年度 | 2010 |
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科目名 | ゼミナール |
教員名 | 日吉 昭彦 |
授業概要 | このゼミナールでは、メディア・コミュニケーションやメディア文化、メディア社会の研究を行います。実証的な社会調査の方法(フィールドワークやインタビュー調査、内容分析によるメッセージ分析、アンケートなど量的調査)を用いた調査研究を進めていきます。5セメの中心は、ゼミナール・メンバーによる共同研究の「企画・立案」が中心となります。共同研究は、これまで主に「夏季の合宿」を利用して、地域のフィールド調査や取材活動を行ってきましたが、本年度も行いたいと考えています。6セメの中心は、共同研究の「成果の公開のための作業」と、「卒業研究の執筆のための準備」です。共同研究の成果は、雑誌形式の報告書やドキュメンタリー映像などにまとめて出版することを目標としていますので、出版や映像制作の作業もゼミの活動の一つです。卒業研究は、みなさんの関心に基づいて幅広く扱いたいと考えています。調査研究のゼミなので、分析対象となるメディアの限定はありません。放送、新聞、出版、ネット、広告などオールラウンドです。ドラマやアニメの流行現象を扱うメンバーもいれば、ケータイ小説やSNSといった新しいコミュニケーション・ツールに関心を持っているメンバーもいます。ジャーナリズム志向の方もマーケット志向の方も一緒に議論しています。なお、テレビ番組の分析は、担当教員の最も得意な分野ではあります。 |
授業計画 | ■ガイダンス-ゼミナールの進め方 A. 共同研究の「企画・立案」 ~自主企画調査の実施過程~ (5セメ) フィールドワークの方法を学ぶ 共同研究のテーマやフィールドを企画する 取材や調査の目的を明確にする 文献を集めたり、データや資料を探し出す 取材やフィールド調査で必要なモノを準備する アポイントメントや取材許可の取り付けを行う インタビューの練習や試験的な調査を行っておく ビデオ・カメラなど映像の撮影のための準備をする 夏季合宿の準備を行う ~ 夏季休暇の実査へ B. 共同研究のとりまとめと成果報告・公開(6セメ) フィールドワークの結果のまとめ方を学ぶ 質的データの整理・分析・検証を行う 成果の公開のための企画を立案する 映像編集や出版デザインのための作業を行う 共同研究の成果公開のための準備から公開へ C. 卒業研究のテーマ決定(6セメ) 担当教員と相談しつつ卒業研究のテーマを立案する ゼミメンバーに発表しながらテーマを検討する 関連の文献や資料、データを集めながらテーマを深めておく |
評価方法 | ゼミの評価は、ゼミナール活動への参加の度合いが中心です。ゼミ全体での活動の分担や、グループワークへの協力、個々の研究の経過報告などを総合して100%の評価をします。 AA)ゼミナール活動への参加の度合いが特に十分である、A) ゼミナール活動への参加の度合いが十分である、B)ゼミナール活動への参加の度合いがやや不足している、C)ゼミナール活動への参加の度合いが不足している、D)ゼミナール活動に参加したとはいえない、とします。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | ゼミナールは、受講生のみなさんの主体的な参加によって作られていくものです。ゼミナール活動の内容は、またみなさんの企画・提案によって、柔軟に対応していきます。実際、自主運営による活動が続いていて、ゼミ組織や共同研究テーマから、各種ゼミイベント、作業分担まで、学生主体のゼミです。なお、夏季調査合宿は参加必須が伝統です。また、4年生との共同授業など、学年間の交流も多くなるような企画をしています。最後に、教室で、研究室で、フィールドで、日常生活で、いつでもゼミが開講している、そんな気持ちでいてほしいと思います。 |