年度 | 2010 |
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科目名 | ゼミナール |
教員名 | 飯野 守 |
授業概要 | 飯野ゼミでは、コミュニケーションと法との関わりに少しでも関心を持っている人を求めています。例えば放送やインターネットにはどのような法が関わっていて、それはどのような役割を果たしているのでしょうか。このようなことをじっくり考えてみることは、皆さんがこれから社会で活躍するうえで必要な経験と思います。飯野ゼミでは、コミュニケーションの究極の目標である「情報の自由な流れ」という視点からコミュニケーションと法を考えていきます。 具体的には、春学期はまず全体を見通すための講義(もちろん単なる講義でなく、意見交換も行います)を行い、コミュニケーションと法の関わりの基本を学んでもらいます。この講義は、最近話題となることが多い著作権を特に重視して行いたいと思います。 次に、「情報の自由な流れ」ということを考える上で重要と思われる代表的なテーマを幾つか決めて、文献や判例を手がかりとして研究発表をしてもらいます。具体的な研究発表のテーマは受講者と相談して決めることにしますが、最近話題となった問題としては、チャップリンの映画の著作権保護期間(最高裁判所の判決によりこの問題は決着しました)、Winny開発者の刑事責任の有無(大阪高等裁判所が無罪判決を出して話題になりました)などがあります。この他にも、インターネットとテレビの関係を考えさせる好材料とされる「まねきテレビ」事件、Web2.0 に影響を与えるのではないかと言われる「MYUTA」事件など、興味を持ってもらえそうなテーマを取り上げる予定です。 以上を経て、夏休みの間に各自で自分の研究テーマを決めてもらい、秋学期は主として各自が決めた研究テーマについて報告してもらいます。 |
授業計画 | 授業計画 〔春学期〕 1.ガイダンス-ゼミナールの進め方 2.講義:コミュニケーションと法の課題(1) 3.講義:コミュニケーションと法の課題(2) 4.講義:コミュニケーションと法の課題(3) 5.講義:コミュニケーションと法の課題(4) 6.講義:コミュニケーションと法の課題(5) 7.講義:コミュニケーションと法の課題(6) 8.講義:コミュニケーションと法の課題(7) 9.研究発表(9から14回目まで) 〔秋学期〕 1.ガイダンス 2.資料調査の方法について 3.各自が決めたテーマについての研究発表(3から14回目まで) |
評価方法 | 研究発表の状況、討論への参加の状況を90%、出席状況を10%の割合でそれぞれ得点に換算して成績評価を行います。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | ゼミでの研究を通じて、情報化時代にふさわしいコミュニケーションと法の関わりを学んで欲しいと思います。今年度は特に著作権を重視しますが、ただ知識を持つだけでなく、知識を基にして的確な批判的視点を持つことができるところまで勉強を進めることができれば、社会に出て勉強して良かったと思える日が必ず来ると思います。 それから、私のゼミでは、受講者に自分の関心に沿った主体的な学習・研究を進めてもらいたいと思っています。このような学習・研究や研究発表・討論を通じて、資料の収集・分析の方法、発表の仕方、討論の方法など、社会に出ても通用する研究や発表の手法を是非習得して下さい。 |