美術史

年度 2010
科目名 美術史
教員名 後藤 文子
授業概要 美術とは何なのでしょうか。それはどのようにして生み出されてきたのでしょうか。生み出した人、時代、文化、社会が異なれば、生み出される作品はもとより、それを受けとる人の受け取り方や評価の仕方も異なってきます。美術史は、作品を生み出した側、またそれを受け取る側の双方について理解を深め、解釈を行う学問です。この授業では、西洋美術の歴史について基礎的に学びます。
授業計画 通史の基礎を学びます。そのための前提として、まず、美術の概念、その描写手段と形式、描写対象についての体系的な把握を行います。その上で、おもに近世以降に重点を置きながら、現代までの美術史的な時代区分とその特質について概説します。毎回、スライド(パワーポイント画像)を使用してできるだけ多くのさまざまな作例を紹介し、作品を「みる」ことを学びます。また、美術史研究にとって、過去から現代までの美術をさまざまに展示する美術館はオリジナル作品の豊かさを身をもって体験することのできる場所として重要です。授業では、そうした美術館の活動についても考慮し、通史を学ぶ文脈の中で適宜、紹介します。
評価方法 毎回の出席を基本とします。学期末に授業内容を踏まえた課題レポートを提出してください。出席点(40%)とレポート評価(60%)を総合して成績評価を行います。レポート評価の基準は次の通りです:AA)記述の形式・内容ともに特に優れている、A)記述の形式を満たし、課題意図に応じた内容である、B)記述の形式は満たしているが、内容がやや不十分である、C)記述の形式・内容ともにやや不十分である、D)記述の形式・内容ともに不十分である。
教科書
参考書
メッセージ 美術について学ぶとき、実際にオリジナルの作品を自分の眼で見て、感じ、それについて考えるという体験がとても重要です。履修者各自が積極的に美術館に足を運ぶ機会をもつことを心がけましょう。