情報化社会のなかで、人間関係は複雑化し、政治や経済だけはなく、日常生活圏も、グローバルに拡大する情報環境やメディア環境と交錯するようになってきています。こうしたなかで情報化社会の市民である私たちの新しい文化が形成されてきています。
この講議は、情報化のなかでの市民文化のあり方、国際化やグローバル化などの社会変動のなかでのメディアを通じた文化変容について学んでいきます。また、メディアが介在する多様な文化現象とその背景について、実例とともに理解を深めていきます。身近な携帯電話の普及や、日本で外国語で発行されているミニコミ誌、国境を越えて交通・流通するポピュラー音楽やテレビ番組を、講議の題材に用います。グローバル化のなかの多様なコミュニケーション現象について分析する方法や視座を身につけることも合わせて目標とします。
教科書
田村紀雄編『コミュニケーション学入門-』(NTT出版)
授業計画
1. 情報化社会のなかの市民文化
・家族と情報
・政治と情報
・情報と格差
2. 日本の国際化のなかのメディア文化
・ 情報化と国際化
・ 多文化共生と日本のメディアの課題
・ エスニック・メディア
・ 来日外国人の情報ニーズと新しいメディア・ビジネス
3. グローバル化のなかの情報と文化
・国境を越えて展開する情報とエンターテイメント
・多文化主義とその問題点
・ グローバル化とメディア・イベント
・ アジアで交通・流通するメディア文化
社会心理学
東京経済大学コミュニケーション学部
(担当:日吉昭彦)
授業内容
アメリカ同時多発テロ事件から考える「社会不安の社会心理」
[キーワード]
パニック、流言(うわさ)、恐怖、映像と認知、子供へのメディアの影響、社会不安のモデル、都市化、広範な対人関係
日本人のあいまいさから考える「態度の社会心理」
[キーワード]
準備状態、社会的判断理論、刺激-反応モデル、バランス理論、適合性理論、情緒、火星からの侵入、あいまいな日本の私
高橋尚子選手の活躍から考える「集団の社会心理」
[キーワード]
ラビット、ダイナミックス、類似と相互依存、集団型、成員と凝集性、擬人化、らしさと夢と感動の豊かさ
世界の政治家像から考える「リーダーシップの社会心理」
[キーワード]
PM理論、民主vs専制、LBDQ、目標遂行機能と集団維持機能、モチベーション、女性とマイノリティの閣僚
旅行体験から考える「スキーマの社会心理」
[キーワード]
構造化された規則、文化、スキーマ、プロトタイプ、スクリプト、ステレオタイプ、17才の犯罪、ホンダベイとKawasakiのホンダ
犯罪報道から考える「偏見の社会心理」
[キーワード]
pre---judgement、力強いカテゴリー、偏見と差別、近代的人種主義、社会心理学的実験、イメージ、実名報道
血液型占いから考える「性格判断の社会心理」
[キーワード]
類型、対人コミュニケーション、情報化社会、ステレオタイプ、娯楽と自己呈示、レイベリング、血液型と社会心理学史
情報化社会から考える「ネットワークと擬似環境の社会心理」
[キーワード]
小集団、コミュニケーション・ネットワーク、マスメディアの現実構成機能、環境造成力、マスコミの影響理論、社会的現実、疑似環境
テレポリティックスから考える「世論の社会心理」
[キーワード]
世論の段階、衝動的な意欲、公僕、空洞化と無党派、アナウンスメント効果
皇太子后雅子さまご出産報道から考える「祝福の社会心理」
[キーワード]
個人的経験、社会的経験、産む・育てる、高揚、興奮、孤立、身体情報を発信する主体、共、おめでとうございます(^_^)!!
