年度 | 2010 |
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科目名 | シナリオ研究 |
教員名 | 竹林 紀雄 |
授業概要 | TVドラマや映画はもちろん、演劇、アニメーション、ゲーム等、視覚(映像)と聴覚(音声)を駆使して楽しむ物語があります。この物語の設計図とも言えるのがシナリオ(=脚本、台本)です。一概にシナリオと言っても様々なジャンルがあり、当然、表現形式や書き方が違います。しかし、あらゆるジャンルのシナリオに共通することがあります。それは、劇的であるという意味でのドラマ性がなくてはならないということです。もうひとつ、テレビや映画といった多くの人に見せるための映像作品で求められるものがあります。それはエンタテインメント(娯楽)性です。この授業では、「ドラマ性」と「エンターテインメント性」をキーワードに、テレビや映画の映像表現としてのシナリオの構成や独自の文体を学ぶと共に、映像作品を教材として、エンタテインメントの手法(=面白さの秘密)を探ります。講義と演習の複合でシナリオへの理解を深めていただきます。 |
授業計画 | ガイダンス シナリオとは何か シナリオの読み方(柱、ト書き、台詞とは) シナリオと小説の文体の違いは モチーフとテーマ(発想から表現への展開) ストーリー構成の基本(起承転結、序破急とは) 魅力ある人物の描き方 I (映像作品におけるキャラクター設定とは) 魅力ある人物の描き方 II (葛藤とカセ) シナリオの台詞 I (台詞の機能と条件) シナリオの台詞 II (魅力のある台詞とは) 回想、ナレーションの技法 シナリオの時間(時間経過の技法) 映像作品のシナリオ分析 I (邦画) 映像作品のシナリオ分析 II (洋画) 総括あるいは著名脚本家による特別講義 |
評価方法 | 期末の定期試験で理解度を評価します(60%)。ただし、出席状況や授業態度も重視します(40%)。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | シナリオの作法よりも映像で語られる物語の面白さの秘密を読み解いていくことに比重をおきます。受講生は、200字詰めの原稿用紙を用意してください。講義中心の授業ですから、インターラクティブ(双方向)な指導はできないことをご理解ください。 |