| 年度 | 2005 |
|---|---|
| 科目名 | 環境情報論B |
| 教員名 | 藤井 美文 |
| 授業概要 | 環境情報論Bは、環境・リスクに関するコミュニケーションの必要性が生じてきた背景をU.ベックの『リスク社会』を参考に論じるとともに、日本における実態と課題を具体的な事例を通じて議論する。事例として、地球温暖化、有害化学物質、BSE(狂牛病)問題、迷惑施設(焼却炉建設や埋立地建設)の立地問題、環境ラベルなどを取り上げる。 |
| 授業計画 | 1. 授業のねらいと授業計画 2. U.ベック『リスク社会』にみるポスト産業社会の構図と意思決定の問題 3~4. 環境問題や迷惑施設建設問題をめぐる意思決定 その特異性と問題解決のあり方(『共有地の悲劇』と『エコ・ファシズム』) 5. 民主主義をめぐる二つのコンセプト 参加型民主主義か守護型民主主義か ダールの『ミニポピュラス』というアイデア 6. リスク・コミュニケーション 7. リスク・コミュニケーションの可能性 事例 デンマークの『コンセンサス会議』) 8. 生産者と消費者のリスクコミュニケーション 9.~12. リスクコミュニケーションの可能性(学生発表) 事例発表(1)-(4) |
| 評価方法 | 出席回数、試験、授業中の発表などを考慮する。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 本授業は環境又は人為的リスクに起因した問題の解決をめぐって、いかに参加と公開の仕組みが機能しうるのかを考える実験場にしたい。今現実に起きている事例を探し、その解決可能性を模索する実験への「参加」を期待する。 |