地球環境論

年度 2010
科目名 地球環境論
教員名 藤井 美文
授業概要 地球環境論では、温暖化を中心に地球環境問題を、その科学的メカニズム、顕在的現象と潜在的影響(温暖化の”科学的確かさ”)、「京都会議」と解決の手段、温暖化防止条約をめぐる国際政治、グローバルガバナンスの登場と温暖化をめぐる新しい流れ、などの側面から学習する。また、各側面の個別問題をさらに詳しく掘り下げて、問題をどのように解決するかを探る。履修者は、いずれかのグループに属して、いずれかのテーマに対してプレゼンテーションを行うことを条件とする。
授業計画 セメスター授業計画
地球環境問題とは?(温暖化の現実を写真やデータでオーバービューする)
地球温暖化の科学とエネルギー消費
エネルギー消費の歴史と炭酸ガス排出
温暖化の科学(1) 温暖化のメカニズム
温暖化の科学(2) オゾン層破壊のメカニズム
温温暖化への対応(1)
IPCC中間報告に見る温暖化への対応とそのシナリオ(社会システム、技術、制度・政策)
温温暖化への対応(2)
京都会議と温暖化防止シナリオ
温暖化への対応(3)
「京都会議メカニズム(対策手段)」
エネルギー問題と温暖化
ソフトエネルギー・パス(Path)対ハード・パス
温暖化の国際管理とNGO(1)
グローバル環境ガバナンスの形成とNGOの役割
温暖化の国際管理とNGO(2)
アメリカの主張と欧州の主張(対策をめぐる国際的な対立)
ポスト京都会議の構図
基本テーマ1 産業化と再帰的近代化 (現代社会をどう見るか)
基本テーマ2 成長と環境 (双方のデカップリングは可能か?)
基本テーマ3 都市と持続性 (新しい環境配慮型都市へのチャレンジ)
基本テーマ4 グローバル化をめぐって (グローバル化と環境問題)
- 新自由主義対新しい環境保護を包含した考え方
基本テーマ5 温暖化問題と途上国
- 中国、インドの発展とエネルギー・温暖化問題と先進国の役割
テーマ6 新しいガバナンスの仕組み
評価方法 出席数とプレゼンテーションをもとに評価する。
教科書
参考書
メッセージ 学生諸君にとっては、温暖化問題は一生関わってゆかねばならず、その解決方策や自分の生活を真摯に見つめる必要があると考える。是非、事実を知り、解決の困難性についても理解し、その上でどう行動するかを考える契機にしてもらいたい。