マルチメディア技術

年度 2010
科目名 マルチメディア技術
教員名 下平 丕作士
授業概要 (1)概要:マルチメディアとその基盤技術について学ぶ。まず、マルチマディアとは何かについて説明し、情報のディジタル化と情報(データ)圧縮技術を中心として、広くマルチメディア技術について講義する。(2)目標:これらの分野の基礎的概念と手法を理解することを目標とする。(3)背景と重要性:情報圧縮とは、ディジタル化した音声・画像データの様々な性質を利用して、データ量を削減することをいう。今日、インターネットやCD、DVDなどによるコンピュータを用いたコミュニケーションの量が加速度的に増えている。テキスト、音声、画像、映像などの情報媒体を統合してコンピュータで処理、蓄積、伝達するマルチメディア技術が発達したからである。これを根底で支えているのが情報圧縮技術である。講義では、マルチメディアとは何かから始めて、音声・画像の圧縮技術、インターネットや大容量記録媒体の仕組みについて説明する。マルチメディア技術は、今日急速に進歩しつつある情報化社会を支える基盤技術であり、これを理解し習得することは情報関連の技術者にとって不可欠である。
授業計画 マルチメディアとは
メディアの種類と特徴
マルチメディア技術の概要
マルチメディアのディジタル化技術1(アナログ/ディジタル変換)
マルチメディアのディジタル化技術2(マルチメディアの情報表現)
マルチメディアのディジタル化技術3(ディジタル画像)
マルチメディアの標準化
情報の圧縮と復元1(可逆符号化)
情報の圧縮と復元2(不可逆符号化)
情報の圧縮と復元3(静止画像の圧縮)
情報の圧縮と復元4(動画像の圧縮)
マルチメディア情報の制作と利用
マルチメディア情報の記憶装置
評価方法 情報のディジタル化、情報(データ)圧縮技術、マルチメディア技術について、基礎的概念と手法を理解できたか、定期試験の結果によって評価する。
教科書
参考書
メッセージ 情報圧縮技術などマルチメディア技術では、難しい数式を用いて処理が表される。しかし、授業では、そのような数式をできるだけ用いないで、技術の内容を説明する。この科目を履修することによって、知らないで恩恵にあずかっている様々な技術を理解し、活用できるようになります。