1970年代のアメリカ事情から考える「マス・コミュニケーションと暴力行動」
[キーワード]
攻撃行動、観察学習、主我と客我、向社会的行動、カルティベーション効果、ごっこ遊びと夢と想像力
買い物は楽しい?「消費者行動と広告の社会心理」
[キーワード]
認知、動機づけ、習慣、広告、ブランド志向、バーチャルリアリティー、物語としての消費
フィールドと認知科学/リスクと希望/想像力と遊戯
[キーワード]
理論なのかリアリティーなのか、実証主義の迷信と日常生活、喪、人間性、死活的な遊び、欺瞞、生々しい現実と理論の間を往復する想像力を身につける社会心理学
社会調査論
東京経済大学
(担当:日吉昭彦)
授業表題
コミュニケーションとグローバル化
授業内容
本講議は、社会調査の基本的な考え方をふまえて、実践的にその技法を修得することである。具体的には、社会調査を企画・立案し、データ収集の方法や質問紙・調査票のデザインについて学び、統計解析による定量的な分析技法を身につける。
授業の進め方としては、実際に質問紙・調査票を用いた社会調査を実施する実習を中心に進めていく。社会調査の歴史や、統計資料の読解、コンピューターによる統計パッケージソフトウェア(SPSS)の利用の習熟、調査報告書の作成などについても、合わせて目標とする。
授業計画
1. 社会調査の文化史
2. 調査過程と調査範囲
3. 変数と統計的検定の考え方
4. 社会調査の企画・立案
5. 調査票・質問紙のレイアウト 1
6. 調査票・質問紙のレイアウト 2
7. 社会調査の実施とデータ収集
8. 収集データの整理と統計パッケージ・ソフトウェア
9. 記述統計によるデータの整理
10. カテゴリーデータの関連に関する分析 1
11. カテゴリーデータの関連に関する分析 1
12. 母平均の差の検定と分散分析 1
13. 母平均の差の検定と分散分析 2
14. 調査報告書の作成
15. 社会調査の応用と適用範囲
マスコミ実習
成城大学文芸学部マス・コミュニケーション学科
(担当:日吉昭彦)
[メディアの内容分析]
数量化によるメディアの内容分析調査の技法を学びます。
内容分析手法による研究の背景や具体的な方法について解説し、プリント・メディアの内容分析を実際に行いながら実習します。
[アンケート調査によるマスコミ現象分析]
数量化によるマスコミ現象分析の調査技法として、アンケート作成の方法について学びます。
社会調査の意義やマスコミ現象分析の事例、アンケート作成のポイントや約束などを解説し、実際にアンケートを作成しながら実習します。
社会・文化論
成城大学文芸学部
(担当:日吉昭彦)
授業の目標・概要
この講議は、国際化や近代化など社会の動きのなかで展開する多様な文化現象について、メディア社会論やメディア文化論の観点から考察していきます。
人や情報の国際的な移動のなかで、地域の文化やコミュニティなどは変化し、インターネットは国境を超えたメディア文化を形成してきています。携帯電話が普及し、いつでもどこでも人と繋がることができるようになると、新たな人間関係が生まれてきています。このような現代社会の変化と文化の変容について、さまざまな専門領域の成果を吸収して発展してきたメディア論の理論や基礎をふまえながら、理解を深めることがねらいです。
授業のスケジュール
4月 (1~3) メディアの生成と発展
5月 (4~7) 情報化社会とメディア産業
6月 (8~11) ポピュラー・カルチャーとメディア
7月 (12~14) パーソナル・コミュニケーション・メディアの変容
9月 (15~18) グローバリゼーションのなかのメディア
10月 (19~21) エスニシティとメディア
11月 (22~24) メディア・イベントと文化の記憶
12月 (25~26) 自己表現とメディア・アクセス
1月 (27~28) 社会変動とメディア
ホームページ作成講座
実践女子短期大学オープンカレッジ
(担当:日吉昭彦)
インターネット上で自分から「情報を発信する」ことができるように、ホームページの初歩的な作成技術を身につけます。
ホームページは、「HTML」という非常に単純なコンピューター言語で動きます。この講座では、HTML言語を学ぶとともに、「よいページ」とはどんなものなのかについて考えます。
第 1回 イントロダクション -既存のメディア表現とWWW表現-
第 2回 ワープロから考えるHTMLの構造
第 3回 文字の修飾
第 4回 見出しとレイアウト
第 5回 アンカーとリンク
第 6回 ファイル構造とディレクトリ
第 7回 画像の表示
第 8回 テーブルタグを使ったレイアウト
第 9回 ページ分割を使ったレイアウト
第 10回 まとめ
メディア分析実習
法政大学社会学部
(担当:日吉昭彦)
授業の概要
