年度 | 2010 |
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科目名 | インターネット調査演習 |
教員名 | 八ツ橋 武明 |
授業概要 | 近年利用が拡大しつつあるインターネット上でのウェブやメールを利用した社会調査を実施することにより、インターネット調査の方法論を修得するとともに、伝統的な社会調査と比較した調査の特性と適用限界、成功と失敗の要因、実施に際しての課題を学ぶ。まず履修生は調査テーマを持ち、問題意識・仮説を深化させ、調査票を作成する。また調査用のウエブサイトを作成し、電子メールやCGIを利用したインターネット調査を行う。また非インターネットの調査も行い、双方の結果を相互比較する。この比較と、他のインターネット調査の課題・問題点等の知見を集め、インターネット調査の方法論の特性と適用限界を検証する。 なおこの授業では一定の社会調査の知識・素養が必要である。不足する場合にはそれに応じた対応となる。調査はグループで実施することとなる。 |
授業計画 | ガイダンス:授業全体像、文献研究、テーマ/仮説案討論 文献研究1と補足説明 文献研究2と補足説明 テーマ/仮説案討論 テーマ/仮説案討論 テーマ/仮説案、設問案(部品)討論 設問案討論 調査コンセプト討論・調査票1次案討論、調査計画作成、調査環境整備 調査票2次案討論(プリテスト報告後の最終案)、調査環境整備 状況報告・問題点討論:調査実施(紙)、エディティング・入力の実施 Web調査:実施法検討と予定の確認 Web調査:調査システムの完成 集計結果討論 集計結果討論 集計結果討論とレポート課題 |
評価方法 | 調査の実施に係わる活動が全部評価対象となります。基本は以下です。作業貢献度(約35%)、担当発表点(約15%)、提出物成果(約50%)を基準とします。評価は共同作業の貢献度と授業内容の目標水準の理解と再現の到達度で決まる。貢献度と、理解と再現の到達度をそれぞれ5段階で評価する。合計が特に高いものをAA、高いものをA、やや低いものをB、低いものをC、かなり低いものをDとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 学部相当の社会調査の知識・素養を前提としているので、その辺が不足する人は、前期に情報学部・広報学科の授業科目「社会調査I」と「調査集計法I」を聴講して欲しい。 普段はわれわれには見えない生活や消費の姿を、調査は見せてくれる。その様な発見は快感と興奮を引き起こすものである。作業はそれなりに大変だが、調査の限界・実施のノウハウとともに、データに基づく自信・確信と快感の片鱗を経験して貰えれば、受講は成功である。 |