年度 | 2010 |
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科目名 | 異文化交流演習 |
教員名 | 野呂田 純一 |
授業概要 | 国際理解を深め、地球市民としての資質を涵養するには普段の生活の中で自分が行動する地域をよく知ることが大切である。 地域社会と人間は決して無関係ではなく、自分のこれまでの歩みや自分の個性を少し外延したところに郷土(地域)史・地域学があり、両者は少なからず関わり合っている。そして、それらを知り、体感することは海外に赴いた時に異文化を正面から認識できるための一つの大きなツールとなる。異文化を尊重し、地球大で物事を考え、行動できるようになるには、まずは学生自身が居住したり、頻繁に足を運ぶ横浜という地域への認識を深めるとともに、そこに愛着を持つことが大切である。地球市民としての資質として異文化への共感性や寛容性が重要であるが、その二つは地域を含めた自文化への理解と愛情を基盤にして生まれる。 本演習は学生が、横浜史・横浜学の内容を実際にフィールドワークすることにより、横浜という地域を体感的に理解し、愛着を持つことを目的とする。具体的には横浜のみなとみらい、関内、元町、山手地区の四地域を対象として、アーカイブとメディアという視点から博物館・資料館・記念碑・建築物を中心に読み解いていき、それらが観光やまちづくりの現場でどのように生かされているかを学ぶ。最後にグループごとに既存のパッケージツアーよりも横浜観光を三倍面白くするツアーを企画してもらい、プレゼンテーション(展覧会やパンフレットの作成も含む)を行ってもらう。 |
授業計画 | <4月>サブテーマ「横浜のアーカイブ化」 (1)横浜市概論、横浜学について (2)博物館(資料館)について:フィールドワーク(第1回) 対象:山手地区 (3)記念碑について:フィールドワーク(第2回) 対象:山下公園 (4)建築物について:フィールドワーク(第3回) 対象:関内地区 <5月>サブテーマ「横浜のメディア化」 (1)錦絵について (2)旧居留地の外国語新聞について (3)横浜写真について:フィールドワーク(第4回) 対象:関内地区 <6月>サブテーマ「横浜イメージとまちづくり」 (1)横浜の観光史について:フィールドワーク(第5回) 対象:元町 (2)外国につながる横浜市民について:フィールドワーク(第6回) 対象:中華街 (3)建築物の再生利用について:フィールドワーク(第7回) 対象:みなとみらい地区 (4)創造都市について フィールドワーク(第8回) 対象:関内地区 (5)プレゼンテーションの仕方について 7月 サブテーマ 課題「横浜観光を三倍面白くするツアーとは何か」 (1)プレゼンテーション(第1回)(2)プレゼンテーション(第2回) |
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