この実習は、テレビ番組を分析対象に、マス・メディアのメッセージ分析の方法論を学びます。まず、マス・メディアのメッセージ分析の方法論の基礎について、文献や過去の研究事例の講読を通じて学習します。その後、試行的にいくつかのテレビ番組の分析を行った後、グループワークによって、実際にテレビ番組の分析を行います。分析調査の成果は、報告書の形に仕上げます。
授業の構成
(1)メッセージ分析の方法論の基礎
まずはじめに、文献の輪読や講読、過去の研究事例の紹介を通して、メディア・メッセージ分析の方法論の基礎を学習します。また、実際に簡単な分析を行いながら、グループワークでの調査企画を立案します。
1-1 マス・コミュニケーション研究とメッセージ分析
1-2 テレビ番組の定量的な分析法とその事例
1-3 テレビ番組の定性的な分析法とその事例
1-4 テレビ番組分析の試行
(2)テレビ番組分析の調査の企画・設計
グループでディスカッションを行いながら、実際にテレビ番組を分析するための調査企画・設計を行います。
2-1 分析テーマの決定
2-2 分析対象の選定
2-3 分析方法の検討
(3)テレビ番組分析の調査の実施
グループワークによって、実際にテレビ番組の分析を行います。企画・設計に基づいて分析を行いながら、資料を作成し、報告書作成の準備を行います。
3-1 グループによる分析の実施
3-2 分析資料の作成
(4)研究成果の報告
テレビ番組の分析の成果を分担してクラス内で報告し、最終的な報告書を作成します。
4-1 基礎資料の作り方
4-2 研究成果のプレゼンテーション
4-3 論文・報告書の作成
メディア論
埼玉学園大学人間学部人間文化学科
(担当:日吉昭彦)
授業概要
情報化が進行する現在社会において、メディアは主要なコミュニケーションの道具になっています。メディアについて科学的な観点から学び、複雑化する人間関係や拡大する情報環境についての理解を深めることで、現代的なコミュニケーション能力を身につけるための基礎を習得することが目的です。
授業では、メディアについての人文・社会科学的な研究について概説した後に、マス・コミュニケーション論や社会心理学からのメディアに関する実証的な研究を紹介し、情報化社会におけるコミュニケーション・メディアの役割や機能についての議論に展開していきます。
授業計画
授業は主に次のようなテーマとスケジュールで行う予定です。
1. メディアとは何か ~人文・社会科学からのメディア論の系譜~
2. マス・コミュニケーション・メディアの歴史 ~メディアの大衆社会論~
3. マス・コミュニケーションの理論 ~メディアの影響力をめぐる議論の展開~
4. メディア・リテラシー ~積極的なメディアの読解とその方法論~
5. パーソナル・コミュニケーション・メディア ~メディア利用の社会心理学~
6. 情報化社会とメディア ~メディア・コミュニケーションをめぐる現代的問題~
メディア文化論
埼玉学園大学人間学部人間文化学科
(担当:日吉昭彦)
授業概要
この授業はメディアが介在する多様な文化現象とその背景について学びます。具体的な文化現象の事例をあげながら、メディア特性や文化の担い手などに着目しつつ、メディア文化の成立過程を考察します。こうしたことから、人間の価値観や生活様式の変化、地域社会や国際社会との関わり方の変化などについての理解を深めることが目的です。
授業では主に(1)日本の国際化という社会変動のなかのメディア文化、(2)地域社会の変容のなかのメディア文化、(3)技術社会の発展のなかのメディア文化を扱います。
具体的な事例の考察から、文化現象の読解に関する方法論を身につけることも合わせて目的とします。現象の現場をフィールドワークする方法や文化社会学などのアプローチ、文学批評や記号論的な考え方なども授業で扱っていきます。
授業計画
「日本の国際化という社会変動のなかのメディア文化」に関しては、ワールドカップ・サッカーを題材にしたメディア・イベント論や国際交流論、日本のなかのエスニック文化を題材にした文化変容論などを扱います。
「地域社会の変容のなかのメディア文化」に関しては、タウン誌やシティマガジンを題材にした地域情報化社会論や、地域や国境を越える伝統音楽やポピュラー音楽を題材にした文化社会学などを扱います。
「技術社会の発展のなかのメディア文化」に関しては、携帯電話やテレビ電話、コンピューターを介したコミュニケーションなどを題材にした技術社会論などを扱います。
コマーシャルや映画、雑誌などに積極的に普段から触れるようにしてほしいと思います。エスニック料理店に行ってみたり、地元のタウン誌を読んだり、チャットをしてみたりしながら、それを学問として引き寄せていく想像力を身に付けてください。
社会過程論 1
関東学院大学文学部現代社会学科
(担当:日吉昭彦)
講義テーマ
人間の相互作用の社会学としての社会過程論
講義内容
