| 年度 | 2005 |
|---|---|
| 科目名 | ビジネス倫理 |
| 教員名 | 小坂 勝昭 |
| 授業概要 | 雪印のバレバレの事件が世間に与えた影響は非常に大きい。スノウ・ブランドのイメージ崩壊を意味するこの事件から我々は何を学ぶことができるか。江戸時代の商家の家訓はビジネスにとって何が重要かを示唆するものである。その商家の家訓には、正直と誠実、勤倹節約を示唆する内容が読み取れる。他方、西洋のM・ウエーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』においても誠実さと勤倹節約が説かれており、こうした文化の中から資本主義が成長してきたとウエーバーは考えた。この講義では、ビジネス倫理の比較社会学的研究を行なう。 |
| 授業計画 | ビジネス倫理とは何か。 マックス・ウエーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』について。 江戸時代の商家の家訓。 杉村広蔵の経済哲学について。 現代の日本企業のビジネス倫理。 |
| 評価方法 | 出席点とリポート |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 現代のような企業倫理が崩壊している時代にあっては、古典的なビジネス倫理のあり方についての勉強は大変大切である。アメリカの大学では、ビジネス倫理の講座は非常に一般的であるのに対して、日本の大学では最近ようやくこのような講義が行われるようになってきた。 |