交流文化の社会学

年度 2010
科目名 交流文化の社会学
教員名 椎野 信雄
授業概要 <交流文化>の視点からアートと社会の問題を理解する。<交流文化>とは、「文化交流」のことではない。文化交流とは、自文化が他文化や異文化と交わることのようです。交流文化の「交流」とは、異なる系統のものが相互に入り交じることであり、<交流文化>とは、異なる系統のものが入り交じることによって文化が形成されるという視点のことです。この「文化culture」とは人びとの生活様式の総体のことであり、高度な精神活動や文明開化のことだけでなく、自然natureのままでない人為(art)のすべてのことです。<交流文化>の視点を理解することを基本目標とし、この視点から「観光」「アートと社会」「ミュージアム」「市民」について考察できるようになるのが到達目標です。
授業計画 講義ガイダンス (この授業の内容と形式の説明)
交流文化とは何か? 社会学とは何か?(近代社会と交流文化)
文化とは何か?
交流文化としての観光(1)観光と歴史
交流文化としての観光(2)観光と近代国家
交流文化としての観光(3)観光と文化
交流文化としての観光(4)アートツーリズム
交流文化としてのアート&社会
パブリック・アート(1)
パブリック・アート(2)
交流文化としてのミュージアム(1)エコミュ-ジアム
交流文化としてのミュージアム(2)コミュニティミュージアム
交流文化としての都市
交流文化としての市民:21世紀のミュージアム
毎回、予習読書課題を前日にeラーニングに提出して授業参加する。まず前回の内容の復習も兼ねて数人のコメントペーパーを紹介し、提出課題の疑問点の説明をしながら、相互行為的に授業を展開する。授業の最後にまとめとしてコメントペーパーを書いて提出する。コメントペーパーは次回にチェックコメントを記して各自に返却される。
評価方法 出席・コメント(28点)、課題提出(39点)、最終レポート(33点):合計100点で成績評価します。 レポートの評価基準は、<交流文化>の視点の理解度と個別文化現象の考察の深化の度合いです。
教科書
参考書
メッセージ この授業は、知識を記憶することではなく、ある物事についての見方を、自分で関心をもって、自分の頭でアンラーンすることで、理解し直してみることに主眼があります。私の言う「アンラーン」の教育方法を知ってみませんか。他の授業とは異なるこの授業の内容と形式を理解し、読書予習課題のあるこの特異な参加型授業の受講を決めて下さい。受講希望者は第1回目の講義ガイダンスに必ず出席すること。