システム分析(S)

年度 2010
科目名 システム分析(S)
教員名 石井 信明
授業概要 この授業のテーマは、情報システムを設計する前に「どんなシステムを開発するか」を検討する、要求定義のプロセスと方法である。はじめに、システム開発の発端となる問題と要件とは何かについて定義した上で、問題と要件を獲得し、分析し、そして、それらを解決するプロセスとツールを考える。特に、システム分析で使用する代表的なモデリング技法の中から、データモデル、プロセスモデル、および、オブジェクトモデルを取り上げる。オブジェクトモデルでは、UML(Unified Modeling Language)に従い、ユースケース、クラス図などの作成を学習する。そして、それぞれのプロセスとモデリング手法に従いながら演習を行い、システム分析の内容を理解する。なお本授業では、「システム分析のプロセスを説明できる」、「システム分析の知識を使用して、小規模なシステムの分析ができる」、「モデリング技法を使用できる」ことを、到達目標とする。
授業計画 システムアナリストへの期待
情報システムアーキテクチャ: 誰が、何を、どう見るか
システム開発のための一般的な原則
システム開発方法論
開発ライフサイクルに立脚した教育用の方法論
システム分析業務(1)
調査
システム分析業務(2)
現状分析演習
システム分析業務(3)
要求定義作成演習
事例演習(第1回)
システム分析のためのツール(1)
データモデル
システム分析のためのツール(2)
プロセスモデル(機能分割図、DFD)
イベント分割方式に基づくシステム分析方法
事例演習(第2回)
システム分析のためのツール(3)
オブジェクトモデル(ユースケース図、クラス図、シーケンス図)
事例演習(第3回)
システム分析総合試験
評価方法 演習課題(40%)と定期試験問題(60%)により到達目標への達成度を評価し、成績とする。出席は必要条件とし、成績への直接の反映は行わない。成績評価は次の通り。(AA)達成目標をほぼ90%以上満たしている。(A)達成目標をほぼ80%以上満たしている。(B)達成目標をほぼ70%以上満たしている。(C)達成目標をほぼ60%以上満たしている。(D)達成目標に対し、60%未満の達成度である。
教科書
参考書
メッセージ システム分析は、講義だけではなかなか理解できないものです。本授業は、基本的に毎回行う小テストと数回の演習で積極的に手を動かし、システム分析の難しさと面白さを体験する機会の場と考えてください。