| 年度 | 2002 |
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| 科目名 | 新聞論 |
| 教員名 | 水野 剛也 |
| 授業概要 | 本講は新聞の活動・役割・特徴を、報道・論説などジャーナリズム活動を中心として総合的に論じるものである。具体的には、マス・メディア全体の中での新聞媒体の位置、社会における新聞の責任と自由のあり方、それが実際に及ぼす影響、新聞に携わる人々の実像、新聞報道におけるニュース価値、新聞の受け手、新聞報道の代表的な方法とスタイル、誤報・名誉毀損・プライバシー侵害など人権に関わる諸問題、といったトピックについて総合的な理解を得る。 毎授業でその日の新聞についてコメントを求めるので、少なくとも新聞を1紙定期購読する必要がある。日本の新聞ジャーナリズムだけでなく、必要に応じて欧米の新聞との比較考察にも及ぶ。 |
| 授業計画 | 1~2週:講義の概要・課題等の説明、およびコミュニケーションのプロセスについての基礎理論を紹介する。 3~4週:マス・メディアの機能を確認し、その上でマス・メディアの中のニューズ・メディア、ジャーナリズム、新聞の位置付けを行う。 5~6週:新聞ジャーナリズムの哲学ともいえる自由と責任の概念の成立を確認し、それに基づいて新聞が社会で果たす公共的役割・機能を論じる。 7~8週:上に関連して、講義の焦点は新聞倫理綱領、新聞の倫理に移る。 9週:日本の新聞記者たちの実像に迫る。新聞記者調査に基づいて、彼らの職業観、仕事へのやりがい感などを探る。 10週:新聞では何がニュースとされるのか。新聞ならではのニュース・バリューとは何かを考える。 11週:新聞報道の主要なスタイル、例えば客観報道、キャンペーン報道の特徴とその実例を紹介する。 12週:新聞の読者・受け手の実像を実証的データーによって見る。 13週:新聞の誤報・虚報・やらせの問題を扱う。その延長として、行き過ぎた事件報道によって容疑者・被害者などの人権が侵害されるという問題を論じる。 |
| 評価方法 | 日常的な継続的努力を大きく評価する。最大の課題は、毎日新聞をよく読み、それに基づいて新聞日誌を付けることである。毎週、数名をランダムに当て、日誌の内容やその日の新聞についてのコメントを発表してもらう。その時の応答、質問、意見、批評の内容が評価を大きく左右する。 追加的な課題として、新聞ジャーナリズムに関する本を読んでの書評、あるいは、新聞の紙面批評、のどちらかを選ぶ。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ |