年度 | 2010 |
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科目名 | 番組制作 IIB(映像) |
教員名 | 竹林 紀雄 |
授業概要 | この授業では、『番組制作 I』や『映像編集』で学んだ撮影や編集の基本操作が修得できていることを前提に、映像表現の基本を学びながら、同時進行で課題作品の制作に取り組みます。履修生は少人数のグループを編成し、それぞれが独自の名称(自由につける)をもつプロダクションを立ち上げ、自主的にこれを運営します。そして各プロダクションが競い合い、切磋琢磨しながら、ビデオによるノンフィクション作品(5分前後)を完成させます。 今後も映像はメディアの中核的な存在であり、ますます多様化するメディアです。映像作品は、どのようなジャンルのものであっても、それを形にするには創り手の感性が問われます。しかし、感性だけで作品を完成させることはできません。映像作品は、観る側にとっては簡単に作られているように見えます。実際に、デジタルビデオカメラの高性能化・低価格とパソコンのスペック向上により、誰もが簡単に高画質のハイビジョン映像作品を形にすることが物理的には可能になりました。しかし、プロの映像作品とは明らかに違うのはなぜでしょうか。それは、制作の過程で、映像表現のセオリーが複合的かつ重層的に駆使されているからにほかなりません。趣味の映像ならば、好き勝手に撮影して編集したものでも良いでしょうが、この映像表現のセオリーのないものは映像作品にはなりません。ジャンルを問わず映像メディアに特有の表現のセオリーを学びながら、制作に取り組みましょう。 |
授業計画 | ガイダンス 安全に映像制作演習を行うためのガイドライン 授業内プロダクションの意義 リサーチと企画書について 映像表現の基本セオリーI 映像表現の基本セオリーII 撮影演習I 撮影演習II ラッシュ講評 撮影演習III 編集演習I 編集演習II 映像表現の基本セオリーIII 映像表現の基本セオリーIV 課題作品の完成講評 I 課題作品の完成講評 II |
評価方法 | 課題作品(60%)から完成度と独創性、さらに理解度を評価します。これに、出席状況、授業態度、責任感等の平常点(40%)を加味して総合的に評価します。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 特に留意してほしいのは現場での撮影です。最近のビデオカメラは自動化が進みすぎ、スタートボタンを押すだけで、それなりの映像が撮れてしまいます。しかし、なんとなく撮れてしまったカットを適当に繋げてみても「作品」は成立しません。撮影現場で何を見て、それをどのように映像として切り取るのか。対象と自己、そしてテーマとの関係性をより深く考え、対象にカメラを向けてほしいと思っています。また、履修者数と課題作品数から、課題制作におきましてはインターラクティブ(双方向)な指導には限りがあります。自ら積極的に映像制作に取り組む意欲のある学生の履修を求めます。5セメスターからの竹林ゼミを志望する人は是非、履修してください。 |