日本語表記の常識

年度 2010
科目名 日本語表記の常識
教員名 野村 美穂子
授業概要 中国で生まれた漢字は、当初は漢文のままで日本語の中に受容されたが、その後本来の日本語(和語/やまとことば)をも書き表し得る表記体系として発展してきた。この授業では漢字検定試験2級合格レベルを目標として、漢字の成り立ちや構成、変化の様相を概観しながら、日本語における漢字かなまじりの表記について学んでいく。日本に住んで日常的に日本語を用いる現代人としてもっておくべき常識を確実に身につけるため、授業では毎回の課題により自分の日本語力に関する自覚を促す。
授業計画 以下のような内容を適宜講義におりこみながら、可能な限り実践的に授業を進めていく(ほぼ毎回課題提出あり)。
「文字」について
漢字のなりたちと発展
字形の変遷
部首
万葉の日本語
漢字のよみ
送りがな
熟語の構成
熟語のよみ
類義語/対義語
四字熟語/故事成語
評価方法 平常点(出席ならびに受講態度)20%/第1回中間試験25%/第2回中間試験25%/期末試験30%
教科書
参考書
メッセージ 機械で字を書くことが多い昨今、「読めるが書けない字が増えた」と嘆く人は多いが、たまに学生の皆さんに文章を音読してもらうと、既に「書けないだけではなく読めない」こともかなり多くなってきている。日本語を母語とする人間として知っておくべき日本語表記の常識について、まだ脳が若い(?)はずの今の段階で、意識的に学び直そう。欠席しないこと。また、課題は必ず復習すること。