| 年度 | 2002 |
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| 科目名 | 環境・社会・技術B |
| 教員名 | 藤井 美文 |
| 授業概要 | 本講義では、1970年以降の「環境アセスメント」に代表される、環境や科学技術を社会がコントロールする仕組みあるいは意思決定の問題をテーマとする。具体的には、環境アセスメント制度の大きな柱である「合理的な意思決定の仕組みづくり」に焦点を当て、いかなる制度的保証が環境保護に必要かを検討する。 |
| 授業計画 | 1~3 科学技術がもたらした環境問題 戦後資本主義と科学技術の「発展」と環境、「なにが環境破壊を招いたか (B.コモナー)」 核の脅威と化学物質、「沈黙の(L.カーソン)」、エネルギーと環境、「ソ フト・エネルギー・パス(A.ロビンズ)」 4 環境アセスメントとテクノロジー・アセスメント アセスメント制度成立の背景 5 日米の環境アセスメント比較 日本の環境アセスメント、「総合アセスメントの必要性(西村)」 6 環境アセスメントの実際と計画アセスメント 「環境アセスメント(原科)」 7~8 環境アセスメントを越えた問題の出現 9~11 環境・科学技術をコントロールする社会制度とは? 「囚人のジレンマ」 NIMBYの出現と環境をめぐる意思決定のありかた ゴミ処分場建設と原子力反対をめぐる意思決定 12 まとめ |
| 評価方法 | 出席と試験(持ち込み自由)に加えて、数冊の副読本を設けて学生に発表させ(発表した学生は前期あるいは後期試験を免除)、これを参照にして評価する。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 本授業の主題は『社会は環境や科学技術をいかにコントロールしうるのか?』という点にある。本授業を通じて、環境保全という課題が意志決定の問題といかに大きな関わりを持っているのかを知ってもらいたい。 |