社会学における主要な相互作用理論である社会過程論の概説です。上下関係があっても競争しあったり、ライバルを意識しているうちについ真似をしてしまったりすることがありませんか。お互いに共通目標に向って努力するなかで上下の壁はなくなるかもしれません。小さくとも一つの社会の形成です。社会とはこのように個人が相互に依存しあうなかで力動的に形成されます。価値や規範に基づいた関係性と現実の動的な相互作用の結びつきのなかで、社会が形成される過程を論じていきます。
講義目標・方法
社会学理論における社会過程論の位置付けを理解し、個人と社会の力動的な関係について考察できるようになることが目標です。主に社会過程論の理論についての解説を行っていきますが、こうした理論を提唱した理論家についての紹介や、図式を用いた視覚的にアプローチに加え、交際や都市生活、現代の価値観の変化など具体例をあげつつ論じたりしていきます。
講義計画
第1回 イントロダクション
第2回 社会学における社会過程論の位置付け
第3回 心的相互作用とジンメルの社会学
第4回 社会関係と相互作用
第5回 社会秩序の形成と社会過程 その1
第6回 社会秩序の形成と社会過程 その2
第7回 パーソナリティと社会組織
第8回 自己と他者の相互作用とミードの社会学
第9回 状況の定義と社会的役割
第10回 シンボリック相互作用論 意味と社会過程
第11回 シンボリック相互作用論 一般化された他者
第12回 シンボリック相互作用論 シンボルとコミュニケーション
第13回 社会的交換に関する理論
第14回 まとめ
社会過程論 2
関東学院大学文学部現代社会学科
(担当:日吉昭彦)
講義テーマ
人間の相互作用の社会学としての社会過程論
講義テーマ
コミュニティのなかの社会的相互作用
講義内容
現代社会のさまざまなコミュニティの社会学について社会過程論を中心に概説していきます。都市と人間、エスニック・コミュニティと文化変容、メディアと現実現実の形成、産業と労働、ドラマとココミュニケーションなどをテーマに、社会と人間の多様な相互作用のあり方を考察します。また社会過程論の方法論についても扱います。コミュニティという私たちの社会生活を支えるものが、どのように変化し、どのように構造化されているのか、社会過程論と具体的な事例をふまえながら論じていきます。
講義目標・方法
社会学的な観点からコミュニティを論じる上での基礎的な考え方を修得し、具体事例から社会と人間の相互作用についての理論化ができるようになることが目標です。シカゴ学派の都市論、ドラマツルギーの社会学理論などをふまえつつ、現代社会におけるコミュニティの形成過程を、事例を通じて紹介していきます。映像や資料など具体的な分析資料を用いて社会過程論を解説します。
講義計画
第1回 イントロダクション
第2回 都市と人間 その1 シカゴ学派の社会学
第3回 都市と人間 その2 ワールドカップと地方都市
第4回 エスニック・コミュニティと文化変容 その1 エスニシティの社会学
第5回 エスニック・コミュニティと文化変容 その2 エスニック・メディア
第6回 メディアと社会的現実の形成 その1 社会過程とメディア論
第7回 メディアと社会的現実の形成 その2 家族と携帯電話
第8回 産業と労働 その1 感情労働の社会学
第9回 産業と労働 その2 病院のなかの人間関係
第10回 ドラマとコミュニケーション その1 ドラマツルギーの社会学
第11回 ドラマとコミュニケーション その2 マージナル・マン
第12回 フィールドワークと社会過程論 さまざまな取材と社会学的方法
第13回 テレビ番組から学ぶ社会過程論 フレンズとスタートレック
第14回 まとめ
社会調査演習
関東学院大学文学部現代社会学科
(担当:日吉昭彦)
講義内容
情報という言葉が時代のキーワードになっている現在、私たちが生活する社会環境は急速に変化しています。こうしたなかで、情報を合理的に収集・選択し、科学的な方法に基づいて、判断や推論、意思決定をすることは、極めて重要なこととなっています。その方法の一つが社会調査です。この授業は、社会調査という道具を用いて現代を知り、現代社会を理解する方法を学ぶものです。時代に流されない人間や社会についての洞察や意思疎通の方法として、社会調査という方法を学びます。
講義目標・方法
社会調査の基本的な考え方をふまえて、実際に調査を行いながら実習し、社会調査の技法を修得することが目標です。これらを通じて、社会科学的なアプローチと方法について理解することも合わせて目標とします。具体的には、アンケート調査の行い方や統計解析の手法などの定量的な分析技法、インタビューやフィールドワークなどの定性的な分析技法について、みなさんの関心に基づいた調査を行ってもらいながら、社会調査の手法を学びます。
講義計画
春学期
第1回 社会調査の文化史
第2回 さまざまな社会調査の対象と方法
第3回 フィールドワークと社会調査のテーマ設定
第4回 インタビュー技法による社会調査
第5回 参与観察による社会調査
第6回 文献や資料を実証的研究に用いる方法
第7回 フィールドワークによる社会調査の実施 その1
第8回 フィールドワークによる社会調査の実施 その2
第9回 フィールドワークによる社会調査の実施 その3
第10回 フィールドワークによる社会調査の報告
第11回 グループ・インタビューの方法と理論
第12回 グループ・インタビューの実施 その1
第13回 グループ・インタビューの実施 その2
第14回 グループ・インタビューによる社会調査の報告
秋学期
第1回 定量的な社会調査の対象と方法
第2回 仮説検定と統計的推測の理論
第3回 アンケートの作成方法
第4回 さまざまな統計手法と社会調査の計画過程
第5回 アンケート調査による社会調査の実施 その1
第6回 アンケート調査による社会調査の実施 その2
第7回 アンケート調査による社会調査の実施 その3
第8回 数量データの統計解析手法 データの記述
第9回 数量データの統計解析手法 母集団の推測
第10回 数量データの統計解析手法 差と関連
第11回 数量データの統計解析手法 探索的分析と多変量解析
第12回 アンケート調査による社会調査の報告 その1
第13回 アンケート調査による社会調査の報告 その2
第14回 社会調査の現代的意義と将来
社会統計学
武蔵大学 人文学部~社会学部
(担当:日吉昭彦)
主題と目標
社会調査の基本的な考え方と数量的データの統計解析の技法の習得を通じて、社会科学的アプローチとその方法について理解します。コンピューターによる統計パッケージ・ソフトウェア(SPSS)の利用の習熟も合わせて目標とします。
内容と計画
社会調査の基礎の概略を行った後に、SPSSを用いた様々な社会調査の数量的データの統計解析について、利用の仕方や方法的手続きなどをふまえ、実際に分析作業を行いながら実習します。
授業では、社会調査の考え方、コンピューターと社会調査、統計的検定の論理、単純集計手法、推定・検定型の統計手法、予測・分類型の統計手法などを扱います。
実習では、現実に行われた過去の社会調査のデータや、受講しつつ各自の問題関心に基づいて収集するデータなどなどを用い、各種技法にふさわいいものを選択しつつ、SPSSを利用した統計解析の技法を実習します。各自の問題関心に基づいたレポート作成実習も行います。
授業のすすめかた
統計パッケージ・ソフトウェアSPSSを利用するため、コンピューターを用いた実習が中心になります。
テキスト
毎回、プリントを配り、それをテキストとします。参考文献は別途紹介します。
-前期-
第 1回 イントロダクション
第 2回 社会統計学とはなにか? -社会調査の文化史と社会学-
第 3回 仮説検定の考え方と実践 -確率をもとにした例として-
第 4回 アンケートと尺度
第 5回 SPSSの使い方について
第 6回 平均の推測について
第 7回 母平均の推測とt検定の考え方
第 8回 t検定の実際
第 9回 t検定の種類/変数の種類/調査計画
第 10回 実習
第 11回 SPSSを用いた調査結果の分析と出力
第 12回 t検定の結果の読み取りとレポート作成
-後期-
第 13回 よりよい質問文を書くための原則について
第 14回 カイ二乗(χ2) 検定の考え方とカテゴリーデータ間の関係整理
第 15回 SPSSによるクロス集計表の作成とカイ二乗(χ2) 検定
第 16回 SPSSによるクロス集計表の作成(その2)と論文の書き方
第 17回 KJ法と自由回答の整理
第 18回 イメージの測定/SD法 -新行動主義心理学とその周辺-
第 19回 SD法による分析法と因子分析
第 20回 因子分析の結果の読み取り方/実験計画と分散分析
第 21回 分散分析の考え方
第 22回 分散分析のSPSSでの分析法/内容分析/期末レポートの作成
第 23回 期末レポートの作成
第 24回 さいごに
社会調査方法論3
武蔵大学 社会学部
(担当:日吉昭彦)
主題と目標
社会調査によって得られた数量データを、応用的に分析する手法である「多変量解析」について理解することが主題です。実証的な社会学的計量分析の実際を学びます。コンピューターによる統計パッケージソフトウェア(SPSS)の利用の習熟も合わせて目標とします。講議に加えて、実際に分析作業を行いながらの実習も行います。
内容と計画
授業では、どのような場面で「多変量解析」を用いることができるのか、「多変量解析」を用いるための調査設計とはどのようなものか、各種「多変量解析」の考え方、などを解説した後、実際にデータを用いながら、下記のスケジュールにある統計手法を学ぶ予定です。
