| 年度 | 2002 |
|---|---|
| 科目名 | 文献研究 |
| 教員名 | 佐々木 昭一郎 |
| 授業概要 | テーマ:原書購読(英文)。翻訳脚色演出(監督)上演。 |
| 授業計画 | 原書購読:The Reader「朗読者」を教材(翻訳本あり)とする。 自宅自習(翻訳本に頼らず読み込む)。繰り返し声をあげて読み、英語に親しむ。 各自、序章部分を朗読し翻訳する。音と映像イメージを喚起させる傑作である。 班を構成し、翻訳した序章部分を誰が脚本化するか、執筆者を決める。 (理想は一斑7名の4班編成) 朗読する。舞台を想定し配役し稽古(リハーサル室) 発表(リハーサル室で上演)。 以上、90分×10回の授業内で実践する。 |
| 評価方法 | 発表とレポート(400字2枚以上) |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 1)別名「小型ゼミナール」。「The Reader」は感情移入用語を極力省いたG・シュリンク原作の小説(英訳)。行動描写と環境描写(主人公の周辺・・・窓外に何が見えるか、何が聞こえるか、どこに座しているか)に徹し心理描写は殆どない。受講生は各自の解釈で心理描写を自在に加え舞台用台本(戯曲)を書き本舞台同様のセットをリハーサル室に想定し、発表する。2)原作の概要:「15歳の少年が年上の女性に恋をする。女性から文献の朗読を頼まれ何冊か読む。女性は姿を消す。やがて、その女性と第二次世界大戦中のナチスとの因果関係を明かされる。少年は弁護士になっている・・・」。3)ゼミを希望する学生は「文献研究」「コミュニケーション特講」(オーディオ制作)を受講し、3年時の選択授業「シナリオ研究」の受講を予定されたい。「The Reader」は帰納的に書かれ、人称転移の良き手本(3年生時の「シナリオ研究」では人称転移と脚本執筆がテーマ)である。「人称の転移」表現の基盤に通じる重要なファクターである。(私は、人称転移を主題に本を一冊書いた。その重要性を凝縮するまで20年かかった。)#昨年度の文献研究は5班編成。見事な出来映えであった。「The Reader」の序章を各班で翻訳、脚色、上演。多人数の相乗効果により英語嫌いは減った。#ゼミ志望者は受講必須 |