歴史学

年度 2005
科目名 歴史学
教員名 尾崎 修治
授業概要 ヨーロッパの歴史をさかのぼり、キリスト教が果たしてきた役割を見ていきます。中世ヨーロッパの人々は、教会の教えによって世界を理解しました。世の中の近代化が進み、国家が歴史の主役となり、経済発展や科学への信仰が強まるにつれ、教会は昔もっていた権威を失っていきます。しかしそうなってからも、キリスト教の信仰は人々のモラルや考え方の根底にながれ続け、今なおヨーロッパの社会と文化を支えています。現代の人間と社会にとって宗教のもつ意味とははたして何なのか、歴史を通じて考えます。
授業計画 第1章:前史-キリスト教の誕生と中世の教会
第2章:宗教改革-カトリックとプロテスタントへの分裂
第3章:フランス革命とキリスト教-「理性」と宗教の対立のはじまり
第4章:失われていく教会の権威-ローマ教皇と近代世界
第5章:近代社会の貧困問題とキリスト教
第6章:独裁国家とキリスト教-ナチ・ドイツとソ連の場合
第7章:現代社会とキリスト教-ヨーロッパと世界で
(1章につき約2回の講義を行ないます。)
評価方法 学期中、授業の節目に授業内容や感想を書いていただきます。学期末には試験をおこない、通常の授業への取り組みと試験を総合して評価します。
教科書
参考書
メッセージ 歴史とは、時間を超えた「異文化」との出会いです。出会うことで、自分のなかで当たり前だったことが崩れ、何かしら今までとは違うものが見えてくるかも知れません。感じたことをどんどん質問してください。