代数学

年度 2010
科目名 代数学
教員名 惠羅 博
授業概要 「群」の概念を出発点とする近代以降の抽象代数学を概観することが、この講義の目標のひとつであるが、いたずらに抽象の世界のみを逍遙し、その果実を味わうには、半期2単位の講義では短すぎる。古典的な代数方程式の解法、置換群、多項式環などの具体的な対象を扱い、数学の歴史にも触れながら、徐々に抽象代数の世界へ学生諸君を誘って行きたいと考えている。
授業計画 数の体系
複素数の定義
複素数平面
代数方程式
3次方程式
4次方程式
2項方程式
多項式
ユークリッドの互助法
対称式、交代式
解と係数の関係
群の概念
群の公理と例
群論の定理
環、体
評価方法 数回のレポートおよび学期末の定期試験で評価する。基礎概念の理解ができていればC以上、簡単な応用問題を処理できればB以上、いくつかの重要な定理、公式などを理解し数理的な考察力を習得していればA以上、という基準で出題、採点、評価を行う。
教科書
参考書
メッセージ 高度に抽象的な現代数学への入門です。わからなくなったら、抽象化の背後にある具体例を丹念に追跡して行きましょう。きっと道は開けます。