ホテル・レストラン会計

年度 2010
科目名 ホテル・レストラン会計
教員名 那須 一貴
授業概要 本講義では、「会計情報から経営状態を読み取る」という、経営管理者に求められる能力の育成に注力する。そのためには、まずホテルやレストラン内部のビジネスの流れを理解するとともに、各会計情報がどのように作られているのか、それが何を意味するのかを理解する。それを踏まえて、会計数値からどんな経営課題が発見できるのか、その課題解決のための方法は何か、課題を解決すると会計数値はどのように変わるのか、それはなぜか、といった議論を展開し、会計情報の「謎解き」を実施していきたい。
授業計画 本講義では、会計の初学者にも解りやすく説明していく。まずは貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書といった基本的な財務情報の構造と意味を理解する。次に、ホテルやレストラン内部のビジネスの流れの中で会計情報が作られる過程を学ぶ。最後に会計数値を用いた経営分析と改善方法について学習する。
ホテル・レストラン会計とは何か
会計情報の意味と使い方
財務会計書類の構造と意味
財務会計の基本を学ぶ
ホテル・レストランの会計記録が作られる仕組み
どんな活動がどんな数字につながっているのか
ホテル・レストランの管理会計
経営を管理するための数値の使い方
経営分析と改善計画
会計数値から経営を捉え、経営改善の方法を考える
評価方法 出席状況30%、期末のレポート70% で評価する。
教科書
参考書
メッセージ 財務会計や数字は苦手だ、という社会人は大勢います。しかし、財務会計が理解できないということは、海図も持たず、天気予報も聞かずに大海を航海するようなものです。会計を難しく感じてしまうのは、全体の流れを理解せずに各会計数字の作り方に注目してしまうからです。まずは企業全体を理解することが大切です。そうすれば、会計数値が持つ意味が見えてきます。会計情報を理解し、活用する能力はこれからの社会人にとっては必須能力です。この講義を通じて、財務会計を一緒に楽しく学び、企業経営を分析できる能力を養っていきましょう。