受講したみなさんの各自の問題関心に基づいて収集したデータなどを用い、各種技法にふさわしいものを選択しつつ、SPSSを利用した統計解析の技法を実習します。各自の意識に基づいたレポート作成実習も行います。
授業のすすめかた
統計パッケージ・ソフトウェアSPSSを利用するため、コンピューターを用いた実習が中心になります。
テキスト
毎回、プリントを配り、それをテキストとします。参考文献は別途紹介します。
1. イントロダクション
2. 多変量解析のさまざまな種類と利用
3. 時系列の変化と重回帰分析 その1
4. 時系列の変化と重回帰分析 その2
5. イメージの研究と因子分析 その1
6. イメージの研究と因子分析 その2
7. イメージの研究と因子分析 その3
8. グループ化とクラスター分析 その1
9. グループ化とクラスター分析 その2
10. グループ化とクラスター分析 その3
11. 変数管理と判別分析 数量化 その1
12. 変数管理と判別分析 数量化 その2
13. まとめ
社会学情報処理基礎
武蔵大学 社会学部
(担当:日吉昭彦)
主題と目標
社会学を学んで行く上で、必要なコンピューター・リテラシーを身につけることが主題です。コンピューターの利用の基礎を学び、ワープロや表計算などのソフト、電子メールやWWWなどのインターネット関連のソフトを利用を通じて、現代的でかつ社会学的な情報処理感覚を身につけてほしいと思います。現代社会において情報を扱い、学ぶ意義についても、同時に考えることができればいいと思います。
内容と計画
現代社会を表現する言葉には「インフォメーション・テクノロジー」や「情報化社会」「デジタル・デバイド」など、情報に関わる言葉がたくさんあります。こうした言葉は、時には便利で明るい未来社会像を表し、時には現実の格差や壁を表現する重い意味にもなります。こうした社会で暮らす私たちも多くの時間を「情報行動」に割いていますし、ときには「情報環境」に囲まれて「テクノ・ストレス」を感ることもあります。こうしたなかで「情報リテラシー」が求められるとよく言われています。
私たちが現在暮らしている社会を理解する上で「情報」は極めて重要なものですし、同時に「情報」を使いこなし処理をする方法や行動を学ぶことは、常に変化する現代社会を見る目を養うことにもなるでしょう。
-前期のみ-
・コンピューターとメディア 1回
・ワード・プロセッシングとアイデア・プロセッシング 3回
・データの整理とエクセルで表計算 3回
・パワーポイントでゼミでプレゼンテーションをしよう 1回
・インターネットで社会学を極める 1回
・電子ネットワーキングとコミュニケーション実践 1回
・ほか
メディア分析法 b
武蔵大学 社会学部
(担当:日吉昭彦)
主題と目標
この講議は、定性的な方法に基づいたメディアに関する調査研究について、メディアの実証的な研究の系譜や、研究の社会的・歴史的背景、方法、理論的成果、批判などをふまえながら、概説するものです。
メディアというものが、どのように研究されてきたのか、具体的なメディアの調査研究の事例から学び、メディア組織について知る方法や、メディア・メッセージ特有の「文法」を知る方法、メディアが人々に与えている影響を知る方法などについて、理解を深めることが目的です。
講議は、定性的な調査研究の方法の概略を行った後、実践的にその方法を学ぶために、具体的な調査事例を紹介しながら進めていきます。
内容と計画
講議は主に下記のようなテーマで行う予定です。
1. 定性的な調査研究の方法とその概略
2. フィールドワークとコミュニティ・メディアの研究
3. メッセージ分析とニュース・ショーの研究
4. グループ・インタビューとメディアの「受け手」研究
定性的な調査研究の方法に関しては、参与観察やインタビュー法などのフィールドワークの方法論、テクスト分析や言説分析などのメッセージ分析の方法論、市場の動向や小集団などを知るための方法論のメディア分析への応用、などについて紹介します。
次に、コミュニティ・メディアの研究を題材に、なぜフィールドワークをするのか、フィールドワークからなにが分かるのか、フィールドワーカーが知っておくべきこと、などを考えていきます。具体例には、エスニック・メディアという日本における外国語によるメディアの研究を扱います。
ニュース・ショーの研究では、ニュースステーションの報道などを具体例としてあげ、映像を詳細に分析しながら、テクストや言説、記号、映像と言語のダイナミックな関係など、メディア・メッセージの読み解き方について考察していきます。
メディアの「受け手」研究では、グループ・インタビューという手法について、調査の企画から実施、分析にいたる過程をふまえて実践的に学んでいきます。具体例として、メディアによる外国イメージの形成というテーマを用います。
ジャーナリズム論
