年度 | 2010 |
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科目名 | 環境経済学 |
教員名 | 藤井 美文 |
授業概要 | 環境経済学』では、環境問題に対する経済学的思考を学ぶとともに、実際の経済的手段の適用例を通じてその有効性や課題を学ぶ。ここでの授業の目的は、環境問題がなぜ発生するのかを市場機能との関係において理解するとともに、“ピグー税”や”コースの定理”と呼ばれる環境にかかる市場面での解決策を学ぶ。また、地球温暖化問題における排出権売買やボウモル・オーツ税(たとえば炭素税)、廃棄物問題での拡大生産者責任に見るコースの定理の適用やごみ有料化などの経済的手段の有効性や課題を学ぶ。実例においては近年導入されている内外の環境経済学的な施策を示し、これをグループ発表させて議論する。 |
授業計画 | 1 授業の進め方と授業計画 2 環境問題に対する経済学的考え方 3-12 経済学の基礎 (1)~(10) 生産と消費に関するミクロ(価格)理論 13 経済学の基礎 (11)~(13) 市場メカニズムの理解と復習 (経済学的理解に関する中間チェック) 16-19 環境経済学の基礎 (1)~(4) 市場の失敗と経済的手段の提案(ピグー税、コースの定理、排出権売買、デポジットリファンド、拡大生産者責任など) 20-25 現実の適用例の提示と課題 温暖化(排出権市場)、廃棄物・リサイクル問題(容器包装リサイクル法、自動車リサイクル法、家電リサイクル法)、環境ラベル、グリーン購入、グリーンタックスなどに関する事例の発表と演習 |
評価方法 | 出席回数、中間での経済学の理解テスト、グループ発表などをもとに総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 経済学を学ぶ絶好のチャンス。数学の苦手な諸君でも、基礎からじっくり経済学を知ることができるはず。後半は、経済学的考え方によって導入されている近年の環境問題を自ら調べ、前半の理論や基本的な考え方とのつながりがわかるはず。例年、ハードな授業にも関わらず20人以上が脱落しないでチャレンジしてきた。 |