国際体制論

年度 2004
科目名 国際体制論
教員名 林  薫
授業概要 本講義は国際政治さらに国際社会の「統治」(ガバナンス)をテーマにする。本講義では、世界の政治と統治の仕組みについて、覇権国家の変遷とその役割、国際的な協調行動の枠組みと国際組織などについて概観する。特に、それぞれの時代の政治、経済と国際体制の間の相互補完関係について考察する。次に、冷戦後の国際社会における統治の構造的な変化について考察する。“9.11”以降「20世紀システム」の終焉が広く認識されつつある。イラク戦争における国連、アジア通貨危機における世銀・IMFなど国際組織の対応の限界、非政府組織の役割と力の増大、国際的なテロや感染症の脅威など、人間、情報、資金の国境を越えた流れが、国民国家単位で構成されてきた「グローバル・ガバナンス」に変革を迫りつつある。本講義では総論に加え、具体例として、政治(民主化と人権)、経済(貿易、投資、通貨など)および新領域としての情報と知識(ICT、知識の共有と知的財産権など)に焦点をあて、21世紀の「グローバル・ガバナンス」のあり方を分析、展望する。
授業計画 覇権と国際体制の変遷
戦後の国際体制(冷戦とその崩壊)
国際的協調行動の枠組み
国際組織の機能と役割、その成果
グローバリゼーションとアクターの多様化
民主化と人権
経済のグローバル化
情報と知識
21世紀のグローバル・ガバナンス
評価方法 レポート(40点)、期末試験(40%)、授業への参加(20%)によって評価する。レポートのテーマ、試験の実施方法等は授業中に連絡する。授業への参加は出席や質問などを勘案する。
教科書
参考書
メッセージ 1990年代以降、冷戦の終結、インターネットの発展、アジアの通貨危機、テロリズム、感染症の流行など、予想を越える速度で世界が変わりつつあります。このような時代にあって、世界の「統治」の仕組みを知ることは、今後の変化の範囲、程度、方向性を予測するために極めて重要です。この授業を通じて、時代を先取りする姿勢を養うことを目標としたいと思います。