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、近代におけるマス・コミュニケーションの発達から生まれ、近年の情報社会の発展によって多様な広がりを見せている、ジャーナリズムという活動について考察するものである。
ジャーナリズムおよびジャーナリズトの活動や営為、理念、姿勢、考え方などを知り、現代社会における言論活動の仕組みや、情報メディアとの向き合い方などの理解を深めることが目的である。
講議では次のようなテーマを扱う。
ジャーナリズムとは何か その起原と成立
ジャーナリズムの理念 事実と客観報道
日本におけるジャーナリズム研究
ジャーナリストの姿勢 記事と責任
取材活動と制度 記者クラブと発表報道
商業活動としてのジャーナリズムの諸問題
市民運動とジャーナリズム
ジャーナリズム活動に関する法と倫理
多様化するメディアとジャーナリズム活動
新聞学 1
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、社会科学の一領域として学際的に研究が進められてきた新聞学をふまえ、新聞メディアや新聞産業の構造、新聞生産の過程について考察するものである。
新聞の発達史や新聞産業の現在、多様な新聞の形式、現代社会における新聞の現状と将来について知り、新聞の役割と機能について理解することが目的である。
講議では次のようなテーマを扱う。
新聞の誕生と新聞学の考え方
日本の新聞産業の現在と現況
世界の新聞の特徴と国家
日本の全国紙の発展史
新聞事業の経営と組織
新聞の流通販売と市場の変化
新聞の編集と編成
地方紙の特徴と現況
マルチ・メディア社会における新聞
新聞学 2
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、社会科学の一領域として学際的に研究が進められてきた新聞学をふまえ、その研究経緯と理論的な成果を概観するものである。
新聞を通じた社会的メッセージの情報伝達過程やその効果・影響力、世論形成の過程、言論の規制と自由の相克、新聞の文化的機能など、主に理論的な成果を知り、コミュニケーション・メディアとしての新聞の理解を深めることが目的である。
講議では次のようなテーマを扱う。
新聞の社会的機能と世論
コミュニケーション科学と新聞学
プレスに関する理論の展開
新聞の効果・影響に関する実証的研究
ニュース内容のメッセージ分析
新聞の送り手の構造とニュース生産過程
日本における外国語の新聞の意義
新聞社の文化活動とイベント
新聞とメディア・リテラシー
雑誌文化論 1
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、大衆文化を担う主要な出版メディアである雑誌を取り上げて、その文化的意義について考察するものである。
雑誌文化の歴史や他メディアへのインパクト、情報化社会の中の雑誌の役割などを知り、雑誌を通じた現代文化の読解についての基礎的な知識を身につけることが目的である。
講議では次のようなテーマを扱う。
雑誌出版の現況
雑誌記事目録から見る雑誌の文化性
雑誌ジャーナリズムと風刺の文化
大衆雑誌の登場
戦後日本の大衆文化の社会心理と雑誌の変容
情報誌の登場と地域文化への着目
雑誌が作る流行とブーム
雑誌とオルタナティブ文化
読者の多様性と雑誌ジャンルの細分化
雑誌文化論 2
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、フェミニズムとエスニシティをテーマに、社会運動期や社会変動期における雑誌研究を紹介し、雑誌が生み出してきた表現や、雑誌が持つ社会的機能の観点から、現代文化について考察するものである。
具体的には、女性誌および雑誌で表現された女性、日本における外国語の雑誌を扱うエスニック・メディアの研究を取り上げる。事例の分析を通じて、雑誌文化の根底にある姿勢や、目に見えづらい文化の生成に関する、批判的で創造的なまなざしを身につけることが目的である。
講議では次のようなテーマを扱う。
フェミニズムと雑誌研究
雑誌に描かれる女性イメージとその批判
女性誌の興隆と大衆文化
女性誌に描かれる外国イメージ
内なる国際化と日本の外国語雑誌の興隆
エスニック・メディアの役割と機能
雑誌が媒介するエスニック文化の多様性
雑誌が媒介するトランスボーダーな文化生成
社会運動・社会変動と雑誌文化
コミュニケーション論 1
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、コミュニケーション科学の考え方やその成果から、日常的な人間関係やパーソナル・コミュニケーションの諸相について考察するものである。
