コンピュータ推論

年度 2010
科目名 コンピュータ推論
教員名 下平 丕作士
授業概要 (1)概要:命題論理、述語論理を用いた知識の表現と問題解決法、Prologの基礎知識について講義する。(2)目標:これらの分野の概念と手法の基礎を理解することを目標とする。(3)背景と重要性:人間の知的な活動をコンピュータによって実現することを目的とした人工知能の分野では、人間の持っている知識を取り扱うことが重要である。人間が日常生活における活動は、それまでに頭脳に蓄積した知識に基づいて、考え判断して行っているからである。このような活動をコンピュータに行わせるために、知識の体系を記号で表現し、これに基づいて推論をすることによって、解を見つけだすという手法を用いる。知識の表現と推論のために、古くから研究されてきた基本的な手法に命題論理がある。さらに、命題論理よりも知識の表現能力の高い述語論理が命題論理の拡張として開発され、知識システムの知識モデル記述に利用されてきた。また、述語論理に基づいたプログラミング言語としてPrologが開発され、エキスパートシステムのためのプログラミング言語として用いられてる。
授業計画 記号論理のあらまし
命題論理1
命題論理2
命題論理3
述語論理の基礎
述語論理 導出原理1
述語論理 導出原理2
述語論理 導出原理3
述語論理による問題解決
ホーン節と推論
Prologと推論1
Prologと推論2
Prologと推論3
評価方法 命題論理、述語論理、Prologについて、概念と手法の基礎を理解できたか、学期末のテストによって評価する。
教科書
参考書
メッセージ コンピュータによる推論技法とPrologについての基礎知識が得られるだけでなく、論理的な思考をするための訓練にもなります。