年度 | 2010 |
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科目名 | 文化施設マネジメント |
教員名 | 野呂田 純一 |
授業概要 | 日本において文化領域においてマネジメントの重要性が叫ばれるようになったのは1990年代からである。背景として、地方において美術館・博物館の建設ラッシュが一段落し、どのように美術や歴史を市民に公開していくかという問題意識が、学芸員等関係者に共有されはじめてきたこと、また、(社)メセナ協議会が1990年に設立され、各企業に「メセナ」概念が浸透するとともに、メセナ活動が活発化しはじめたこと、更に文化芸術振興基本法が2001年に成立したこと等が挙げられる。本講義ではアートをつなぐ相手がいかなる人たちであり、提供するアートがいかなるものであるのかを丁寧に見ていくこと、そして、客観的数値に基いた経営的手法が企画内容やパブリシティの決定の必要条件であることを学ぶ。 |
授業計画 | 1、政府・企業による芸術政策・支援の歴史 (1) 明治政府による文化政策 (2) 百貨店美術部とギャラリーの成立 明治末期~大正期 (3) 新聞社による大型展と地方の文化化 戦後~1970年代 (4) 企業によるメセナ活動・芸術文化振興基本法~1980年代後半~現在 2、アートの社会化 (1) 医療・福祉とアート (2) こどもとアート (3) 街づくりとアート (4) 見学 3、アートマネジメントの実務 (1) 展覧会のマネジメント (2) 美術館・博物館の運営マネジメント (3) アーツマーケティング |
評価方法 | プレゼンテーション |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 音楽・絵画・舞踊等自分自身もアートをこよなく愛し、そして、それを社会につなげていきたいと考えている人の参加を期待します。 |