コミュニケーションに関するさまざまな理論と照らし合わせながら、「見る」「感じる」「おしゃべりする」「触れる」といった生活上の感覚を問い直すととともに、社会的営為としてのコミュニケーション理解を深めることが目的である。あわせて、ディス・コミュニケーションについても考え、現代社会を考察するまなざしを身につけることも目的とする。
講議では次のようなテーマを扱う。
1. コミュニケーションと科学
2. コミュニケーション過程とモデル化
3. 相互作用における象徴と意味
4. 相互作用における主体と客体
5. ディス・コミュニケーションの社会心理学
6. 文化と人間関係
7. 社会変動と異文化コミュニケーション
8. 技術社会とコミュニケーション
コミュニケーション論 2
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
この講議は、マス・コミュニケーションとメディア・コミュニケーションをテーマに、現代社会における情報環境や人間関係の諸問題を考察するものである。
マス・コミュニケーションの効果・影響論とメディア論を基礎として、マスコミ現象や現代的なコミュニケーション・ツールの分析などを行いつつ、コミュニケーション研究の一視座を学ぶことが目的である。
講議では主に次のようなテーマを扱う。
1. マスコミの効果・影響とその理論
2. 日常生活世界とマス・メディア
3. コミュニケーション空間としてのメディア
4. 情報環境と疑似環境
5. 家族関係と携帯電話の利用・満足
6. メディアと暴力
7. 国境を越える情報・メディアと「韓流」
8. スポーツ中継と実況アナウンス
9. ポピュラー音楽とコミュニケーション
世界の古典を読む3(アジア)
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)の『ヴェトナム亡国史 他』を読む。
『ヴェトナム亡国史』は、フランス植民地統治下にあったベトナムの革命思想家であるファン・ボイ・チャウの著作集である。
ファン・ボイ・チャウは、ベトナム解放運動の一環として、日露戦争の戦勝国となった日本を訪問し、革命運動の組織化を画策するとともに、人材教育の場として日本に学ぶ運動「東遊」を展開した人物である。初来日は、1905年であり、本年は、来日100周年にあたる。
作品から、著者の人物像や考え方、当時の日本の国際関係、ベトナムと日本の交流などについて考察していく。
あわせて次のような関心にも広げていきたい。
1. 著者の日本人との交流などから、当時の時代状況などの歴史を知る。著作が掲載された雑誌などについて調べ、日本のメディア史について学ぶ。
2. ベトナムについて知るとともに、国境を越える活動について、著作から考え、現在の「内なる日本の国際化」という現象や国際交流についてについて学ぶ。
ゼミ形式で進め、講読と発表、議論を行う。発表者はレジメを作成して担当部分を解説し、参加者は意見などを述べあい、討論する。発表や議論が中心になるので、積極的に参加することが求められる。
著者来日100周年を期に、各種シンポジウムなどが企画されている。こうしたイベントにも、積極的に参加してもらいたい。
教科書:潘佩珠著『ヴェトナム亡国史 他』平凡社東洋文庫 昭和26年
世界の古典を読む3(アジア)
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
石川達三の『蒼氓(そうぼう)』を読む。
『蒼氓(そうぼう)』は、1930年に、神戸の港から、新天地ブラジルへと向かう日本人移民の姿を、ルポ的に克明に描き出した社会派の文学作品である。
この作品を読み、要旨をまとめ、発表しながら、基本的な読解力や、自身の考えをまとめる力を身につける。
あわせて次のような関心にも広げていきたい。
現実社会の出来事を克明に描く文章に触れ、叙述することの意義を学ぶ。
現在日本で進展する「内なる国際化」という社会現象のなか、数多くの日系ブラジル人たちが国内で生活している。作品の登場人物たちの子孫にあたるが、この作品から現在進行中の社会の出来事の歴史的ルーツと連続を知る。
グローバルに進展する人の労働移動という現象の構造を、身近な人間の物語に引き寄せて理解する。
教科書:石川達三著『蒼氓(そうぼう)』新潮文庫 昭和26年(1982年 改版)
ジャーナリズム研究演習(1)(2)
目白大学 人文学部
(担当:日吉昭彦)
[演習の方針]
社会調査にもとづいた実証的なアプローチによるジャーナリズム研究、メディア研究、マス・コミュニケーション研究を行います。
[テーマ&方法論]
メッセージの科学的な分析法や、質問紙や調査票を用いた統計的な方法によって、批判的なジャーナリズム、マス・コミュニケーション研究を行います。
フィールドワークによって、多文化共生社会や多言語化社会など、現代日本の社会変動期におけるメディアの機能や役割についての社会学的研究を行います。