年度 | 2010 |
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科目名 | 簿記演習 I |
教員名 | 新井 立夫 |
授業概要 | 簿記は、数百年にわたる企業制度の発達にともなって、慣習として存在していた帳簿記入方法が、体系化・制度化・法制化され、発達してきた実務上の制度です。各企業の経営活動を独自の方法で記録・計算・整理してきたものが、実務の必要性から徐々に体系化され、制度化され、企業の経営活動の事実を記録するのが簿記なのです。講義では、帳簿の仕組みを数多くの取引例に基づき説明し、記帳練習をします。また、簿記を学ぶことにより、会計科目を学ぶために必要な基礎知識となります。【到達目標】(1)簿記においての取引に関する基本事項が理解できる。(2)簿記に関する基本的な用語が理解できる。(3)貸借対照表及び損益計算書の基本的構造を理解し、作成ができる。(4)基本的な取引においての仕訳ができる。(5)勘定への転記ができる。(6)合計残高試算表が作成できる。(7)仕入帳・売上帳・商品有高帳等の作成ができる。 |
授業計画 | 簿記の概要(仕組みと特徴・目的) 財務諸表(1)貸借対照表の構造 財務諸表(2)損益計算書の構造 取引の要素分解 帳簿への記録(1)仕訳 帳簿への記録(2)勘定記入 帳簿への記録(3)練習 伝票会計・帳簿組織 商品売買取引(1)三分法 商品売買取引(2)商品有高帳 商品売買取引(3)返品と値引き 掛け取引 伝票処理と合計残高試算表 復習と練習問題 |
評価方法 | 毎回の出席を基本とし、授業中の演習活動を含めた出席点を30%、期末の定期試験素点を70%の割合で総合的に評価する。ただし、成績評価の基準は次のとおり。AA(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点以下)とし、合格は、AA、A、B、Cとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 簿記の習得には、繰り返しの記帳練習が不可欠です。仕訳や記帳処理ができるようになれば、簿記の面白さが理解できます。簿記演習Iを受講しマスターすれば、日本商工会議所主催簿記検定試験3級の基礎知識となります。さらに、簿記演習IIを受講し、検定試験を受験することをお勧め致します。毎回、講義に加え、指示した問題集を用いて記帳練習を行うので、教科書及び問題集は講義開始までに、必ず購入のこと。また、電卓(10桁以上)を用意すること。講義への遅刻や講義中の不要物(飲食物・ヘッドホンステレオ等)の摂取・使用は厳禁します。化粧(マニキュア含む)をすることや私語で楽しみたい者、睡眠学習といって講義中に寝たい者は、履修を控えてください。 |