| 年度 | 2002 |
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| 科目名 | 文章演習C |
| 教員名 | 稲垣 吉彦 |
| 授業概要 | すでに1年間「分章演習」を復習して、文章を書くに当たっての第一の課題は「なにを書くか」、方針の決定と素材の洗い出しだということを体験したと思う。文章を書くのが苦手だと言う人のほとんどは「なにを書いていいかわからない。書くことがない」からである。 与えられた題をじっと睨む。睨んで、この題で求められているものはなにかを考える。題の解釈をするわけだ。題の解釈によって「なにを書くか」の方針が決まる。方針に基づいて素材を思い浮かべる。素材によって筋立てをつくる。あるいはまた、題によって頭が刺激され、さまざまな素材が思い浮かぶ。素材群を眺めて方針が決まる、ということもあるだろう。いずれにせよ、なにを書くかの方針を決め構想を立てることが作文の第1段階である。 題の解釈は人によってさまざまである。それによって書く内容に違いが出る。出題者は、書き手が題についてどう反応し構想を立てたかをまず見る。ことに、多人数による競作の入社作文の場合、構想力の差は決定的となる。題によっては、だれもが思いつくような解釈を敢えて 避けるのもひとつの作戦だ。また、書きたいこと、すなわち書けることではないということも考えに入れなければならない。字数と時間の枠を条件に入れて方針を決定しなければならないのだ。構想力、発想力の練磨、これをもう一度やってみよう。まだ時間がある。 次には構想を「構成」する段階で、どういう筋立てをするかである。書き出しと結びをどう書くかなど文章の設計図作りである。設計図作りにかける時間は、全体が1時間ならこのうち20分を当ててもいい。書き始めてからが早い。すぐ書き始めて途中でストップしては損だし、整った文章は書けない。構成力を身につけよう。 忘れがちなのは「結び」の効果だ。結びを考えておくことのメリットは大きい。落語のオチと同じだ。結びは、かりに分離拡散現象を起こした文章の唯一の救いになる。時間切れになりそうだったら、考えておいた結びの一文でなんとかオチがつく。 第3に取材である。文章を料理にたとえれば、先立つものは材料である。材料がなければ料理の名人も腕の振るいようがない。「書くことがない」とは材料がないのだ。この授業では材料の獲得、取材方についても触れたい。 |
| 授業計画 | テキストに準拠するが重点は次の5項。 料理は材料によって決まる。作文も日常の取材がものをいう。大学の講義もアルバイト先での会話も取材源である。 ベルネの「3日間で天才になる方法」-発想法。 「方針」決定のヒント。正攻法か側面攻撃型か。「論じる」か「語る」か。 文章とは混沌に秩序を与えることである-プロットの立て方。 書き出しで読者を引きつける。結びで印象を残す。 |
| 評価方法 | 出席・宿題・試験の3Sによる。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 遅刻しないこと。 『用字用語辞典』を持参のこと。 なおこの後の「文章演習D」の項も一読してほしい。 |